先発メンバーを見て、アレっと思った。守備的MFアンカーに森重?アギーレはFC東京の試合は見に来ていたが、アントラーズの試合は見ていない。
見ていたら柴崎を起用していただろう!長谷部がいたら長谷部にするつもりだったのか?森重はそれなりにロングフィードを出していたものの、前線に出す
パスの質は、柴崎よりずっと劣る。特にウルグアイのような強固な守備を崩すにはもっと正確で、意外性のある、サッカー的知性が必要だ。それを持ってい
るのが柴崎で、アギーレジャパンで攻撃の起点が柴崎にならないようでは、たぶんザックジャパンと基本的に変わらないと思う。
顔を合わせて一週間以内の初戦とは言え、やはりザックジャパン時代の「勝者のメンタリティーのなさ」は未だに引きずっているように見えた。キャプテン
は本田。存在感だけはあるものの、体に切れがなくキックに精度を欠いた。思うに四年後のアギーレジャパンの中心は本田ではいけないのではないか?
やはり柴崎をはじめとして若い選手が中心になっていて欲しい。あのボールをキープしながらファウルを誘ううまさは一流だが、もう本田に頼るのはやめに
したほうがいいと思う。
FWも意外なことに皆川。それなりにやっていたもののやはり物足りない。アントラーズサポならもちろん大迫が見たいし、高さならサガン鳥栖の豊田
の方が魅力がある。イメージ的には柴崎からの質のいいパスが大迫や柿谷、武藤あたりに入る攻撃が見てみたい。ウルグアイの守備が鉄壁なことはわ
かっていたのでもっと創造性あふれる攻撃が見たかった。あのアギーレジャパンなら好調のアントラーズでも十分に勝てそうに思う。
一点目の失点の坂井のトラップミスはお粗末。世界レベルであんなプレーはあり得ない。植田でも山村でもまずしない。四年後に代表に呼ばれている
とは思えない。二点目の失点に原因になった酒井の内側に向かってのクリヤーもアントラーズディフェンスでは考えられないミス。二つの守備でのミスを
確実に得点に結びつけるウルグアイの集中力はさすが。スアレス、フォルランがいなくても、代わった選手を含めて全員が同じクオリティーで意志統一
できるのが素晴らしい。細かい部分でもまったく手を抜いてはいなかった。
たった四日あまりの練習でのゲームなのでまだ何ともいえないが、アギーレジャパンにはまた攻撃を組み立てる中心が見当たらない。当然、柴崎が
ゲームを組み立てる中心になっていく日が待たれる。まだ四年ある。アギーレジャパンは紆余曲折を経ながら、柴崎なしにはあり得ないチームになって
行くような気がしているし、そうでなければ新しい日本代表のサッカーはないと思う。9日のベネズエラ戦では是非柴崎を使って欲しい。
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