中二日という日程の割には、前半の動きは良かった。特に10分頃までいくつかチャンスを作ったのに決められなかった。特に柴崎の素晴らしいパスを土
居がはずしてしまった。西のクロスの精度がもっと高ければ得点できたように思った。25分頃の遠藤のいいパスがダヴィに入ったがこれまた決められず。
やっと43分になって小笠原のロングパスにダヴィが切れ込んでゴール前にパス。相手DFに触られる前に、土居がうまく入ってシュートして先制した。土
居はマリノス戦に続き肝心なところでいい仕事をしている。
前半の内容は、2-0以上だった。相変わらず決定的なチャンスをたくさん作っては決められないパターンが続いている。ベガルタ仙台の攻撃が単調で
連係した攻撃が全くなかったので良かったが、もっと攻撃力のあるチームだったら、今の決定力不足では持たない。たくさんの攻撃のパターンを持ってうま
く崩してチャンスを作るだけでは勝ち続けてはいけない。特にダヴィは前線でボールを受けてからのシュートにもっていくまでのプレーをもっと丁寧にしてほし
い。今日のカイオは内側に切れ込んでいくプレーが少なく、特に後半は物足りなかった。
後半に入ってもしばらくはアントラーズが良かったが、20分を過ぎた頃から中盤が間延びして、プレスが効かなくなってきた。中二日の疲れもあっただ
ろうが、ベガルタ仙台が次第にセカンドボールを拾うようになった。ここで遠藤を、ジョルジ・ワグネルと交代。私の不安は一気に高まる。あののろいス
ピードで置き去りにされたり、何かチョンボをするのでは?と気が気でなかった。始めはボランチに入っていたが、梅鉢が入って前に出た。梅鉢には守備
の不安は感じないが、ジュルジ・ワグネルはどうも安心して見ていられない何かがある。足の遅さは相変わらずだが、最後まで問題なく終えられてただた
だホッとした。柴崎はいいパスも出していたが、いつもに比べてボールロストが目立ったし、最後は足が止まった。その点、小笠原の運動量が最後まで落
ちなかったのは驚異的だ。青木と昌子ディフェンスは安定していて、ずっと安心して見ていられた。
ただ、問題だったのは後半のアディショナルタイム、ベガルタ仙台の梁勇基のFKに菅井が飛び込み、ゴール前に転がったボールを赤嶺が押し込んだ
シーン。あれはどうみてもオフサイドではなかった。アントラーズ側から言うと、誤審に助けられた形になった。あのゴールが認められていたら、1-1の
引き分けで終わるところだった。ベガルタ仙台はチームの状態も悪いが、ツキにも見放されている。一方、アントラーズはたくさんのチャンスを逃しならも
また何とか1-0で逃げ切った。ただ、このような勝ち方は少ないチャンスを生かして、1-0で逃げ切るのとは違って、「したたかさ」とか「老獪」とか言って
誉められるものではない。上位チームとの直接対決では、このような勝ち方は不可能だと思う。チャンスをしっかり決めきるゲーム運びを身に付けなくて
は優勝は不可能だ。
とにかく、今日、勝ち点3を取れたことは大きい。このまま、レッズ戦まで4連勝くらいは十分可能だと思う。レッズがなかなか負けてくれないが、チャン
スは必ず来ると信じて、勝ち続けていこう!
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