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生命の言葉

神様を知り、信仰の種を育てましょう

使徒28 来る人々をみな迎え入れ 神の国を宣べ伝え 主イエス・キリストのことを教えつづけた

2016-08-07 01:17:52 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝28章

わたしたちが、こうして救われてからわかったが

これはマルタと呼ばれる島であった

土地の人々は、わたしたちに並々ならぬ親切をあらわしてくれた

すなわち、降りしきる雨や寒さをしのぐために、火をたいてわたしたち一同をねぎらってくれたのである

そのとき、パウロはひとかかえの柴をたばねて火にくべたところ、熱気のためにまむしが出てきて、彼の手にかみついた

土地の人々は、この生きものがパウロの手からぶら下がっているのを見て、互に言った

「この人は、きっと人殺しに違いない

海からはのがれたが、ディケーの神様が彼を生かしてはおかないのだ」

ところがパウロは、まむしを火の中に振り落して、なんの害も被らなかった

彼らは、彼が間もなくはれ上がるか、あるいは、たちまち倒れて死ぬだろうと、様子をうかがっていた

しかし、長い間うかがっていても、彼の身になんの変ったことも起らないのを見て、彼らは考えを変えて

「この人は神様だ」と言い出した

さて、その場所の近くに、島の首長、ポプリオという人の所有地があった

彼は、そこにわたしたちを招待して、三日のあいだ親切にもてなしてくれた

たまたま、ポプリオの父が赤痢をわずらい、高熱で床についていた

そこでパウロは、その人のところにはいって行って祈り、手を彼の上においていやしてやった

このことがあってから、ほかに病気をしている島の人たちが、ぞくぞくとやってきて、みないやされた

彼らはわたしたちを非常に尊敬し、出帆の時には、必要な品々を持ってきてくれた

三か月たった後、わたしたちは、この島に冬ごもりをしていたデオスクリの船飾りのあるアレキサンドリヤの舟で、出帆した

そして、シラクサに寄港して三日のあいだ停泊し、 そこから進んでレギオンに行った

それから一日おいて、南風が吹いてきたのに乗じ、ふつか目にポテオリに着いた

そこで兄弟たちに会い、勧められるまま、彼らのところに七日間も滞在した。それからわたしたちは、ついにローマに到着した

ところが、兄弟たちは、わたしたちのことを聞いて、アピオ・ポロおよびトレス・タベルネまで出迎えてくれた

パウロは彼らに会って、神に感謝し勇み立った

わたしたちがローマに着いた後、パウロは、ひとりの番兵をつけられ、ひとりで住むことを許された

三日たってから、パウロは、重立ったユダヤ人たちを招いた

みんなの者が集まったとき、彼らに言った

「兄弟たちよ、わたしは、わが国民に対しても、あるいは先祖伝来の慣例に対しても

何一つそむく行為がなかったのに、エルサレムで囚人としてローマ人たちの手に引き渡された

彼らはわたしを取り調べた結果、なんら死に当る罪状もないので、わたしを釈放しようと思ったのであるが

ユダヤ人たちがこれに反対したため、わたしはやむを得ず、カイザルに上訴するに至ったのである

しかしわたしは、わが同胞を訴えようなどとしているのではない

こういうわけで、あなたがたに会って語り合いたいと願っていた

事実、わたしは、イスラエルのいだいている希望のゆえに、この鎖につながれているのである」

そこで彼らは、パウロに言った

「わたしたちは、ユダヤ人たちから、あなたについて、なんの文書も受け取っていないし

また、兄弟たちの中からここにきて、あなたについて不利な報告をしたり、悪口を言ったりした者もなかった

わたしたちは、あなたの考えていることを、直接あなたから聞くのが、正しいことだと思っている

実は、この宗派については、いたるところで反対のあることが、わたしたちの耳にもはいっている」

そこで、日を定めて、大ぜいの人が、パウロの宿につめかけてきたので

朝から晩まで、パウロは語り続け、神の国のことをあかしし

またモーセの律法や預言者の書を引いて、イエスについて彼らの説得につとめた

ある者はパウロの言うことを受けいれ、ある者は信じようともしなかった

互に意見が合わなくて、みんなの者が帰ろうとしていた時、パウロはひとこと述べて言った

「聖霊はよくも預言者イザヤによって、あなたがたの先祖に語ったものである

『この民に行って言え、あなたがたは聞くには聞くが、決して悟らない

見るには見るが、決して認めない。 この民の心は鈍くなり、その耳は聞えにくく、その目は閉じている

それは、彼らが目で見ず、耳で聞かず、心で悟らず、悔い改めていやされることがないためである』

そこで、あなたがたは知っておくがよい

神のこの救の言葉は、異邦人に送られたのだ

彼らは、これに聞きしたがうであろう」

〔 パウロがこれらのことを述べ終ると、ユダヤ人らは、互に論じ合いながら帰って行った。〕

パウロは、自分の借りた家に満二年のあいだ住んで、たずねて来る人々をみな迎え入れ

はばからず、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えつづけた

使徒行伝‬ ‭28:1-31

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44-28

使徒27 御使が言った「パウロよ 恐れるなあなたは必ずカイザルの前に立たなければならない」

2016-08-06 00:41:28 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝27章

さて、わたしたちが、舟でイタリヤに行くことが決まった時、パウロとそのほか数人の囚人とは、近衛隊の百卒長ユリアスに託された

そしてわたしたちは、アジヤ沿岸の各所に寄港することになっているアドラミテオの舟に乗り込んで、出帆した

テサロニケのマケドニヤ人アリスタルコも同行した

次の日、シドンに入港したが、ユリアスは、パウロを親切に取り扱い、友人をおとずれてかんたいを受けることを、許した

それからわたしたちは、ここから船出したが、逆風にあったので、クプロの島かげを航行し、 キリキヤとパンフリヤの沖を過ぎて、ルキヤのミラに入港した

そこに、イタリヤ行きのアレキサンドリヤの舟があったので、百卒長は、わたしたちをその舟に乗り込ませた

幾日ものあいだ、舟の進みがおそくて、わたしたちは、かろうじてクニドの沖合にきたが、風がわたしたちの行く手をはばむので

サルモネの沖、クレテの島かげを航行し、 その岸に沿って進み、かろうじて「良き港」と呼ばれる所に着いた

その近くにラサヤの町があった

長い時が経過し、断食期も過ぎてしまい、すでに航海が危険な季節になったので、パウロは人々に警告して言った

「皆さん、わたしの見るところでは、この航海では、積荷や船体ばかりでなく、われわれの生命にも、危害と大きな損失が及ぶであろう」

しかし百卒長は、パウロの意見よりも、船長や船主の方を信頼した

なお、この港は冬を過ごすのに適しないので、大多数の者は、ここから出て、できればなんとかして、南西と北西とに面しているクレテのピニクス港に行って、そこで冬を過ごしたいと主張した

時に、南風が静かに吹いてきたので、彼らは、この時とばかりにいかりを上げて、クレテの岸に沿って航行した

すると間もなく、ユーラクロンと呼ばれる暴風が、島から吹きおろしてきた

そのために、舟が流されて風に逆らうことができないので、わたしたちは吹き流されるままに任せた

それから、クラウダという小島の陰に、はいり込んだので、わたしたちは、やっとのことで小舟を処置することができ、 それを舟に引き上げてから、綱で船体を巻きつけた

また、スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにした

わたしたちは、暴風にひどく悩まされつづけたので、次の日に、人々は積荷を捨てはじめ、 三日目には、船具までも、てずから投げすてた

幾日ものあいだ、太陽も星も見えず、暴風は激しく吹きすさぶので、わたしたちの助かる最後の望みもなくなった

みんなの者は、長いあいだ食事もしないでいたが、その時、パウロが彼らの中に立って言った

「皆さん、あなたがたが、わたしの忠告を聞きいれて、クレテから出なかったら、このような危害や損失を被らなくてすんだはずであった

だが、この際、お勧めする。元気を出しなさい

舟が失われるだけで、あなたがたの中で生命を失うものは、ひとりもいないであろう

昨夜、わたしが仕え、また拝んでいる神からの御使が、わたしのそばに立って言った

『パウロよ、恐れるな

あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない

たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』

だから、皆さん、元気を出しなさい

万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている

われわれは、どこかの島に打ちあげられるに相違ない」

わたしたちがアドリヤ海に漂ってから十四日目の夜になった時、真夜中ごろ、水夫らはどこかの陸地に近づいたように感じた

そこで、水の深さを測ってみたところ、二十ひろであることがわかった

それから少し進んで、もう一度測ってみたら、十五ひろであった

わたしたちが、万一暗礁に乗り上げては大変だと、人々は気づかって、ともから四つのいかりを投げおろし、夜の明けるのを待ちわびていた

その時、水夫らが舟から逃げ出そうと思って、へさきからいかりを投げおろすと見せかけ、小舟を海におろしていたので、 パウロは、百卒長や兵卒たちに言った

「あの人たちが、舟に残っていなければ、あなたがたは助からない」

そこで兵卒たちは、小舟の綱を断ち切って、その流れて行くままに任せた

夜が明けかけたころ、パウロは一同の者に、食事をするように勧めて言った

「あなたがたが食事もせずに、見張りを続けてから、何も食べないで、きょうが十四日目に当る

だから、いま食事を取ることをお勧めする

それが、あなたがたを救うことになるのだから

たしかに髪の毛ひとすじでも、あなたがたの頭から失われることはないであろう」

彼はこう言って、パンを取り、みんなの前で神に感謝し、それをさいて食べはじめた

そこで、みんなの者も元気づいて食事をした

舟にいたわたしたちは、合わせて二百七十六人であった

みんなの者は、じゅうぶんに食事をした後、穀物を海に投げすてて舟を軽くした

夜が明けて、どこの土地かよくわからなかったが、砂浜のある入江が見えたので、できれば、それに舟を乗り入れようということになった

そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進んだ

ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわされた

兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが

百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ

泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、 その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じた

こうして、全部の者が上陸して救われたのであった

使徒行伝‬ ‭27:1-44

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44-27

使徒26 アグリッパ王よ わたしは神に立ち帰り 悔改めにふさわしいわざを行うようにと勧めました

2016-08-06 00:40:20 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝26章

アグリッパはパウロに

「おまえ自身のことを話してもよい」

と言った。そこでパウロは、手をさし伸べて、弁明をし始めた

「アグリッパ王よ、ユダヤ人たちから訴えられているすべての事に関して、きょう、あなたの前で弁明することになったのは、わたしのしあわせに思うところであります

あなたは、ユダヤ人のあらゆる慣例や問題を、よく知り抜いておられるかたですから、わたしの申すことを、寛大なお心で聞いていただきたいのです

さて、わたしは若い時代には、初めから自国民の中で、またエルサレムで過ごしたのですが、そのころのわたしの生活ぶりは、ユダヤ人がみんなよく知っているところです

彼らはわたしを初めから知っているので、証言しようと思えばできるのですが、わたしは、わたしたちの宗教の最も厳格な派にしたがって、パリサイ人としての生活をしていたのです

今わたしは、神がわたしたちの先祖に約束なさった希望をいだいているために、裁判を受けているのであります

わたしたちの十二の部族は、夜昼、熱心に神に仕えて、その約束を得ようと望んでいるのです

王よ、この希望のために、わたしはユダヤ人から訴えられています

神が死人をよみがえらせるということが、あなたがたには、どうして信じられないことと思えるのでしょうか

わたし自身も、以前には、ナザレ人イエスの名に逆らって反対の行動をすべきだと、思っていました

そしてわたしは、それをエルサレムで敢行し、祭司長たちから権限を与えられて、多くの聖徒たちを獄に閉じ込め、彼らが殺される時には、それに賛成の意を表しました

それから、いたるところの会堂で、しばしば彼らを罰して、無理やりに神をけがす言葉を言わせようとし、彼らに対してひどく荒れ狂い、ついに外国の町々にまで、迫害の手をのばすに至りました

こうして、わたしは、祭司長たちから権限と委任とを受けて、ダマスコに行ったのですが、 王よ、その途中、真昼に、光が天からさして来るのを見ました

それは、太陽よりも、もっと光り輝いて、わたしと同行者たちとをめぐり照しました

わたしたちはみな地に倒れましたが、その時ヘブル語でわたしにこう呼びかける声を聞きました

『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。とげのあるむちをければ、傷を負うだけである』

そこで、わたしが

『主よ、あなたはどなたですか』

と尋ねると、主は言われた

『わたしは、あなたが迫害しているイエスである。 さあ、起きあがって、自分の足で立ちなさい

わたしがあなたに現れたのは、あなたがわたしに会った事と、あなたに現れて示そうとしている事とをあかしし、これを伝える務に、あなたを任じるためである

わたしは、この国民と異邦人との中から、あなたを救い出し、あらためてあなたを彼らにつかわすが、 それは、彼らの目を開き、彼らをやみから光へ、悪魔の支配から神のみもとへ帰らせ、また、彼らが罪のゆるしを得、わたしを信じる信仰によって、聖別された人々に加わるためである』

それですから、アグリッパ王よ、わたしは天よりの啓示にそむかず

まず初めにダマスコにいる人々に、それからエルサレムにいる人々、さらにユダヤ全土、ならびに異邦人たちに

悔い改めて神に立ち帰り、悔改めにふさわしいわざを行うようにと、説き勧めました

そのために、ユダヤ人は、わたしを宮で引き捕えて殺そうとしたのです

しかし、わたしは今日に至るまで神の加護を受け、このように立って、小さい者にも大きい者にもあかしをなし

預言者たちやモーセが、今後起るべきだと語ったことを、そのまま述べてきました

すなわち、キリストが苦難を受けること、また、死人の中から最初によみがえって、この国民と異邦人とに、光を宣べ伝えるに至ることを、あかししたのです」

パウロがこのように弁明をしていると、フェストは大声で言った

「パウロよ、おまえは気が狂っている。博学が、おまえを狂わせている」

パウロが言った

「フェスト閣下よ、わたしは気が狂ってはいません

わたしは、まじめな真実の言葉を語っているだけです

王はこれらのことをよく知っておられるので、王に対しても、率直に申し上げているのです

それは、片すみで行われたのではないのですから、一つとして、王が見のがされたことはないと信じます

アグリッパ王よ、あなたは預言者を信じますか。信じておられると思います」

アグリッパがパウロに言った

「おまえは少し説いただけで、わたしをクリスチャンにしようとしている」

パウロが言った

「説くことが少しであろうと、多くであろうと、わたしが神に祈るのは、ただあなただけでなく

きょう、わたしの言葉を聞いた人もみな、わたしのようになって下さることです

このような鎖は別ですが」

それから、王も総督もベルニケも、また列席の人々も、みな立ちあがった

退場してから、互に語り合って言った

「あの人は、死や投獄に当るようなことをしてはいない」

そして、アグリッパがフェストに言った

「あの人は、カイザルに上訴していなかったら、ゆるされたであろうに」

使徒行伝‬ ‭26:1-32

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聖書を完読しよう1044
44-26

使徒25 彼らは途中で待ち伏せして、パウロを殺す考えであった

2016-08-06 00:39:20 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝25章

さて、フェストは、任地に着いてから三日の後、カイザリヤからエルサレムに上ったところ

祭司長たちやユダヤ人の重立った者たちが、パウロを訴え出て、 彼をエルサレムに呼び出すよう取り計らっていただきたいと、しきりに願った

彼らは途中で待ち伏せして、彼を殺す考えであった

ところがフェストは、パウロがカイザリヤに監禁してあり、自分もすぐそこへ帰ることになっていると答え、 そして言った

「では、もしあの男に何か不都合なことがあるなら、おまえたちのうちの有力者らが、わたしと一緒に下って行って、訴えるがよかろう」

フェストは、彼らのあいだに八日か十日ほど滞在した後、カイザリヤに下って行き、その翌日、裁判の席について、パウロを引き出すように命じた

パウロが姿をあらわすと、エルサレムから下ってきたユダヤ人たちが、彼を取りかこみ、彼に対してさまざまの重い罪状を申し立てたが、いずれもその証拠をあげることはできなかった

パウロは「わたしは、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、なんら罪を犯したことはない」と弁明した

ところが、フェストはユダヤ人の歓心を買おうと思って、パウロにむかって言った

「おまえはエルサレムに上り、この事件に関し、わたしからそこで裁判を受けることを承知するか」

パウロは言った

「わたしは今、カイザルの法廷に立っています。わたしはこの法廷で裁判されるべきです

よくご承知のとおり、わたしはユダヤ人たちに、何も悪いことをしてはいません

もしわたしが悪いことをし、死に当るようなことをしているのなら、死を免れようとはしません

しかし、もし彼らの訴えることに、なんの根拠もないとすれば、だれもわたしを彼らに引き渡す権利はありません

わたしはカイザルに上訴します」

そこでフェストは、陪席の者たちと協議したうえ答えた

「おまえはカイザルに上訴を申し出た。カイザルのところに行くがよい」

数日たった後、アグリッパ王とベルニケとが、フェストに敬意を表するため、カイザリヤにきた

ふたりは、そこに何日間も滞在していたので、フェストは、パウロのことを王に話して言った

「ここに、ペリクスが囚人として残して行ったひとりの男がいる

わたしがエルサレムに行った時、この男のことを、祭司長たちやユダヤ人の長老たちが、わたしに報告し、彼を罪に定めるようにと要求した

そこでわたしは、彼らに答えた

『訴えられた者が、訴えた者の前に立って、告訴に対し弁明する機会を与えられない前に、その人を見放してしまうのは、ローマ人の慣例にはないことである』

それで、彼らがここに集まってきた時、わたしは時をうつさず、次の日に裁判の席について、その男を引き出させた

訴えた者たちは立ち上がったが、わたしが推測していたような悪事は、彼について何一つ申し立てはしなかった

ただ、彼と争い合っているのは、彼ら自身の宗教に関し、また、死んでしまったのに生きているとパウロが主張しているイエスなる者に関する問題に過ぎない

これらの問題を、どう取り扱ってよいかわからなかったので、わたしは彼に

『エルサレムに行って、これらの問題について、そこでさばいてもらいたくはないか』

と尋ねてみた。 ところがパウロは、皇帝の判決を受ける時まで、このまま自分をとどめておいてほしいと言うので、カイザルに彼を送りとどける時までとどめておくようにと、命じておいた」

そこで、アグリッパがフェストに

「わたしも、その人の言い分を聞いて見たい」

と言ったので、フェストは

「では、あす彼から聞きとるようにしてあげよう」

と答えた。 翌日、アグリッパとベルニケとは、大いに威儀をととのえて、千卒長たちや市の重立った人たちと共に、引見所にはいってきた

すると、フェストの命によって、パウロがそこに引き出された。 そこで、フェストが言った

「アグリッパ王、ならびにご臨席の諸君

ごらんになっているこの人物は、ユダヤ人たちがこぞって、エルサレムにおいても、また、この地においても、これ以上、生かしておくべきでないと叫んで、わたしに訴え出ている者である

しかし、彼は死に当ることは何もしていないと、わたしは見ているのだが、彼自身が皇帝に上訴すると言い出したので、彼をそちらへ送ることに決めた

ところが、彼について、主君に書きおくる確かなものが何もないので、わたしは、彼を諸君の前に、特に、アグリッパ王よ、あなたの前に引き出して、取調べをしたのち、上書すべき材料を得ようと思う

囚人を送るのに、その告訴の理由を示さないということは、不合理だと思えるからである」

使徒行伝‬ ‭25:1-27

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44-25

使徒24 大祭司アナニヤは、長老数名と、弁護人とを連れて下り、総督にパウロを訴え出た

2016-08-05 07:45:10 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝24章

五日の後、大祭司アナニヤは、長老数名と、テルトロという弁護人とを連れて下り、総督にパウロを訴え出た

パウロが呼び出されたので、テルトロは論告を始めた

「ペリクス閣下、わたしたちが、閣下のお陰でじゅうぶんに平和を楽しみ、またこの国が、ご配慮によって

あらゆる方面に、またいたるところで改善されていることは、わたしたちの感謝してやまないところであります

しかし、ご迷惑をかけないように、くどくどと述べずに、手短かに申し上げますから、どうぞ、忍んでお聞き取りのほど、お願いいたします

さて、この男は、疫病のような人間で、世界中のすべてのユダヤ人の中に騒ぎを起している者であり

また、ナザレ人らの異端のかしらであります

この者が宮までも汚そうとしていたので、わたしたちは彼を捕縛したのです

〔そして、律法にしたがって、さばこうとしていたところ、 千卒長ルシヤが干渉して、彼を無理にわたしたちの手から引き離してしまい、 彼を訴えた人たちには、閣下のところに来るようにと命じました。〕

それで、閣下ご自身でお調べになれば、わたしたちが彼を訴え出た理由が、全部おわかりになるでしょう」

ユダヤ人たちも、この訴えに同調して、全くそのとおりだと言った

そこで、総督が合図をして発言を促したので、パウロは答弁して言った

「閣下が、多年にわたり、この国民の裁判をつかさどっておられることを、よく承知していますので、わたしは喜んで、自分のことを弁明いたします

お調べになればわかるはずですが、わたしが礼拝をしにエルサレムに上ってから、まだ十二日そこそこにしかなりません

そして、宮の内でも、会堂内でも、あるいは市内でも

わたしがだれかと争論したり、群衆を煽動したりするのを見たものはありませんし

今わたしを訴え出ていることについて、閣下の前に、その証拠をあげうるものはありません

ただ、わたしはこの事は認めます。わたしは、彼らが異端だとしている道にしたがって

わたしたちの先祖の神に仕え、律法の教えるところ、また預言者の書に書いてあることを、ことごとく信じ

また、正しい者も正しくない者も、やがてよみがえるとの希望を、神を仰いでいだいているものです

この希望は、彼ら自身も持っているのです

わたしはまた、神に対しまた人に対して、良心に責められることのないように、常に努めています

さてわたしは、幾年ぶりかに帰ってきて、同胞に施しをし、また、供え物をしていました

そのとき、彼らはわたしが宮できよめを行っているのを見ただけであって、群衆もいず、騒動もなかったのです

ところが、アジヤからきた数人のユダヤ人が-彼らが、わたしに対して、何かとがめ立てをすることがあったなら、よろしく閣下の前にきて、訴えるべきでした

あるいは、何かわたしに不正なことがあったなら、わたしが議会の前に立っていた時、彼らみずから、それを指摘すべきでした

ただ、わたしは、彼らの中に立って

『わたしは、死人のよみがえりのことで、きょう、あなたがたの前でさばきを受けているのだ』

と叫んだだけのことです」

ここでペリクスは、この道のことを相当わきまえていたので

「千卒長ルシヤが下って来るのを待って、おまえたちの事件を判決することにする」

と言って、裁判を延期した。

そして百卒長に、パウロを監禁するように、しかし彼を寛大に取り扱い、友人らが世話をするのを止めないようにと、命じた

数日たってから、ペリクスは、ユダヤ人である妻ドルシラと一緒にきて、パウロを呼び出し、キリスト・イエスに対する信仰のことを、彼から聞いた

そこで、パウロが、正義、節制、未来の審判などについて論じていると、ペリクスは不安を感じてきて、言った

「きょうはこれで帰るがよい。また、よい機会を得たら、呼び出すことにする」

彼は、それと同時に、パウロから金をもらいたい下ごころがあったので、たびたびパウロを呼び出しては語り合った

さて、二か年たった時、ポルキオ・フェストが、ペリクスと交代して任についた

ペリクスは、ユダヤ人の歓心を買おうと思って、パウロを監禁したままにしておいた

使徒行伝‬ ‭24:1-27

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44-24