2014年1月18日、講師に「フェミニストカウンセリング堺」代表の加藤伊都子さんをお迎えして、城南リバティと富赤人権推との合同人育教育講座を開催しました。
今回のテーマは、娘として母に対する負の思いあるいは母親自体からいかに脱却していくのかという、なかなかハードな内容でした。
お正月明けの寒い時期、このハードなテーマでどのくらいの参加をいただけるのか、かなり心配でしたが、開場とともにたくさんの方々にご来場いただきました。主催者である私たちが思う以上に、母との関係で思い悩む女性が多くおられることを実感しました。
講演は、
1娘にとって母親とは
2母にとっての娘 娘にとっての母
3母であり娘でもある女性の人生
4幸せとは何か
で進められました。
私自身は母親と断絶しなければならないという程ではないものの、自分自身の体験と重なる部分も数多くあり、その都度の感情や母とのやり取りが思い起こされました。また、母としての私が娘たちに苦痛を与えていないかとなると、加藤さんが著書で書かれている『娘を苦しめる7つのタイプ べったり母、過干渉母、完璧で強い母、かわいそう母、言うことが矛盾だらけで口うるさい母、無関心母、残酷な母』のいくつかが当てはまりました。つまり、誰でもが娘を苦しめる母になってしまう、娘の立場からすれば母親との関係を断ち切りたいと思う、それぞれの可能性があるということだと思いました。
そのような状態から自分を解放するには、娘としても、母としても、自分の幸福を追求することが大切。そして何より、社会が求める良き母親像、良き妻像、良き娘像を自身に押し付けないことが大切。そして、社会の一員としては、良き母、妻、娘像でそれぞれの女性を計らないことが、同じ女性としての同士愛だと語られました。
今回の講演で、私自身の中に押し込めていた母との様々な思いを掘り起こすことになりました。そしてそれは、いま、母親としての自身を反省できる機会でもありました。かなりの苦痛も伴いましたが・・・。
いままでとは違った観点の講演会でしたが、私たち富赤としての活動の輪を広げるよい機会となったと思います。
今回の参加者数は102名。
ご参加いただきありがとうございました。
たくさんのご来場者を前に茨木委員長のご挨拶にも力が入ります。
講師著書
・「私は私。母は母。」(すばる舎)
・「母娘かんけい~二年間の語り合いを終えて~」グループスイトピー編(共著)
・「私を語る言葉にであって」フェミニストカウンセリング堺編(共著)親水社 等
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