5. 無知を指摘
また、我々は、イエス自身の言行から見て
彼の十字架の死が、果たしてメシヤとして来られたその全目的を果たされるための道であったか、ということについて調べてみることにしよう
神のすべての摂理がそうであったように、イエスも、ユダヤ人に対して、自分をメシヤとして信ずることができるように語り、行動されたという事実を、我々は聖書を通して、はっきりと知ることができる
イエスは、弟子たちがいかにすれば神のみ業を行うことができるかと聞いたとき
「神がつかわされた者を信じることが、神のわざである」
(ヨハネ六・29)
と彼は答えられた。
また、イエスは、ユダヤ人たちの背信行為を痛ましく思い、訴えるところなく、都を見渡して泣きながら
神が二〇〇〇年間も苦労して愛し導いてこられた全イスラエル選民はもとより、この城までも、一つの石も他の石の上に残さず滅ぼされてしまうと嘆かれて
「それは、おまえが神のおとずれの時を知らないでいたからである」
(ルカ一九・41〜44)
と、明白にその無知を指摘されたのである
それだけではなく、イエスは
「ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ
ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう
それだのに、おまえたちは応じようとしなかった」
(マタイ二三・37)
と言いながら、彼らの頑固と不信を嘆かれたのであった
イエスは、自分のために証している聖書を見ながらも信じない、彼らの無知を責めながら
「あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである
しかも、あなたがたは、命を得るためにわたしのもとにこようともしない」
(ヨハネ五・39、40)
と悲しまれた。
また、彼は
「わたしは父の名によって来たのに、あなたがたはわたしを受けいれない」
と嘆きながら
「もし、あなたがたがモーセを信じたならば、わたしをも信じたであろう
モーセは、わたしについて書いたのである」
(ヨハネ五・43、46)
とも言われた
イエスは、彼らを信じさせるために、いかに多くの奇跡を見せられたことであろう
ところが、彼らはその驚くべき業を見ながらも、悪霊のかしらベルゼブルによるのだと、イエスを非難したのではなかったか
(マタイ一二・24)
このような悲惨な情景を見られたイエスは
「たといわたしを信じなくても、わたしのわざを信じるがよい
そうすれば、父がわたしにおり、また、わたしが父におることを知って悟るであろう」
(ヨハネ一〇・38)
とも言われた。
そればかりでなく、ときには、彼らに災いあれと憤激されたこともあった
(マタイ二三・13〜36)
イスラエルをして彼を信ぜしめるのが神のみ旨であったから、イエス自身も、このように彼らに自分を信じることができるように語られ、行動されたのである
もし、ユダヤ人たちが神のみ旨に従い、そして、イエスの願いのとおり、彼をメシヤとして信じたならば、だれが彼を死の十字架に追いこんだであろうか
原理講論 前編4 メシヤの降臨とその再臨の目的-5
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十戒
❶ あなたは わたしのほかに 何ものをも神としてはならない
❷ あなたは 自分のために 刻んだ像を造ってはならない
❸ あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない
❹ 安息日を守ってこれを聖とし、あなたの神、主があなたに命じられたようにせよ
❺ あなたの神、主が命じられたように、あなたの父と母とを敬え
❻ あなたは殺してはならない
❼ あなたは姦淫してはならない
❽ あなたは盗んではならない
❾ あなたは隣人について偽証してはならない
➓ あなたは隣人の妻を むさぼってはならない
またすべて隣人のものを ほしがってはならない
申命記5章より
イエス様の答え
「先生、永遠の生命を得るためには、どんなよいことをしたらいいでしょうか」
イエスは言われた、
「なぜよい事についてわたしに尋ねるのか。よいかたはただひとりだけである。もし命に入りたいと思うなら、いましめを守りなさい」
彼は言った、
「どのいましめですか」
イエスは言われた、
「『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証を立てるな。 父と母とを敬え』
また『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』」
マタイによる福音書 19章 より
よく言っておく
天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである
マタイによる福音書:5章より
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