~そのまんまで いいよ & ゆっくりしいや~

だありんはNOW回復中!の若年性アルツハイマー病。失行 失認識 失語からの復活どこまで行けるかやってみなけりゃわからない

しってる、だから大丈夫だ

2020年05月04日 | 若年性アルツハイマー病
リコード法
走り続けて972日
カウントダウン28日



いきなり無知の横っ面はられた形で
タリウム排泄プロトコル3か月に突入しちゃったから
ほんとはカウントダウンの意味ないんだけど
ま、区切りってことで

生活動作の崩壊、失語、苦しいね
逃れる道は二つ
回復するか、完全に崩れてわからなくなるか
どちらにしてもじっと耐えて待つしかない

「わかる」が「言葉」にならなくて「できる」につながらない
聞こえた声が「意味」の形をむすばない
説明するのにも疲れちゃって
MUSICAはだありんから逃げてるNOW

それでも
やっぱり音楽はとまらないから
逃げまわるMUSICA
オーボエもって、楽譜もって
追いかけるだありん
階段上がったり下りたり家の中でチェイス

「教えてくれ」
「だめ、ゴメン、勘弁」(あまりにもつらすぎるから)
「なんだよ、ちょっとぐらいいいだろ」

けっきょく音楽バカのMUSICAはだありんの隣に座ることになる

ダメだ、ちがうよ
イメージと聴こえる音が一致するまでじっとがまん
がまんが半端だから自動運動が出てきちゃうんだよ
並みの努力でできるわけないじゃん
ちがうよ ちがうよ
ちがうよ
ちがうよ

「くっそお」

不随意運動の抑え込みは
たやすくできるもんじゃないって
わかってるから言う
「今日はもういいやん、また明日」

「いやだ、まだやるっ」(やっぱりそういうよね)

「やるんなら、本気ださんかいっ!」(あなたならできると思う)

「やってるわいっ」(知ってる、病気のバカヤロウ)

「たらんのや、死に物狂いでやらなきゃ」(無茶言ってる、できっこない、悲しい)

そんなこんなことがあっても
何とか音をつかみだして
最後は納得して楽器を置く

「ありがとうございました!」

「お疲れ様でした、よく頑張ったね」

「できなくて、ごめんなさい」

「ごめんはいらない、ひどいこともいったね、ごめんね」

「そんなことない、ごめん」

「ひどいこと言ってると思うよ、でも、できると信じてるから、無茶なことも言うんだ」

「しってる、だから大丈夫だ」

私たちは音楽バカだから
音があるかぎりあきらめるなんてできない

夕日に向かってバカヤロウ!!の境地です

無理やりセッション:青春ソング風「行くぞ!」