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生命の言葉

神様を知り、信仰の種を育てましょう

使徒23 しっかりせよ エルサレムであかししたようにローマでもあかしをしなくてはならない

2016-08-05 07:44:10 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝23章

パウロは議会を見つめて言った

「兄弟たちよ、わたしは今日まで、神の前に、ひたすら明らかな良心にしたがって行動してきた」

すると、大祭司アナニヤが、パウロのそばに立っている者たちに、彼の口を打てと命じた

そのとき、パウロはアナニヤにむかって言った

「白く塗られた壁よ、神があなたを打つであろう

あなたは、律法にしたがって、わたしをさばくために座についているのに、律法にそむいて、わたしを打つことを命じるのか」

すると、そばに立っている者たちが言った

「神の大祭司に対して無礼なことを言うのか」

パウロは言った

「兄弟たちよ、彼が大祭司だとは知らなかった。聖書に

『民のかしらを悪く言ってはいけない』

と、書いてあるのだった」

パウロは、議員の一部がサドカイ人であり、一部はパリサイ人であるのを見て、議会の中で声を高めて言った

「兄弟たちよ、わたしはパリサイ人であり、パリサイ人の子である

わたしは、死人の復活の望みをいだいていることで、裁判を受けているのである」

彼がこう言ったところ、パリサイ人とサドカイ人との間に争論が生じ、会衆が相分れた

元来、サドカイ人は、復活とか天使とか霊とかは、いっさい存在しないと言い、パリサイ人は、それらは、みな存在すると主張している

そこで、大騒ぎとなった。パリサイ派のある律法学者たちが立って、強く主張して言った

「われわれは、この人には何も悪いことがないと思う

あるいは、霊か天使かが、彼に告げたのかも知れない」

こうして、争論が激しくなったので、千卒長は、パウロが彼らに引き裂かれるのを気づかって、兵卒どもに、降りて行ってパウロを彼らの中から力づくで引き出し、兵営に連れて来るように、命じた

その夜、主がパウロに臨んで言われた

「しっかりせよ。

あなたは、エルサレムでわたしのことをあかししたように

ローマでもあかしをしなくてはならない」

夜が明けると、ユダヤ人らは申し合わせをして、パウロを殺すまでは飲食をいっさい断つと、誓い合った

この陰謀に加わった者は、四十人あまりであった

彼らは、祭司長たちや長老たちのところに行って、こう言った

「われわれは、パウロを殺すまでは何も食べないと、堅く誓い合いました

ついては、あなたがたは議会と組んで、彼のことでなお詳しく取調べをするように見せかけ

パウロをあなたがたのところに連れ出すように、千卒長に頼んで下さい

われわれとしては、パウロがそこにこないうちに殺してしまう手はずをしています」

ところが、パウロの姉妹の子が、この待伏せのことを耳にし、兵営にはいって行って、パウロにそれを知らせた

そこでパウロは、百卒長のひとりを呼んで言った

「この若者を千卒長のところに連れて行ってください。何か報告することがあるようですから」

この百卒長は若者を連れて行き、千卒長に引きあわせて言った

「囚人のパウロが、この若者があなたに話したいことがあるので、あなたのところに連れて行ってくれるようにと、わたしを呼んで頼みました」

そこで千卒長は、若者の手を取り、人のいないところへ連れて行って尋ねた

「わたしに話したいことというのは、何か」

若者が言った

「ユダヤ人たちが、パウロのことをもっと詳しく取調べをすると見せかけて、あす議会に彼を連れ出すように、あなたに頼むことに決めています

どうぞ、彼らの頼みを取り上げないで下さい

四十人あまりの者が、パウロを待伏せしているのです

彼らは、パウロを殺すまでは飲食をいっさい断つと、堅く誓い合っています

そして、いま手はずをととのえて、あなたの許可を待っているところなのです」

そこで千卒長は

「このことをわたしに知らせたことは、だれにも口外するな」

と命じて、若者を帰した

それから彼は、百卒長ふたりを呼んで言った

「歩兵二百名、騎兵七十名、槍兵二百名を、カイザリヤに向け出発できるように、今夜九時までに用意せよ

また、パウロを乗せるために馬を用意して、彼を総督ペリクスのもとへ無事に連れて行け」

さらに彼は、次のような文面の手紙を書いた

「クラウデオ・ルシヤ、つつしんで総督ペリクス閣下の平安を祈ります

本人のパウロが、ユダヤ人らに捕えられ、まさに殺されようとしていたのを、彼のローマ市民であることを知ったので、わたしは兵卒たちを率いて行って、彼を救い出しました。 それから、彼が訴えられた理由を知ろうと思い、彼を議会に連れて行きました。 ところが、彼はユダヤ人の律法の問題で訴えられたものであり、なんら死刑または投獄に当る罪のないことがわかりました。 しかし、この人に対して陰謀がめぐらされているとの報告がありましたので、わたしは取りあえず、彼を閣下のもとにお送りすることにし、訴える者たちには、閣下の前で、彼に対する申立てをするようにと、命じておきました」。 そこで歩兵たちは、命じられたとおりパウロを引き取って、夜の間にアンテパトリスまで連れて行き、 翌日は、騎兵たちにパウロを護送させることにして、兵営に帰って行った。 騎兵たちは、カイザリヤに着くと、手紙を総督に手渡し、さらにパウロを彼に引きあわせた。 総督は手紙を読んでから、パウロに、どの州の者かと尋ね、キリキヤの出だと知って、 「訴え人たちがきた時に、おまえを調べることにする」と言った。そして、ヘロデの官邸に彼を守っておくように命じた

使徒行伝‬ ‭23:1-35

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44-23

使徒22 パウロの弁明

2016-08-05 07:43:06 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝22章

「兄弟たち、父たちよ、いま申し上げるわたしの弁明を聞いていただきたい」

パウロが、ヘブル語でこう語りかけるのを聞いて、人々はますます静粛になった

そこで彼は言葉をついで言った

「わたしはキリキヤのタルソで生れたユダヤ人であるが、この都で育てられ、ガマリエルのひざもとで

先祖伝来の律法について、きびしい薫陶を受け、今日の皆さんと同じく神に対して熱心な者であった

そして、この道を迫害し、男であれ女であれ、縛りあげて獄に投じ、彼らを死に至らせた

このことは、大祭司も長老たち一同も、証明するところである

さらにわたしは、この人たちからダマスコの同志たちへあてた手紙をもらって、その地にいる者たちを縛りあげ、エルサレムにひっぱってきて、処罰するため、出かけて行った

旅をつづけてダマスコの近くにきた時に、真昼ごろ、突然、つよい光が天からわたしをめぐり照した

わたしは地に倒れた。そして

『サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか』

と、呼びかける声を聞いた。 これに対してわたしは

『主よ、あなたはどなたですか』

と言った。すると、その声が

『わたしは、あなたが迫害しているナザレ人イエスである』

と答えた。 わたしと一緒にいた者たちは、その光は見たが、わたしに語りかけたかたの声は聞かなかった。 わたしが

『主よ、わたしは何をしたらよいでしょうか』

と尋ねたところ、主は言われた

『起きあがってダマスコに行きなさい

そうすれば、あなたがするように決めてある事が、すべてそこで告げられるであろう』

わたしは、光の輝きで目がくらみ、何も見えなくなっていたので、連れの者たちに手を引かれながら、ダマスコに行った

すると、律法に忠実で、ダマスコ在住のユダヤ人全体に評判のよいアナニヤという人が、 わたしのところにきて、そばに立ち

『兄弟サウロよ、見えるようになりなさい』

と言った。するとその瞬間に、わたしの目が開いて、彼の姿が見えた。 彼は言った

『わたしたちの先祖の神が、あなたを選んでみ旨を知らせ、かの義人を見させ、その口から声をお聞かせになった

それはあなたが、その見聞きした事につき、すべての人に対して、彼の証人になるためである

そこで今、なんのためらうことがあろうか

すぐ立って、み名をとなえてバプテスマを受け、あなたの罪を洗い落しなさい』

それからわたしは、エルサレムに帰って宮で祈っているうちに、夢うつつになり、 主にまみえたが、主は言われた

『急いで、すぐにエルサレムを出て行きなさい

わたしについてのあなたのあかしを、人々が受けいれないから』

そこで、わたしが言った

『主よ、彼らは、わたしがいたるところの会堂で、あなたを信じる人々を獄に投じたり、むち打ったりしていたことを、知っています

また、あなたの証人ステパノの血が流された時も、わたしは立ち合っていてそれに賛成し、また彼を殺した人たちの上着の番をしていたのです』

すると、主がわたしに言われた

『行きなさい。わたしが、あなたを遠く異邦の民へつかわすのだ』」

彼の言葉をここまで聞いていた人々は、このとき、声を張りあげて言った

「こんな男は地上から取り除いてしまえ。生かしおくべきではない」

人々がこうわめき立てて、空中に上着を投げ、ちりをまき散らす始末であったので、 千卒長はパウロを兵営に引き入れるように命じ

どういうわけで、彼に対してこんなにわめき立てているのかを確かめるため、彼をむちの拷問にかけて、取り調べるように言いわたした

彼らがむちを当てるため、彼を縛りつけていた時、パウロはそばに立っている百卒長に言った

「ローマの市民たる者を、裁判にかけもしないで、むち打ってよいのか」

百卒長はこれを聞き、千卒長のところに行って報告し、そして言った

「どうなさいますか。あの人はローマの市民なのです」

そこで、千卒長がパウロのところにきて言った

「わたしに言ってくれ。あなたはローマの市民なのか」

パウロは「そうです」と言った

これに対して千卒長が言った

「わたしはこの市民権を、多額の金で買い取ったのだ」

するとパウロは言った

「わたしは生れながらの市民です」

そこで、パウロを取り調べようとしていた人たちは、ただちに彼から身を引いた

千卒長も、パウロがローマの市民であること、また、そういう人を縛っていたことがわかって、恐れた

翌日、彼は、ユダヤ人がなぜパウロを訴え出たのか、その真相を知ろうと思って彼を解いてやり

同時に祭司長たちと全議会とを召集させ、そこに彼を引き出して、彼らの前に立たせた

使徒行伝‬ ‭22:1-30

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44-22

使徒21 主イエスの名のためならエルサレムで縛られるだけでなく死ぬことをも覚悟しているのだ

2016-08-04 08:42:15 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝21章

さて、わたしたちは人々と別れて船出してから、コスに直航し、次の日はロドスに、そこからパタラに着いた

ここでピニケ行きの舟を見つけたので、それに乗り込んで出帆した

やがてクプロが見えてきたが、それを左手にして通りすぎ、シリヤへ航行をつづけ、ツロに入港した

ここで積荷が陸上げされることになっていたからである

わたしたちは、弟子たちを捜し出して、そこに七日間泊まった

ところが彼らは、御霊の示しを受けて、エルサレムには上って行かないようにと、しきりにパウロに注意した

しかし、滞在期間が終った時、わたしたちはまた旅立つことにしたので、みんなの者は、妻や子供を引き連れて、町はずれまで、わたしたちを見送りにきてくれた

そこで、共に海岸にひざまずいて祈り、 互に別れを告げた

それから、わたしたちは舟に乗り込み、彼らはそれぞれ自分の家に帰った

わたしたちは、ツロからの航行を終ってトレマイに着き、そこの兄弟たちにあいさつをし、彼らのところに一日滞在した

翌日そこをたって、カイザリヤに着き、かの七人のひとりである伝道者ピリポの家に行き、そこに泊まった

この人に四人の娘があったが、いずれも処女であって、預言をしていた

幾日か滞在している間に、アガボという預言者がユダヤから下ってきた

そして、わたしたちのところにきて、パウロの帯を取り、それで自分の手足を縛って言った

「聖霊がこうお告げになっている

『この帯の持ち主を、ユダヤ人たちがエルサレムでこのように縛って、異邦人の手に渡すであろう』」

わたしたちはこれを聞いて、土地の人たちと一緒になって、エルサレムには上って行かないようにと、パウロに願い続けた

その時パウロは答えた

「あなたがたは、泣いたり、わたしの心をくじいたりして、いったい、どうしようとするのか

わたしは、主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことをも覚悟しているのだ」

こうして、パウロが勧告を聞きいれてくれないので、わたしたちは

「主のみこころが行われますように」

と言っただけで、それ以上、何も言わなかった

数日後、わたしたちは旅装を整えてエルサレムへ上って行った

カイザリヤの弟子たちも数人、わたしたちと同行して、古くからの弟子であるクプロ人マナソンの家に案内してくれた

わたしたちはその家に泊まることになっていたのである

わたしたちがエルサレムに到着すると、兄弟たちは喜んで迎えてくれた

翌日パウロはわたしたちを連れて、ヤコブを訪問しに行った

そこに長老たちがみな集まっていた

パウロは彼らにあいさつをした後、神が自分の働きをとおして、異邦人の間になさった事どもを一々説明した

一同はこれを聞いて神をほめたたえ、そして彼に言った

「兄弟よ、ご承知のように、ユダヤ人の中で信者になった者が、数万にものぼっているが、みんな律法に熱心な人たちである

ところが、彼らが伝え聞いているところによれば、あなたは異邦人の中にいるユダヤ人一同に対して

子供に割礼を施すな、またユダヤの慣例にしたがうなと言って、モーセにそむくことを教えている、ということである

どうしたらよいか

あなたがここにきていることは、彼らもきっと聞き込むに違いない

ついては、今わたしたちが言うとおりのことをしなさい

わたしたちの中に、誓願を立てている者が四人いる

この人たちを連れて行って、彼らと共にきよめを行い、また彼らの頭をそる費用を引き受けてやりなさい

そうすれば、あなたについて、うわさされていることは、根も葉もないことで、あなたは律法を守って、正しい生活をしていることが、みんなにわかるであろう

異邦人で信者になった人たちには、すでに手紙で、偶像に供えたものと、血と、絞め殺したものと、不品行とを、慎むようにとの決議が、わたしたちから知らせてある」

そこでパウロは、その次の日に四人の者を連れて、彼らと共にきよめを受けてから宮にはいった

そしてきよめの期間が終って、ひとりびとりのために供え物をささげる時を報告しておいた

七日の期間が終ろうとしていた時、アジヤからきたユダヤ人たちが、宮の内でパウロを見かけて、群衆全体を煽動しはじめ、パウロに手をかけて叫び立てた

「イスラエルの人々よ、加勢にきてくれ

この人は、いたるところで民と律法とこの場所にそむくことを、みんなに教えている

その上に、ギリシヤ人を宮の内に連れ込んで、この神聖な場所を汚したのだ」

彼らは、前にエペソ人トロピモが、パウロと一緒に町を歩いていたのを見かけて、その人をパウロが宮の内に連れ込んだのだと思ったのである

そこで、市全体が騒ぎ出し、民衆が駆け集まってきて、パウロを捕え、宮の外に引きずり出した

そして、すぐそのあとに宮の門が閉ざされた

彼らがパウロを殺そうとしていた時に、エルサレム全体が混乱状態に陥っているとの情報が、守備隊の千卒長にとどいた

そこで、彼はさっそく、兵卒や百卒長たちを率いて、その場に駆けつけた

人々は千卒長や兵卒たちを見て、パウロを打ちたたくのをやめた

千卒長は近寄ってきてパウロを捕え、彼を二重の鎖で縛っておくように命じた上、パウロは何者か、また何をしたのか、と尋ねた

しかし、群衆がそれぞれ違ったことを叫びつづけるため、騒がしくて、確かなことがわからないので、彼はパウロを兵営に連れて行くように命じた

パウロが階段にさしかかった時には、群衆の暴行を避けるため、兵卒たちにかつがれて行くという始末であった

大ぜいの民衆が

「あれをやっつけてしまえ」

と叫びながら、ついてきたからである

パウロが兵営の中に連れて行かれようとした時、千卒長に

「ひと言あなたにお話してもよろしいですか」

と尋ねると、千卒長が言った

「おまえはギリシヤ語が話せるのか

では、もしかおまえは、先ごろ反乱を起した後、四千人の刺客を引き連れて荒野へ逃げて行ったあのエジプト人ではないのか」

パウロは答えた

「わたしはタルソ生れのユダヤ人で、キリキヤのれっきとした都市の市民です

お願いですが、民衆に話をさせて下さい」

千卒長が許してくれたので、パウロは階段の上に立ち、民衆にむかって手を振った

すると、一同がすっかり静粛になったので、パウロはヘブル語で話し出した

使徒行伝‬ ‭21:1-40

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聖書を完読しよう1039
44-21

使徒20 わたしは御霊に迫られてエルサレムへ行く。わたしの顔を 今後二度と見ることはあるまい

2016-08-04 08:40:54 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝20章

騒ぎがやんだ後、パウロは弟子たちを呼び集めて激励を与えた上、別れのあいさつを述べ、マケドニヤへ向かって出発した

そして、その地方をとおり、多くの言葉で人々を励ましたのち、ギリシヤにきた

彼はそこで三か月を過ごした

それからシリヤへ向かって、船出しようとしていた矢先、彼に対するユダヤ人の陰謀が起ったので、マケドニヤを経由して帰ることに決した

プロの子であるベレヤ人ソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、それからテモテ、またアジヤ人テキコとトロピモがパウロの同行者であった

この人たちは先発して、トロアスでわたしたちを待っていた

わたしたちは、除酵祭が終ったのちに、ピリピから出帆し、五日かかってトロアスに到着して、彼らと落ち合い、そこに七日間滞在した

週の初めの日に、わたしたちがパンをさくために集まった時、パウロは翌日出発することにしていたので、しきりに人々と語り合い、夜中まで語りつづけた

わたしたちが集まっていた屋上の間には、あかりがたくさんともしてあった

ユテコという若者が窓に腰をかけていたところ、パウロの話がながながと続くので、ひどく眠けがさしてきて、とうとうぐっすり寝入ってしまい、三階から下に落ちた

抱き起してみたら、もう死んでいた

そこでパウロは降りてきて、若者の上に身をかがめ、彼を抱きあげて

「騒ぐことはない。まだ命がある」

と言った。 そして、また上がって行って、パンをさいて食べてから、明けがたまで長いあいだ人々と語り合って、ついに出発した

人々は生きかえった若者を連れかえり、ひとかたならず慰められた

さて、わたしたちは先に舟に乗り込み、アソスへ向かって出帆した

そこからパウロを舟に乗せて行くことにしていた

彼だけは陸路をとることに決めていたからである

パウロがアソスで、わたしたちと落ち合った時、わたしたちは彼を舟に乗せてミテレネに行った

そこから出帆して、翌日キヨスの沖合にいたり、次の日にサモスに寄り、その翌日ミレトに着いた

それは、パウロがアジヤで時間をとられないため、エペソには寄らないで続航することに決めていたからである

彼は、できればペンテコステの日には、エルサレムに着いていたかったので、旅を急いだわけである

そこでパウロは、ミレトからエペソに使をやって、教会の長老たちを呼び寄せた

そして、彼のところに寄り集まってきた時、彼らに言った

「わたしが、アジヤの地に足を踏み入れた最初の日以来、いつもあなたがたとどんなふうに過ごしてきたか、よくご存じである

すなわち、謙遜の限りをつくし、涙を流し、ユダヤ人の陰謀によってわたしの身に及んだ数々の試練の中にあって、主に仕えてきた

また、あなたがたの益になることは、公衆の前でも、また家々でも、すべてあますところなく話して聞かせ、また教え

ユダヤ人にもギリシヤ人にも、神に対する悔改めと、わたしたちの主イエスに対する信仰とを、強く勧めてきたのである

今や、わたしは御霊に迫られてエルサレムへ行く

あの都で、どんな事がわたしの身にふりかかって来るか、わたしにはわからない

ただ、聖霊が至るところの町々で、わたしにはっきり告げているのは、投獄と患難とが、わたしを待ちうけているということだ

しかし、わたしは自分の行程を走り終え、主イエスから賜わった、神のめぐみの福音をあかしする任務を果し得さえしたら、このいのちは自分にとって、少しも惜しいとは思わない

わたしはいま信じている、あなたがたの間を歩き回って御国を宣べ伝えたこのわたしの顔を、みんなが今後二度と見ることはあるまい

だから、きょう、この日にあなたがたに断言しておく

わたしは、すべての人の血について、なんら責任がない

神のみ旨を皆あますところなく、あなたがたに伝えておいたからである

どうか、あなたがた自身に気をつけ、また、すべての群れに気をくばっていただきたい

聖霊は、神が御子の血であがない取られた神の教会を牧させるために、あなたがたをその群れの監督者にお立てになったのである

わたしが去った後、狂暴なおおかみが、あなたがたの中にはいり込んできて、容赦なく群れを荒すようになることを、わたしは知っている

また、あなたがた自身の中からも、いろいろ曲ったことを言って、弟子たちを自分の方に、ひっぱり込もうとする者らが起るであろう

だから、目をさましていなさい

そして、わたしが三年の間、夜も昼も涙をもって、あなたがたひとりびとりを絶えずさとしてきたことを、忘れないでほしい

今わたしは、主とその恵みの言とに、あなたがたをゆだねる

御言には、あなたがたの徳をたて、聖別されたすべての人々と共に、御国をつがせる力がある

わたしは、人の金や銀や衣服をほしがったことはない

あなたがた自身が知っているとおり、わたしのこの両手は、自分の生活のためにも、また一緒にいた人たちのためにも、働いてきたのだ

わたしは、あなたがたもこのように働いて、弱い者を助けなければならないこと、また

『受けるよりは与える方が、さいわいである』

と言われた主イエスの言葉を記憶しているべきことを、万事について教え示したのである」

こう言って、パウロは一同と共にひざまずいて祈った

みんなの者は、はげしく泣き悲しみ、パウロの首を抱いて、幾度も接吻し、 もう二度と自分の顔を見ることはあるまいと彼が言ったので、特に心を痛めた

それから彼を舟まで見送った

使徒行伝‬ ‭20:1-38

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聖書を完読しよう1038
44-20

使徒19 神は、パウロの手によって、異常な力あるわざを次々になされた

2016-08-04 08:39:33 | 新約聖書5 44使徒行伝


使徒行伝19章

アポロがコリントにいた時、パウロは奥地をとおってエペソにきた

そして、ある弟子たちに出会って、 彼らに

「あなたがたは、信仰にはいった時に、聖霊を受けたのか」

と尋ねたところ

「いいえ、聖霊なるものがあることさえ、聞いたことがありません」

と答えた。

「では、だれの名によってバプテスマを受けたのか」

と彼がきくと、彼らは

「ヨハネの名によるバプテスマを受けました」

と答えた。 そこで、パウロが言った

「ヨハネは悔改めのバプテスマを授けたが、それによって、自分のあとに来るかた、すなわち、イエスを信じるように、人々に勧めたのである」

人々はこれを聞いて、主イエスの名によるバプテスマを受けた

そして、パウロが彼らの上に手をおくと、聖霊が彼らにくだり、それから彼らは異言を語ったり、預言をしたりし出した

その人たちはみんなで十二人ほどであった

それから、パウロは会堂にはいって、三か月のあいだ、大胆に神の国について論じ、また勧めをした

ところが、ある人たちは心をかたくなにして、信じようとせず、会衆の前でこの道をあしざまに言ったので

彼は弟子たちを引き連れて、その人たちから離れ、ツラノの講堂で毎日論じた

それが二年間も続いたので、アジヤに住んでいる者は、ユダヤ人もギリシヤ人も皆、主の言を聞いた

神は、パウロの手によって、異常な力あるわざを次々になされた

たとえば、人々が、彼の身につけている手ぬぐいや前掛けを取って病人にあてると、その病気が除かれ、悪霊が出て行くのであった

そこで、ユダヤ人のまじない師で、遍歴している者たちが、悪霊につかれている者にむかって、主イエスの名をとなえ

「パウロの宣べ伝えているイエスによって命じる。出て行け」

と、ためしに言ってみた

ユダヤの祭司長スケワという者の七人のむすこたちも、そんなことをしていた

すると悪霊がこれに対して言った

「イエスなら自分は知っている。パウロもわかっている。だが、おまえたちは、いったい何者だ」

そして、悪霊につかれている人が、彼らに飛びかかり、みんなを押えつけて負かしたので、彼らは傷を負ったまま裸になって、その家を逃げ出した

このことがエペソに住むすべてのユダヤ人やギリシヤ人に知れわたって、みんな恐怖に襲われ、そして、主イエスの名があがめられた

また信者になった者が大ぜいきて、自分の行為を打ちあけて告白した

それから、魔術を行っていた多くの者が、魔術の本を持ち出してきては、みんなの前で焼き捨てた

その値段を総計したところ、銀五万にも上ることがわかった

このようにして、主の言はますます盛んにひろまり、また力を増し加えていった

これらの事があった後、パウロは御霊に感じて、マケドニヤ、アカヤをとおって、エルサレムへ行く決心をした

そして言った

「わたしは、そこに行ったのち、ぜひローマをも見なければならない」

そこで、自分に仕えている者の中から、テモテとエラストとのふたりを、まずマケドニヤに送り出し、パウロ自身は、なおしばらくアジヤにとどまった

そのころ、この道について容易ならぬ騒動が起った

そのいきさつは、こうである

デメテリオという銀細工人が、銀でアルテミス神殿の模型を造って、職人たちに少なからぬ利益を得させていた

この男がその職人たちや、同類の仕事をしていた者たちを集めて言った

「諸君、われわれがこの仕事で、金もうけをしていることは、ご承知のとおりだ

しかるに、諸君の見聞きしているように、あのパウロが、手で造られたものは神様ではないなどと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説きつけて誤らせた

これでは、お互の仕事に悪評が立つおそれがあるばかりか、大女神アルテミスの宮も軽んじられ

ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである」

これを聞くと、人々は怒りに燃え、大声で

「大いなるかな、エペソ人のアルテミス」

と叫びつづけた。そして、町中が大混乱に陥り、人々はパウロの道連れであるマケドニヤ人ガイオとアリスタルコとを捕えて、いっせいに劇場へなだれ込んだ

パウロは群衆の中にはいって行こうとしたが、弟子たちがそれをさせなかった

アジヤ州の議員で、パウロの友人であった人たちも、彼に使をよこして、劇場にはいって行かないようにと、しきりに頼んだ

中では、集会が混乱に陥ってしまって、ある者はこのことを、ほかの者はあのことを、どなりつづけていたので、大多数の者は、なんのために集まったのかも、わからないでいた

そこで、ユダヤ人たちが、前に押し出したアレキサンデルなる者を、群衆の中のある人たちが促したため、彼は手を振って、人々に弁明を試みようとした

ところが、彼がユダヤ人だとわかると、みんなの者がいっせいに

「大いなるかな、エペソ人のアルテミス」

と二時間ばかりも叫びつづけた

ついに、市の書記役が群衆を押し静めて言った

「エペソの諸君、エペソ市が大女神アルテミスと、天くだったご神体との守護役であることを知らない者が、ひとりでもいるだろうか

これは否定のできない事実であるから、諸君はよろしく静かにしているべきで、乱暴な行動は、いっさいしてはならない

諸君はこの人たちをここにひっぱってきたが、彼らは宮を荒す者でも、われわれの女神をそしる者でもない

だから、もしデメテリオなりその職人仲間なりが、だれかに対して訴え事があるなら、裁判の日はあるし、総督もいるのだから、それぞれ訴え出るがよい

しかし、何かもっと要求したい事があれば、それは正式の議会で解決してもらうべきだ

きょうの事件については、この騒ぎを弁護できるような理由が全くないのだから、われわれは治安をみだす罪に問われるおそれがある」

こう言って、彼はこの集会を解散させた

使徒行伝‬ ‭19:1-41

聖書物語を子供に話してあげましょう


聖書を学び、神様を知り、神様に感謝し、神様をおそれ、神様を愛し、自分を愛するのと同じように隣人を愛しましょう


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2017年の聖書の完読年間計画

一日4章読めば一年以内に完読することができます







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