まずインパクトを受けたのは、ピンクのセカンドユニ。蛍光色かと思うほど、緑の芝生とのコントラストが鮮やかすぎる!若い選手はいいのだ
が、正直、小笠原はちょっと・・・という感じ。レッズの黄色も蛍光色のような色で、視覚的には鮮やかすぎた。ピッチのどこにいても見失わな
いだろう。
そして、全体的な印象だが、攻撃力は明らかに上がった。どういう風に上がったかというと、いったん攻撃のスイッチが入った瞬間、いきな
り分厚い攻撃が始まる、という感じ。その起点は、明らかにレオ・シルバだ。ゴール前で守備していたかと思うと、中盤でボール奪取をして、
綺麗なスルーパスを通す。とにかくレオ・シルバは運動量が多く、全方位的にいいプレーができる。
もう一人のボランチの小笠原は、いつものように相手の攻撃の芽は摘んでいたが、レオ・シルバの圧倒的な運動量はない。やはり司令塔として
声を出して、メンタル面でチームの支柱になる、という役割だろう。
今日の前半を見る限り、3-0くらいでシャットアウトして欲しかった。前半、西川が金崎のシュートをファインセーブしたり、土居のクロ
スバー直撃のシュートがあったりして、3点くらい入ってもおかしくない内容だった。ペドロ・ジュニオールがゴール前でもっと正確な足元の
技術があったら得点できていたシーンがあった。ペドロ・ジュニオールはスプリントで頑張っていたが、ゴール前の細かいテクニックの精度を
上げて欲しい。今日くらいの出来だと、赤崎にも十分出場のチャンスはあるだろう。
まだ始まったばかりなので何とも言えないのだが、例えば、前線で金崎とペドロ・ジュニオールがイマイチでも、二列目とボランチだけでも
得点してしまいそうな分厚さを予感させた。これだけの選手をうまく使い切れば、アントラーズの三冠とACL制覇は夢ではない。それだけに石
井監督の采配は昨年以上に大きな意味を持つ。
今日は前半の39分と43分に遠藤が得点した。一点目のFKは、レオ・シルバが蹴ると西川は思ったのか、全く動けなかった。レオ・シル
バがいいFKを蹴れるのは大きい。オトリにもなれる。永木ですらスタメンで出られないのだから、柴崎がいたらボランチは完全に余ってし
まった。レオ・シルバは柴崎が抜けた穴を埋めるのに十分だ。タイプは違うけれど・・・
レッズは相変わらずボールは保持できても、勝負所で決め切れない。湘南から移籍した菊池や、途中で入った関根は良かったが、ズラタンが
大事な時にはずしてくれて助かった。アントラーズとレッズの個々の選手の能力差はあまりないと思うが、試合全体の流れを読む力がアント
ラーズは上回っている。決めるべき時にキッチリ決める流れは、去年のまま。また決まらない時期は来るかもしれないけど。
決勝ゴールになった、優磨の三点目も彼らしい貪欲さが光った。優磨はピンクが良く似合っていた。
後半、二失点したのは、やはり、レオ・シルバを下げた影響があったと思う。イエロー一枚もらっていたが、私だったら小笠原を下げて、レ
オ・シルバは残したかった。永木も使いたいし、今のところ、嬉しい悲鳴だが、ACLを勝ち抜くためにはこのくらい層は厚い必要がある。
三竿雄斗は、最初は硬かったが、徐々に良くなって、取りあえず合格点。山本がいなくてもメドが立つのは大きい。山本一人を酷使し続けた
昨年、二冠を取れたのは、運も味方してくれていた。曽ヶ端がベンチで見守ってる状況も好ましいと思う。クォン・スンテの怪我もあり得る
し、試合全体をコントロールする力は曽ヶ端の力が上だろう。
これだけの選手を揃えて、タイトルを取れなかったら、石井監督の責任だろう。今日見せた、攻撃のスイッチが入った時のパワーを見る限
り、昨年より得点力は相当アップするはず。後は、どれくらいしっかり守れるかだ。昌子と植田に頑張ってもらいたい。
アントラーズの選手たち、勝っても冷静というか、勝って当たり前という顔をしていたのが印象に残った。点差以上に自分たちの方が上だと
感じていたのかもしれない。アントラーズとレッズの差は開いたように感じた一戦だった。
火曜日にはすぐにACL。もうお試し期間は終わってしまった。是非、勝ってほしい。
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