
久々の廃墟巡礼。ただし今回、Pet はリアル巡礼(リア巡)したわけではない。1年前にヤフオクをネット巡礼していて見つけ、以来気になっていた物件。愛媛県が税金滞納のカタに差し押さえた不動産をインターネットオークションにかけたもので、1年前は価格が高すぎて売れなかったため、今回最低落札価格を1億円以下に値下げして再度公売に出されたらしい。五層の立派な天守閣の聳える鉄筋建造物は、通称「道後城」と呼ばれたレジャーホテル、否、レストホテル、平たく言えばラブホテルとして営業されていたものであるが、外観はその使用目的に反してどこか雅な佇まいを持つ。


城の白い外壁はリフォーム済みのため建物は現役営業中のごとくで、とても廃墟には見えないが、内装はリフォーム途中で放置された状態で、まさに廃墟そのもの。放置後の施設の老朽化、加えて芸予地震の被害の状況は不明で、建材としてアスベストが使用された可能性は大きく、かつてのように建物をそのままホテルとして利用できるのかどうかも微妙ということか? この不況下に物件を取得するのは些かリスクが大きいだろう。入札締切日3月12日13時まで残すところあと僅か。かくして魅力ある廃墟物件は今年もまた売れ残ることは必至のようである。

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