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映画『ミッドナイト・イン・パリ』

2012年11月26日 | 映画の感想



監督: ウディ・アレン
オーウェン・ウィルソン ギル
レイチェル・マクアダムス イネズ
マイケル・シーン ポール
マリオン・コティヤール アドリアナ
ニナ・アリアンダ キャロル
カート・フラー ジョン
トム・ヒドルストン F・スコット・フィッツジェラルド
アリソン・ピル ゼルダ・フィッツジェラルド
コリー・ストール アーネスト・ヘミングウェイ
キャシー・ベイツ ガートルード・スタイン
エイドリアン・ブロディ サルバドール・ダリ
カーラ・ブルーニ 美術館ガイド
ミミ・ケネディ ヘレン
レア・セドゥー ガブリエル

本国アメリカではウディ・アレン監督作としては最大ヒットとなったチャーミングなファンタジー・コメディ。作家志望のアメリカ人男性が、ひょんなことからヘミングウェイやフィッツジェラルド、ピカソといった伝説の作家や芸術家たちが集う憧れの1920年代パリに迷い込み、幻想的で魅惑的な時間を過ごすさまを、ノスタルジックかつロマンティックに綴る。主演は「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」のオーウェン・ウィルソン。共演にレイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、キャシー・ベイツ。また、フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの出演も話題に。アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、みごとオリジナル脚本賞を受賞。
 ハリウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家のギル。しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。そんな彼は、婚約者イネズの父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる。ところが、スノッブで何かと鼻につくイネズの男友達ポールの出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うことに。するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込むギル。そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ。彼はそこでフィッツジェラルド夫妻やジャン・コクトー、ヘミングウェイといった今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知るのだった。やがてはピカソの愛人アドリアナと出逢い、惹かれ合っていくギルだが…。

★★★★☆
これは、『カイロの紫のバラ』を彷彿とさせるファンタジックなラブコメディー映画。どこからどう見てもウディ・アレンの映画。そして、小品ながら心の宝箱の中にそっと収めておきたい感じのステキな映画なのだ。
なんといっても、開巻から延々と映し出されるパリの街の風景のすばらしさ。敢えて合成着色っぽい、ひと昔前のカラー印刷みたいな風合いで統一した画面が実にみずみずしく潤っている。
まあお話はとりようによってはタイムトラベルものファンタジーなわけで、結婚直前の小説家志望の青年ギルがなぜか1920年代に迷い込んで、フィッツジェラルド、コール・ポーター、ジャン・コクトー、ヘミングウェイ、サルバドール・ダリ、ルイ・ブニュエル、TSエリオット・・・当時の文化の最先端の街パリに集った文化人たちの仲間に入ってしまう。またさらに1890年代に行って、ロートレック、ゴーギャンやドガらにも会ったりしてしまう。彼らの創作秘話なんかが飛び出したり、ギルが創作のヒントを与えてみたりってあたりが楽しい。この不思議な体験を通して、人生の黄金期を過去に求めても実際に過去に行ってしまえばその時代よりもさらに過去が黄金期に見えてしまう、結局、今この瞬間を生きるすばらしさに気がつかなければどこに逃避しても逃げるばかりになってしまうことを悟る。
とまあ、ストーリーは実に明解。しかし、この過去へのタイムトラベルを彼の現実からの逃避が生み出した空想だととらえるとまたさらに味わいが深まる。マリッジブルーの青年が自身の創り出した想像世界に身を浸し、やがて自分に正直な生き方に気づいて、ホントの幸せに一歩近づいていく過程が描かれた映画だと思うのだ。そう考えると映画のラストは実に的を射た終わり方だと思えてくる。
派手じゃないけど、小粋でわかりやすくて、ほっこりするステキな映画。おすすめ!
 

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