18. サタンを屈伏させる典型路程
(三)メシヤのための基台
アダムの家庭から立てようとした「メシヤのための基台」は、復帰摂理の中心人物たちが彼らの責任分担を全うできなかったので、三時代にわたって延長され、アブラハムにまで至ったのである。しかしながら、み旨を完成しなければならないアブラハムが、また「象徴献祭」に失敗したので、このみ旨は、更にイサクにまで延長された
ゆえに、イサクの家庭を中心として、「信仰基台」と「実体基台」がつくられて、初めて「メシヤのための基台」が造成されたのである
したがって、メシヤは当然、このときに降臨なさらなければならない
ところで、我々はここで、「メシヤのための基台」というものの性格を中心として見たとき、メシヤを迎えるためのこの基台の社会的背景はどのようなものでなければならないかということを、知らなければならない
堕落人間が「メシヤのための基台」を立てるのは、既にサタンを中心としてつくられた世界を、メシヤのための王国に復帰できる基台をつくるためである
アダムの家庭や、ノアの家庭を中心とした復帰摂理においては、その家庭に侵入できる他の家庭がなかったので、「メシヤのための家庭的な基台」さえできれば、その基台の上にメシヤは降臨されるようになっていた
しかしアブラハムの時代には、既に、堕落人間たちがサタンを中心とする民族を形成してアブラハムの家庭と対決していたので、そのとき「メシヤのための家庭的な基台」がつくられたとしても、その基台の上にすぐにメシヤが降臨なさるわけにはいかない
すなわち、この基台が、サタン世界と対決できる民族的な版図の上に立てられたのち、初めてメシヤを迎えることができるのである
したがって、アブラハムが「象徴献祭」に失敗せず、「実体献祭」に成功して、「メシヤのための家庭的な基台」がつくられたとしても、その基台を中心としてその子孫がカナンの地で繁殖して、「メシヤのための民族的な基台」を造成するところまで行かないと、メシヤを迎えることはできなかったのである
しかし、彼が「象徴献祭」に失敗したので、これに対する罰として、「メシヤのための家庭的な基台」を造成したイサクの子孫たちは、故郷を離れて異邦の国に入り、四〇〇年間を苦役しながら民族的な基台を立てて、再びカナンに帰ってきたのちに初めて、「メシヤのための民族的な基台」がつくられるようになっていたのである
それでは、アブラハムの「象徴献祭」の失敗によって、その子孫に担われた蕩減路程は、だれから始まるようになったのだろうか。それは、イサクではなく、ヤコブから始まったのである。なぜなら既に詳論したように、すべての蕩減路程を歩むべき中心人物は、「実体献祭」の中心であるアベル型の人物であるからである
したがって、アダムの家庭ではアベル、ノアの家庭ではハム、アブラハムの家庭ではイサク、そしてイサクの家庭ではヤコブが、各々その家庭の蕩減路程を歩むべき中心人物であった
特に、ヤコブは「メシヤのための基台」の上に立ったアベル型の人物であったので、のちにメシヤが歩むベきサタン分立の典型路程を、先に見本として歩まなければならなかったのである
(後編第二章第一節)
ゆえにヤコブの家庭は、イサクの家庭を中心として立てられた「メシヤのための基台」の上で、アブラハムが犯した罪を担当して、四〇〇年の蕩減路程を歩んだのである
ヤコブの家庭は、アブラハムを中心とする復帰摂理の目的を完成しなければならないので、イサクの家庭と同じ立場でこの蕩減路程を出発するようになった
すなわち、イサクの家庭において、アベルの立場であるヤコブが、すべての蕩減路程を歩んだように、ヤコブの家庭においても、ヤコブの天の側の妻ラケルが生んだ子ヨセフが、先に、エジプトへ入り、その蕩減路程を歩んで、アベルの立場を確立しなければならなかったのである
ゆえに、ヨセフは彼の兄たちによって、エジプトに売られ、三十歳でエジプトの総理大臣になったのち、彼が幼いとき、天から夢で予示されたとおりになった
(創三七・5〜11)
というのは、まずヤコブのサタン側の妻レアが生んだ腹違いの兄たちが、彼のところに行って屈伏することにより、子女が先に入って、エジプト路程を歩み、つぎに、彼の父母が同じく、この路程の方に導かれた
このようにして、ヤコブの家庭は、将来、メシヤを迎えるための民族的蕩減路程を出発したのである
以上のように、イサクを中心とする摂理は、また、ヤコブを中心とする摂理路程へと延長されていった
しかし、ちょうど、アブラハムとイサクが、その個体は、各々異なるが、み旨を中心として見るときには、一体であったように、ヤコブはイサクの家庭を中心として、「メシヤのための基台」を立てるべき「実体基台」の中心人物として、アブラハムの犯した罪を担当して、将来、「メシヤのための民族的な基台」を立てて、イサクの目的を、民族的に成就すべき蕩減路程を出発したので、アブラハムとイサクとヤコブとは、お互いに、その個体は異なるが、み旨を中心にして見れば、みな一体であったのである
したがって、ヤコブの成功は、すなわち、イサクの成功であり、イサクの成功は、すなわち、アブラハムの成功になるのである
ゆえに、アブラハムを中心とした復帰摂理は、イサクとヤコブに延長されたけれども、み旨を中心として見れば、延長されずに、アブラハム一代で完成されたのと等しい結果となるのである
「わたしは、あなたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」
(出エ三・6)
と言われたみ言は、正に、このような摂理路程に立脚してみるとき、彼らは三代でありながらも、み旨から見れば、一つの目的を共同して完成した祖先たちであるので、一代と等しいともいえるのである
事実、神は、ヤコブの家庭をしてサタン世界であるエジプトに入らしめて、四〇〇年間の苦役の道を歩ませながら、既に、アブラハムに祝福なさったみ言のように、選民として立てて、再び、カナンの地へ帰ってくるようになさったのち、「メシヤのための民族的な基台」をつくらせて、この基台の上に、メシヤを送って、復帰摂理を完遂しようとされたのである
ゆえに、イサクの家庭を中心として立てられた「メシヤのための基台」は、結果的に見れば、「メシヤのための民族的な基台」をつくるための、蕩減路程の出発基台となったのである
したがって、アダムからアブラハムに至る二〇〇〇年期間は、結果的に見れば、次の時代に「メシヤのための民族的な基台」を立てるための出発基台を造成する期間となったのである
アブラハムの「象徴献祭」の失敗による蕩減路程を担当したヤコブは、天のみ旨のため、知恵をもってエサウから長子の嗣業を奪うというかたちで個人的な争いに成功した
また、サタン世界であるハランに入って、彼の母の兄ラバンから長子の嗣業を家庭的に奪う二十一年間の争いに勝利した。そして、彼がハランからカナンへ帰る途中で、天使との組み打ちにも勝利して、人間始祖が堕落して以後、堕落人間として、初めて、天使に対する主管性を復帰できる蕩減条件を立てて、イスラエルという名前を受け、選民形成の基盤をつくったのである
ヤコブは、このような路程をたどって、カナンへ帰ってきたのち、初めて、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てたので、サタンを屈伏させる典型路程において成功したのである
この典型路程に従って、モーセも、イエスも歩まれ、イスラエル民族も、また行かなければならなかった
ゆえに、イスラエル民族史は、サタンを民族的に屈伏させてきた典型路程の史料となるのである
イスラエル民族史が、復帰摂理歴史の中心史料となる理由もここにあった
原理講論 後編1 復帰基台摂理時代-18
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十戒
❶ あなたは わたしのほかに 何ものをも神としてはならない
❷ あなたは 自分のために 刻んだ像を造ってはならない
❸ あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない
❹ 安息日を守ってこれを聖とし、あなたの神、主があなたに命じられたようにせよ
❺ あなたの神、主が命じられたように、あなたの父と母とを敬え
❻ あなたは殺してはならない
❼ あなたは姦淫してはならない
❽ あなたは盗んではならない
❾ あなたは隣人について偽証してはならない
➓ あなたは隣人の妻を むさぼってはならない
またすべて隣人のものを ほしがってはならない
申命記5章より
イエス様の答え
「先生、永遠の生命を得るためには、どんなよいことをしたらいいでしょうか」
イエスは言われた、
「なぜよい事についてわたしに尋ねるのか。よいかたはただひとりだけである。もし命に入りたいと思うなら、いましめを守りなさい」
彼は言った、
「どのいましめですか」
イエスは言われた、
「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証を立てるな。 父と母とを敬え』
また『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』」
マタイによる福音書 19章 より
よく言っておく
天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである
マタイによる福音書:5章より
統一教会の混乱克服の為の基本的な理解
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