映画『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』

2012年02月20日 | 映画の感想

監督トッド・フィリップス
ブラッドリー・クーパー(Phil)
エド・ヘルムズ(Stu)
ザック・ガリフィアナキス(Alan)
ケン・チョン(Mr. Chow)
ジェフリー・タンバー(Sid Garner)

ラスベガスで“史上最悪の二日酔い”を体験したフィル、スチュ、ダグ、アランの4人。今度は歯科医のスチュが、花嫁の母国であるタイで挙式をすることになった。前回の騒動の原因となった問題児アランを呼ぶつもりがなかったスチュだが、ダグから頼まれてしぶしぶ同意。タイの島に集まった一同はスチュの義弟となる少年テディも加え、ビーチでささやかにビールで乾杯。ところが、次に気がついたのは薄汚いホテルの一室。アランは丸坊主、スチュは顔にタトゥー、テディは消え、その代わりに見知らぬサルが一匹…。

★★☆☆☆
一作目を見直した上で、本作を見た。こういうおさらいをして映画を見ると、一作目を思い出してニヤリ、という映画制作者の仕込みがわかって楽しい。その反面、ついつい比較をしてしまって二作目の評価が辛くなってしまう。まあそれは仕方がないことなんだが、とにかく二作目も可笑しかった。この映画、一作目とほとんど一緒なのだ。場所をラスベガスからタイに移しただけで、やっていることや状況はほぼ同じ、ここまで一緒でいいの?ってくらいに同じ。見終わってハハ~ン、一作目が全米で大ヒットしたんで、スタッフキャストの皆さん、ご苦労さま!という感覚で海外旅行にみんなで行って作ってきた、そんな感じだった。新しいことをする気、まったくなし。でも、ヒットしたからって上品にする気はないぜ!っていう心意気は十分に感じられた。しかし!ここまで前作を踏襲していながら、前作の面白さのキモを落としてしまっているのが残念。前作では、翌朝目が覚めると、歯が抜けているわ、トイレに虎がいるわ、赤ちゃんがいるわ、一体これ何?の状況からスタート、さらに車がパトカーに変身、結婚式を挙げたことが判明、マフィアが絡んで・・・などなど、探れば探るほど自体は悪化。二日酔いで昨日の記憶がよみがえったときの、あのやっちまった感が再現されていた。ところが今作、翌朝目覚めた時点でサルがいたり切断された指があったりと大変なのだが、探って出てきたのはオカマちゃんとの一夜程度に終わっている。こんだけ前作をなぞっておきながら金もかけておきながら、この映画のキモ、二日酔い翌朝、記憶が戻れば戻るほど自己嫌悪に陥る、やっちまった感が堪能できないのは、やはり一作目の劣化品といえるだろう。残念!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだまだ (tatsu)
2012-02-24 00:42:17
3作目も出るようですよ。
tatsuさんへ (矢菱虎犇)
2012-02-24 01:54:28
エエー!
3作目?
バカだなぁ、シリーズにしている人たち。
1作目は何が飛び出すかわからないから面白かったのに。
ビックリ箱はビックリ箱だと知らないからビックリ箱なのにぃ。

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