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カウンセラーのコラム

山梨県甲府市でカウンセリングルームを開業している心理カウンセラーの雑文です。

【告知】 シンポジウム 「カウンセリングの学び直し」 開催のお知らせ

2009年09月02日 | 告知 ・ 案内
告知してありましたシンポジウム「カウンセリングの学び直し」の当日プログラムが決まりましたので、あらためてお知らせいたします。
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財団法人日本カウンセリング・センターは今年、設立から50周年の節目を迎えることとなりまし
た。つきましては下記日程にて、記念行事・シンポジウムを開催いたします。
我が国におけるカウンセリングの“これまで”を振り返ると同時に、“これから”に向けてのさらな
る深化・発展をめざし、“カウンセリングということ”に関心を寄せる全国の方々とともに学べる喜
びを分かち合えるようなイベントを企画しました。
当法人とともに長い道のりを歩んでこられた皆々様、そしてこれからカウンセリングに志そうとす
る皆々様、多数の方々の参加をお待ちしております。
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           【第一部:シンポジウム】
    テーマ:カウンセリングの学び直し ~これからの半世紀に向けて~
シンポジスト:末武 康弘先生(当法人理事・法政大学教授)
         「友田不二男氏の仕事についての国際的な理解と評価」
         工藤 和仁先生(当法人評議員)
         「“道”を求めて ~“天地イコール自己”へのアプローチ~」
 司会・進行:平河内健治先生(当法人理事長・東北学院理事長)
             【第二部:祝賀会】
 法人設立50周年記念 『友田不二男研究』 出版記念パーティー
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日  時:平成21年11月22日(日) 第一部:シンポジウム 13:30~16:30
                        第二部:祝賀会     17:00~19:30
会  場:アルカディア市ヶ谷 私学会館 (JR市ヶ谷駅徒歩約2分) ホームページはこちら≫
      東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-3261-9921 FAX:03-3261-9931
      ※宿泊も可能ですので、遠方よりお越しのお客様はご自分で宿泊予約してください。
参加費 :第一部…3,000円 第二部…4,000円 第一部・二部通し…6,500円
定  員:200名 (先着順。定員になり次第締め切らせていただきます)
申込締切:平成21年10月31日
申込先 :日本カウンセリング・センター ホームページはこちら≫
      参加申し込み・問い合わせは、上記ホームページの「参加申し込みフォーム」に
      必要事項を明記の上、メールを送信してください。
主催:日本カウンセリング・センター
協賛:掌風会 山径会 BCAクラブ 株式会社レスポンス
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             【当日のプログラム】
第一部 シンポジウム ---------------------- 13:30~16:30 会場:阿蘇 - 6階
    テーマ:カウンセリングの学び直し ~これからの半世紀に向けて~
 司会・進行:平河内健治先生(当法人理事長・東北学院理事長)
シンポジスト:末武 康弘先生(当法人理事・法政大学教授)
         「友田不二男氏の仕事についての国際的な理解と評価」
         工藤 和仁先生(当法人評議員)
         「“道”を求めて ~“天地イコール自己”へのアプローチ~」
 パネリスト:大沢  博先生(当法人評議員・岩手大学名誉教授)
 (五十音順) 「“食”とカウンセリング」
         金子 鮎子先生(当法人評議員・(株)ストローク代表取締役社長)
         「障がいのある人と一緒に働いて20年」
         ~勝手にカウンセリングから学んだことをベースに~
         佐世 省吾先生(当法人評議員・大分県カウンセリング研究協会)
         「地域での実践活動 ~大分県カウンセリング研究協会~」
         竹田 雅子先生(当法人世話人・I&Iカウンセリング代表)
         「ニート・引きこもりに対する就労支援の現場から」
         鳴海 明敏先生(当法人世話人・青森カウンセリング研究会会長)
         「地域での実践活動 ~青森カウンセリング研究会~」
         早野 久子先生(山径会世話人)
         「友田不二男氏の実践 ~易経とカウンセリング~」
         藤野 和子先生(当法人評議員・山径会会長)
         「友田不二男氏の実践 ~俳諧とカウンセリング~」
         八代 泰光先生(当法人評議員・八戸カウンセリング・センター理事長)
         「地域での実践活動 ~八戸カウンセリング・センター~」
第二部 法人設立50周年記念式典 --------- 17:00~19:30 会場:穂高 - 5階
      +出版記念パーティー
 ・開 会
 ・乾 杯
 ・立食パーティーによる懇親会
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上記シンポジウム 「カウンセリングの学び直し」 について

2009年09月02日 | 告知 ・ 案内
私が事務局長を務めている財団法人 日本カウンセリング・センターは今年、設立から50周年の節目を迎えることになった。それを記念する行事としてシンポジウムを開催することになったのだが、そのイベント準備のため非常に忙しい日々を過ごしている。
いや、ひょっとすると今の忙しさなんてまだマシなほうで、開催日が近づくにつれ忙しさと重圧が倍増していくに違いない。それを想うと「給料が安すぎるのではないか?」と抗議したい気持ちにもなるが、まあ今の段階で愚痴をこぼすのはこれくらいにしておこう。

今回のシンポジウムのテーマは「カウンセリングの学び直し ~これからの半世紀に向けて~」という設定になった。シンポジストに末武康弘先生(法政大学教授)と工藤和仁先生(日本カウンセリング・センター評議員)のお二人を迎え、これに司会・進行役の平河内健治先生(日本カウンセリング・センター理事長・東北学院理事長)が絡みながら進行してゆく……という構成だ。
末武先生には「友田不二男氏の仕事についての国際的な理解と評価」という演題で、工藤先生には「“道”を求めて ~“天地イコール自己”へのアプローチ~」という演題で講演をそれぞれ依頼した。
どんな内容の話が聞けるかは“当日のお楽しみ”であるが、いずれにせよ、友田不二男先生(ロジャーズ博士からカウンセリングを学び、日本で最初にロジャーズ流アプローチを実践すると同時に広めていった、我が国におけるカウンセリングの創始者・開拓者である)が示した“カウンセリングの真髄”に触れるような、貴重な講演がいただけるのは間違いないだろう。乞うご期待! である。

「カウンセリングの学び直し」というテーマについてだが、個人的には極めて大切なことだと思っている。友田先生は生前、「現在の日本のカウンセリングは、50年前のロジャーズのレベルにぜんぜん到達していない。はるかに稚拙なレベルである」と明言していたし、「どんなに優秀な人物でも、カウンセリングを身につけたうえで効果的なカウンセリングを実践できるようになるまでには、最低10年はかかる」とも述べていた。
これらの言葉が“意味しているところ”を、最近の私は痛感している。本当にその通りだろうと思う。講座に1~2年通っただけ、資格試験をパスしただけの“カウンセラー資格保有者”が大量生産されている現実を目にすると、カウンセリング業界の将来に対して、もっと言えば日本の将来に対して、なんとも言えない暗い気持ちになってしまう。
そして誰よりもこの事実――資格を持っているだけでは実際にクライエントに直面したときまったく歯が立たない、という紛れもない事実――を実感し痛感しているのは、その“カウンセラー自身”ではなかろうか? ……というようなアレコレを思うと、「カウンセリングを学び直すって、本当に重要なことだよなあ……」と、しみじみ思えてくるのである。

シンポジウム当日は、現在発刊の準備を進めている単行本『友田不二男研究(仮題) ~日本人の日本人による日本人のためのカウンセリング~』を会場で直接販売する計画だ。この出版物には私が執筆した論文が複数収録されているし、編集&入稿作業に関しては私が全面的に責任を負って行なっているところだ。
私にとってこの出版物は、文字通りの“血と汗と涙の結晶”なので、日本全国に存在するたくさんの“カウンセリングということ”に関心を寄せている同好・同志の方々に読んでもらいたい……というのが偽りない気持ちである。

私たちは今回のシンポジウムで「(良質な)カウンセリングの普及と発展をめざす」という旗印を掲げることにした。“学び直し”はそのために必要な具体的行為である。その旗印の下にいったいどれくらいの人たちが集まってくれるのだろうか? 期待と不安とを交錯させながら、引き続きこのイベントを成功させるために尽力してゆきたい。
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【告知】 機関誌『カウンセリング研究 VOL.24』発刊のお知らせ

2009年07月31日 | 告知 ・ 案内
機関誌『カウンセリング研究 VOL.24』(日本カウンセリング・センター 定価1.200円)を刊行しましたので、お知らせします。

 <CONTENTS>
・虚なるは心齊なり------------------------------笠井康人
・逐語検討会から感じたこと思ったこと----------------八代泰光
・カウンセラーの態度---------------------------小田桐真理
・「母と子の対話記録」を通じて思ったこと-----------田中真由美
・出会いとやさしさの実践-------------------------加藤泰久
・地域精神科看護とカウンセリングの統合を目指して---菊池美智子
・「スクール・カウンセラー」13年の経験から------------田中 茂
・死生観 ―安心して生きよう― --------------------佐世省吾
・自発協同学習で学ぶ-------------------------山本伊知郎
・また会える時まで------------------------------清水紀子
・平野先生の思い出---------------------------宮下武二郎
・平野先生に寄せて ~マイブログに掲載した文章より~--橋悦子
・感謝感謝です!-------------------------------岩田千香
・平野先生との出会い----------------------------志賀信子
・亀山山荘さんありがとう--------------------------藤野和子
・堀淑昭先生への追悼
  ―そして友田不二男先生との交流、および
  『ロージァズ全集』の編集などをめぐる回想― -------古屋健治


こうして目次だけ並べてみると、執筆者のところに友田不二男や平野正敏の名が無いのは、正直「寂しいなあ」という気がしますし、「時の流れって無常だなあ」とも思います(お二人とも故人になりましたので)。
老子は「道可道、非常道、名可名、非常名」と述べていますが、それはただ単にいわゆる“無常”だとか“はかない”ということを洞察し、意味・象徴している、いわば“虚無思想”なのでしょうか?
いや、そうではないでしょう。(老子に言わせれば)“カウンセリング”は仮の名前であり、また“友田不二男”も“平野正敏”も仮の名前である。これらは常の名ではない。だが、それはすべてが“無になる”とか“無意味・無価値である”という意味では決してない。時の流れとともに名前は変わり、あるいは消えたとしても、その名によって意味・象徴されている“何か”、人間には決して名付けられない“何か”、真実とか真相とか本質とかいう言葉にもできない“何か”、は永遠不滅・絶対不変である。
……というように老子が語りかけてくるメッセージが聞こえてくるのは、決して私だけじゃないでしょう。

上掲した論文を投稿してくださった方々は、名こそ“友田不二男”でもなければ“平野正敏”でもないわけですが、“カウンセリング”と仮に名付けられている“何か”を、それこそ身をもって求め求めるプロセスを現に歩んでいる、いや、未来に向かって歩み続けている人たちなのです。
ということなどもお含みの上、一人でも多くのカウンセリング学習者たちに読んでもらいたい! カウンセリングを探求し、実践し続けている人たちの姿を感じ取ってもらいたい! ……と願っています。

ホームページ上で通販も行なっていますので、詳細はこちらをご覧ください。
財団法人 日本カウンセリング・センター ホームページはこちら≫
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【告知】 平成21年度・夏季ワークショップのご案内

2009年06月03日 | 告知 ・ 案内
財団法人 日本カウンセリング・センターが主催する夏季カウンセリング・ワークショップの案内を、下記の通り告知いたします。今年度も多数の方々のご参加をお待ちしております。


【第一会場 青森】
 会  場:辰巳館(青森県青森市大字浅虫字山下281 電話:017-752-2222)
 会  期:7月24日(金)午後2時 ~ 27日(月)午前11時まで(3泊4日)
 会  費:40,000円(研修費18,000円・宿泊会場費22,000円)
 世話人:平河内 健治(当法人理事長・東北カウンセリング研究会会長・東北学院理事長)
      工藤 和仁(当法人評議員)
      阿相 金彌(当法人評議員・山形県カウンセリング研究会副会長)
      鳴海 明敏(青森カウンセリング研究会会長)


【第二会場 東京】
この会場は、現実的なご事情で合宿研修に参加できない方々のための「通いのワークショップ」です。
今年度より「月火水コース」と「金土日コース」(いずれも3日間開催)の2コースを設けましたので、参加可能なコースを選択していただけたらと存じます。なお、宿泊および昼食のお世話は致しかねますので、あらかじめご承知おきください。

 (1)金土日コース
 会  場:日本カウンセリング・センター(東京都新宿区下落合3-14-39)
 会  期:7月31日(金) ~ 8月2日(日) (いずれも午前10時 ~ 午後5時)
 会  費:18,000円(研修費、茶菓子代)
 世話人:山口 ゆき(当法人理事・久里浜少年院篤志面接委員)
      山田 弘子(当法人世話人)
      鈴木 喜代三(当法人理事) ※調整中

 (2)月火水コース
 会  場:日本カウンセリング・センター(東京都新宿区下落合3-14-39)
 会  期:8月10日(月) ~ 12日(水) (いずれも午前10時 ~ 午後5時)
 会  費:18,000円(研修費、茶菓子代)
 世話人:水野 明(当法人常任理事)
      山本 伊知郎(当法人事務局長)


【第三会場 大分】
 会  場:宇曽山荘(大分県大分市大字入蔵635-1 電話:097-588-0801)
 会  期:8月21日(金)午後2時 ~ 8月24日(月)午前11時まで(3泊4日)
 会  費:40,000円(研修費18,000円・宿泊会場費22,000円)
 世話人:田中 茂(当法人理事・学校臨床心理士、元大分少年鑑別所長・福岡少年鑑別所長)
      佐世 省吾(当法人評議員・日本文理大学非常勤講師・大分県カウンセリング研究協会)
      大塚 俊博(大分県カウンセリング研究協会)
      後藤 アイ(大分県カウンセリング研究協会)


【千葉会場 千葉】
 会  場:ホテル ポートプラザちば(千葉市中央区千葉港8-5 電話:043-247-7211)
 会  期:8月7日(金)午後3時 ~ 8月10日(月)午後3時まで(3泊4日)
 会  費:33,000円(研修費・宿泊費。ただし食事は各自別)
 世話人:長屋 成明(当法人評議員・千葉カウンセリング・センター理事長)
      鳥宮 尚玄(千葉カウンセリング・センター常任理事)


<問い合わせ先>
財団法人 日本カウンセリング・センター ホームページはこちら≫
〒161-0033 東京都新宿区下落合 3-14-39 (JR目白駅より徒歩約10分)
TEL:03-3951-3637 FAX:03-3951-1808 メール:c_center@bz01.plala.or.jp
<申し込み方法>
参加希望者は、各ワークショップ開催日1週間前までに上記連絡先へメールまたは電話でお申し込みください。さらに詳細な案内はホームページをご覧ください。
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カウンセラー養成に関する私見

2009年02月03日 | 告知 ・ 案内
平成8年秋から日本カウンセリング・センターが主催するカウンセリング講座に通い始めた私は、それから約半年後、「今後の己の人生をカウンセリングに費やしていこう!」という志を立て、現在に至るまでの約12年間、文字通り“学び続けて”きた。
その間にカウンセラーの資格を得て、自宅でカウンセリングルームを開業し、4年前からは私を育ててくれた日本カウンセリング・センターにて、講座の世話人を担当するまでになっている。
そんな私には、「私は私なりにこの12年間を通じて、“カウンセリングというもの”を深く探求し、ある程度の理解を得て実践していると同時に、現在の我が国の“カウンセリング界の状況や実態”についても、相当程度の誤りない理解を得ている」という自負心がある。

さて、そんな私が表題の“カウンセラー養成に関する私見”を述べるわけだが、結論から先に言うと「我が国においては、カウンセリングが成立する基盤がまったく育ってないのではないか?」という気がするのである。
基盤とは、植物で例えると“根っこ”の部分だ。「現在の世の中に普及しているカウンセリング活動は、まるで“根無し草”のようにフワフワとさ迷いながら浮いている」というのが私の率直な印象だ。また、日本では有能で優秀なカリスマ的カウンセラーがなかなか現われてこないのも、「地中深くに大きな根を張ることができていないからだ」という言い方もできるだろう。

カール・ロジャーズ博士は、1942年に著書『Counseling and Psychotherapy』でカウンセリングが成立する基盤を“non-directive”という言葉で意味・象徴した。同書は米国の心理学界に大きな波紋を与え、賛否両論が巻き起こる大論争を引き起こしたと伝え聞いているが、結局のところ、“non-directive”という言葉で意味・象徴されている「何か?」は、ほとんど誰からも理解されなかったと言ってよいだろう。
それを察したロジャーズは約10年後、1951年に『Client-Centered Therapy』という書物を出版し、それ以降は“non-directive”という用語(?)はほとんど使用しなくなった。
このように書くと、「ロジャーズはカウンセリングを“non-directive”から“Client-Centered”へと発展させた」かのような印象を与えるだろうし、またそのような理解の仕方が「間違いである」とは言えないが、「“Client-Centered”が成立する基盤は“non-directive”である」ことを忘れてはなるまい。“Client-Centered”が幹なら、“non-directive”は根に相当するわけだ。
ということはすなわち、「“non-directive”を身に付けていないカウンセラーに、“Client-Centered”と呼べるカウンセリングなど実践できるはずがない」という意味にもなる。

しかし、現実世界の動向を見ると、ますますもってその“基盤”は軽視され忘れ去られ、なにか“新しい用語”が誕生すると(発展しているかのような印象を持ってしまうのだろうが)、その「新しいものに飛びつく」という傾向が著しいように私には見えてしまう。そういう世の中の傾向に対して、「幹や枝葉にしか目がいかないのだろうか?」と、私は言いたいのだ。
最近の傾向としては、“スピリチュアル”とか“トランスパーソナル”という用語(?)が支持され人気を得ているようだが、そういう立場や考え方に基づいたカウンセリングを実践していくにせよ、それらがカウンセリングとして成立する基盤は、「ロジャーズが“non-directive”とか“Client-Centered”という言葉で示そうとし、また探求し続けていった“何か”である」というのが確固たる私の考えだ。
その“何か”をあえて言葉にするなら、“人間尊重の態度・姿勢”となるだろうが、しかし「人間尊重とは何か?」という哲学的な問いに対し、明確な解答を提出できる人物など存在するだろうか? また、仮に“人間尊重”を知的レベルで理解できたとしても、行動レベル(すなわち面接場面など)でそれを体現するのは「容易なことどころではない」ということも付言しておこう。
カウンセリング界では、「ロジャーズを勉強しないと(たとえどんなに多くの知識や理論を保持していたとしても)、面接はできない」とよく言われるが、真にその通りだろうと思う。私にはこの言葉の意味がよくわかるし、深くうなづけてしまう。

ここで話は一転するが、このような問題意識を持っていた私に好機が訪れた。昨年の夏に日本インテグラル・カウンセリング協会から「実際にクライエントの役に立つことができるカウンセラーを養成するため、スクールを開校したいのだが、講師をやってもらえないか?」という依頼が来たのである。
話を聞いた時点ではまったく知らない“正体不明の団体”だったので、躊躇がなかったわけではないが、結局はその場で「OK」の返答をした。OKしたのは上述の問題意識があったのと、もうひとつは「カウンセラーとしての自分の力量を試してみたい!」という気持ちが生じたからだった。
「プロとして一旦仕事を引き受けたからには、最後まで自分の役割と責任を果たそう」という決意で、その後は開校準備のための様々な仕事に取り組んでいったが、想定外の困難やハプニングが続発し(詳細は割愛します。苦笑)、「新たな団体を立ち上げて新規事業を起こすのが、こんなにも大変なものだったとは……」と今日に至るまで、まさに体験学習を積み重ねてきた。

ここからは宣伝文句になるが、そんな私と私の仲間たちの“血と汗と涙の結晶”であるカウンセリングスクールが、ついに4月から開校できるメドが立ったのだ。紆余曲折はあったものの、この感動をどんな言葉で表現すればいいのか、今は言葉が見つからない。
私たちのスクールのコンセプトは「真に役立つカウンセラーの養成」である。運営母体は資格認定を行なう団体なので、「資格認定の道」も開かれている。現在、第1期・4月生を募集中なので、上述のコンセプトに共鳴・共感できる人は、ぜひ当カウンセリングスクールに関心を持ってもらいたい。
ホームページはこちら≫

この仕事を進めていく上で、今後の私にどんな困難が待ち受けているのか、まったく想像できないが、引き続き「真に役立つカウンセリングの普及・発展のため」に日本インテグラル・カウンセリングスクールという場を借りて、私は私のできる限りにおいて尽力してゆきたいと思う。
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【告知】 クライエント中心療法の概略

2008年08月20日 | 告知 ・ 案内
最近の経験だが、「日本における昨今のカウンセリング界の動向を耳にするにつれ、なんとも言いようのない嘆かわしいような気持ちに包まれていった」という私的な経験があった。
カウンセリングの歴史を紐解いてみると、確かに40~50年前と比べたら“カウンセリングという言葉”は広く一般に普及している。しかし、その事実は「カウンセリングが成長・発展してきた」ということを証明しているのだろうか? 筆者はこの現状を「どうしても肯定的に見ることができない」ばかりか、むしろ「後退・衰退しているのではないか?」という疑問すら抱いてしまう。
公的な機関が行なっているカウンセリング活動に関して言えば、経済の原理・原則である“費用対効果”が強く求められているらしい。平たく言えば、「カウンセラーはできる限り早く効果を上げなければならない」ということだ。ゆえに、他の療法と比べて時間がかかる“クライエント中心療法”は敬遠されてしまうらしい。

“現に生きている生身の人間”は、決して決して“経済の原理・原則”で動いている(生きている)わけではない。個人個人は誰もがみな、他者とは異なる自分のペースで成長・発展の“プロセスを生きている”のである。それが人間性、すなわち性(さが)である。したがって、人間の成長や発展や教育の分野に“経済の原理”を適用しようと企てること自体が「大間違いである!」と筆者は主張したい。
戦後、日本の経済は目覚しい発展を遂げた。しかし、経済と人間とはまったく別物である。経済が成長したのと同じやり方で“人間の成長を促す”ことなどできるはずがない。この問題はカウンセラーだけでなく、広く教育関係者たちを含めて熟考してほしいと思う。
筆者に言わせれば、「世間の教育関係者たちの大半は、そんなことすらわからないのか? 少なくとも“人間というもの”に対して、もっと疑問を持ってほしいのだが……」となる。これが冒頭で述べた「嘆かわしいような気持ち」の中身だ。

というようなプロセスが筆者の心中に生じていることもあり、「クライエント中心療法の立場や考え方を、もっと明確に示してみたい!」という思いに至った。そこで「クライエント中心療法の概略」と題した論文を執筆し、ホームページ上に掲載した。
「クライエント中心療法の概略」はこちら≫

現在のカウンセリング業界で評されている通り、本当に「クライエント中心療法は時代遅れ」なのだろうか? 読者自身によってもう一度、再検討してもらえたら幸いである。
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【告知】 若年非就業者(ニート)の家族の方へ

2008年07月20日 | 告知 ・ 案内
●コミュニケーションが苦手で就職にも自信がない・・・
●家に閉じこもってばかり・・・外に出るのは苦手・・・
●仕事をしても長続きしない・・・

このような不安や悩みをもつ若者が増えています。

このような若者の家族・関係者の方を対象としたワークショップです。
「何を考えているのかわからない」、「どう接したらいいのかわからない」
などの困っていること・疑問に思うことなどを率直にお話ください。
新宿区が委託するカウンセラーが進行役になり、秘密は厳守されます。

お気軽にご参加ください。

日  時:平成20年7月18日(金) 午後1時30分~午後4時
            8月 8日(金) 午後1時30分~午後4時
            8月22日(金) 午後1時30分~午後4時
            9月 5日(金) 午後1時30分~午後4時
            9月19日(金) 午後1時30分~午後4時
     ※開催日毎に参加者を募っておりますので、申し込みください。
対  象:新宿区内在住のおおむね30歳代までの方の家族・関係者
世話人:水野 明 (日本カウンセリング・センター常任理事)
      山本 伊知郎 (日本カウンセリング・センター監事)
会場&:新宿区立新宿消費生活センター
申込先 新宿区高田馬場4-10-2 (高田馬場駅から徒歩3分)
      電話:03-3365-6371
      ホームページはこちら≫
参加費:無料です。予約制ですので、申し込みはお早めに!
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【告知】 平成20年度・夏季ワークショップのご案内

2008年07月01日 | 告知 ・ 案内
財団法人日本カウンセリング・センターが主催する夏季カウンセリング・ワークショップの案内を、下記の通り告知いたします。


【特別会場(亀山)】
(1)芭蕉の俳諧(連句)とカウンセリング
 会  場:亀山山荘(千葉県君津市高水50 電話:0439-29-2311)
 会  期:7月19日(土)午後2時~21日(月・祭)午前11時まで(2泊3日)
 会  費:30,000円(研修費、宿泊費、茶菓子代を含む)
 世話人:藤野和子(山径会会長)

(2)カウンセラー認定者の研修会
 会  場:亀山山荘(千葉県君津市高水50 電話:0439-29-2311)
 会  期:8月14日(木)午後2時~17日(日)午前11時まで(3泊4日)
 会  費:40,000円(研修費、宿泊費、茶菓子代を含む)
 世話人:平河内健治(当法人理事長・東北学院大学教授)
      末武康弘(当法人理事・法政大学現代福祉学部・大学院人間社会研
             究科教授)


【第一会場(東京)】
この会場は、現実的なご事情で合宿研修に参加できない方々のための「通いのワークショップ」です。宿泊および昼食のお世話は致しかねますので、あらかじめご承知おきください。

 会  場:日本カウンセリング・センター(東京都新宿区下落合3-14-39)
 会  期:7月21日(月・祭)~25日(金)(いずれも午前10時~午後5時)5日間
 会  費:28,000円(研修費、茶菓子代)
 世話人:山口ゆき(当法人理事・久里浜少年院篤志面接委員)
      山本伊知郎(当法人監事)


【第二会場(宮城)】
 会  場:なかやま山荘(宮城県大崎市鳴子温泉字星沼19-24
                電話:0229-87-2101)
 会  期:7月31日(木)午後2時~8月3日(日)午前11時まで(3泊4日)
 会  費:40,000円(研修費18,000円・宿泊会場費22,000円)
 世話人:平河内健治(当法人理事長・東北カウンセリング研究会会長・東北学
              院大学教授)
      阿相金彌(当法人評議員・山形県カウンセリング研究会副会長)
      工藤和仁(当法人評議員)
      宍戸博行(当法人評議員・東北カウンセリング研究会事務局)


【第三会場(札幌)】
 会  場:北海道クリスチャンセンター(札幌市北区北7条西6丁目
                        電話:011-736-3388)
 会  期:8月1日(金)午後2時~4日(月)午前11時まで(3泊4日)
 会  費:18,000円(研修費のみ。宿泊費・食事代別)
 世話人:山口ゆき(当法人理事・久里浜少年院篤志面接委員)
      柳川実(十勝カウンセリング研究会会長)
      熊本陽子(北海道カウンセリング・フォーラム代表)


【第四会場(大分)】
 会  場:宇曽山荘(大分県大分市大字入蔵635-1 電話:097-588-0801)
 会  期:8月21日(木)午後2時~24日(日)午前11時まで(3泊4日)
 会  費:40,000円(研修費18,000円・宿泊会場費22,000円)
 世話人:平野正敏(当法人常任理事)
      田中茂(当法人理事・学校臨床心理士、元大分少年鑑別所長・福岡少
           年鑑別所長)
      佐世省吾(当法人評議員・日本文理大学非常勤講師・大分県カウンセ
             リング研究協会)
      大塚俊博(大分県カウンセリング研究協会)
      後藤アイ(大分県カウンセリング研究協会)


【千葉会場(千葉)】
 会  場:ホテル ポートプラザちば(千葉市中央区千葉港8-5
                      電話:043-247-7211)
 会  期:8月8日(金)午後3時~11日(月)午後3時まで(3泊4日)
 会  費:33,000円(研修費・宿泊費。食事代別)
 世話人:長屋成明(当法人評議員・千葉カウンセリング・センター理事長)
      鳥宮尚玄(千葉カウンセリング・センター常任理事)


参加申し込み方法などの詳細は、ホームページにて案内しております。
日本カウンセリング・センター公式ホームページ
http://counseling.web.infoseek.co.jp/

日本カウンセリング・センター事務局:山本伊知郎
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【告知】 カウンセラー養成コース開設のお知らせ

2008年04月30日 | 告知 ・ 案内
私が自宅開業しているカウンセリングルームTOMOKEN(東京都三鷹市)では、個人カウンセリング、電話カウンセリング、メールカウンセリングのほかに、新たな試みとして「カウンセラー養成コース」を設けました。

内容は、「カウンセリングの世界に興味・関心を抱いている方々」や、「カウンセラーとして活動中、もしくはカウンセラーを目指している方々」の現実的な悩み・要求・学習意欲などに応えていくための“一対一の個人セッション”です。

上述したような方々のニーズに応えているのは、現在のところ、いわゆる“カウンセリング講座”しか存在しないのが現状です。しかし、一般的な“カウンセリング講座”では、「1年間の受講料を前払いしなくてはならない」だけでなく、「開講日時も主催者側の都合で設定されている」のが当たり前です。

このことは、なにも“カウンセリング講座”に限らず、他のあらゆる“専門講座”や“専門学校”も同様のシステムで運営されているわけですが、例えば“英会話教室”などでは、受講者が「希望の日時・回数(チケット制)を指定できる」というシステムも最近は浸透してきました。また、受験勉強のために「家庭教師」を依頼したり、趣味やスポーツの分野でも「個人レッスン」を受けるなど、いろいろな学習形態がじつは存在しています。

といったような時代の変化や、“多忙で多様な現代人のニーズ”に応えていくための活動として、当カウンセリングルームTOMOKENでは、この“カウンセラー養成コース”を開設することにしたわけです。

先覚的な人々でしたら敏感に察知しているだろうと確信してますが、“優秀なカウンセラーを養成してゆくこと”は、現代という時代にとっての急務になってきております。この機会にぜひ、“自分の都合で日時・回数を設定できる個人セッション”を利用し、お互いに“カウンセラーとしての実力を養成してゆくこと”に取り組んでいきませんか。

詳細な案内はホームページに掲載してますので、興味・関心のある方はそちらをご覧ください。
http://www1.parkcity.ne.jp/iyamamot/yousei.html

以上、カウンセリングルームTOMOKEN代表、山本からのお知らせでした。

*****************************************
カウンセリングルームTOMOKEN
代表:山本伊知郎
〒181-0012 東京都三鷹市上連雀3-12-4
Tel&Fax:0422-41-2803
Mobile:090-7230-8134
E-mail:tomoken2001@goo.jp
URL:http://www1.parkcity.ne.jp/iyamamot/
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【告知】 日本の臨床家・友田不二男氏の研究

2008年03月27日 | 告知 ・ 案内
mixi会員の方々に対するお知らせです。
私が副管理人を務めているコミュニティ「カウンセリング広場」において、上記タイトルのトピックを作成しましたのでお知らせします。

「カウンセリング広場」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2337193
(mixi会員の方はこちらからどうぞ)

以下はこのトピの主旨です。

『我が国にロジャーズ派のカウンセリング(古くは非指示的療法、もしくはクライエント中心療法とも呼ばれ、近年はパーソンセンタードアプローチとも呼ばれている)を普及させた人物として、友田不二男氏、伊東博氏、佐治守夫氏、堀淑昭氏らの果たした役割は計り知れない。
今年になり、堀淑昭氏が他界したとの知らせを聞き、上記4名はいずれも現存していない“過去の大先生”になってしまった。また、ロジャーズ派ではないが、河合隼雄氏がすでに亡くなっているのも周知の事実だ。

「温故知新」という言葉があるが、いわゆる“カウンセリング界の第一世代”の方々が残した数々の業績から現在の私たちが学ぶべきものは、まだまだたくさん残されているだろうと思う。とくに私個人にとっては、友田不二男氏が唯一人の師匠であり恩人でもあった。時の流れとともに同氏の存在と業績を“このまま風化させてしまう”のは、あまりにももったいないし寂しい気がするのである。……という個人的な思いもあり、ある種の記録として、このトピックを作成するに至った。

このトピで試みたいのは、“友田不二男という名の臨床家をあらゆる角度から検証してゆくこと”である。原則として各項目を年代順(古い順)に並べたので、年表的に読むことも可能だ。また、もちろんであるが、これらの記述に対して忌憚のないご意見やご質問も期待している。ディスカッションしながらお互いに、よりいっそうの深い“カウンセリング理解”が達成できれば……というのがトピ主の願いである。』

“カウンセリングということ”に関心を寄せている多くの方々にご参加いただけたら……という思いで、ここに告知・宣伝させてもらいました。以上です。
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