~そのまんまで いいよ & ゆっくりしいや~

だありんはNOW回復中!の若年性アルツハイマー病。失行 失認識 失語からの復活どこまで行けるかやってみなけりゃわからない

語って弾いて弾いて語って

2020年08月17日 | 若年性アルツハイマー病
右手の混乱がおさまってくるのとシンクロして
発話が少しずつ復活してきた
聞き取りはまだ難しい
鍵盤の上に置いた手は相変わらず雄弁
語って弾いて弾いて語って



MUSICA:なに?
RUBE:そやけど、これなりにやって、やっとこれやねん
M:うん…いろいろ工夫してるんだろ?なんかカッコよくならないかなとか、工夫しながら弾いてるんでしょ?考えながら弾いてるんでしょ? 
R:ごめん、あかん、
M:構成とか文脈とか一生懸命考えてるんとちゃうのん?そんなことないん?
R:んん?
M:んんん?
R:なんかね、あかんわ
M:ん…あかんのですかあ…
R:え?
M:あかんのですか
R:いやねえ、みんながこうやっとるねえ、このお、ちゃんとね
M:あ、生徒さんたちってことですか
R:そうね
M:ま、そらなあ、生徒さんたちはイチから順番に楽譜を読んでやってるわなあ、楽譜の読み方から学習してやってるわなあ





学習意欲が戻ってきたのはうれしいことだけど
身体はまだまだいうこときかない
まったくもって思うようにいかない

これがなかったら気が狂いそうになると思う神経再生は危険な作業

2020年08月14日 | 若年性アルツハイマー病
おひさまかたむく時間
レースのカーテンを通って
木漏れ日が楽譜のうえに踊ってる
今日もグダグダに暑かった



脳神経の大暴れ
手の先に手がはえてくるから
いちにちじゅう丸めてポイしてる
距離感合わないから生活動作はガタガタのグダグダ

昨日は左肩が上がってたけど
今日はまあまあ普通

耳の集音力が上がってたくさんの音を聞いてるみたい
ふるいわけがむずかしそう
雑音と言葉のくべつがつかない
物音に含まれる意味
たおれた?落ちた?風の音?
言葉を探してもみつからない
ねえ、だれかそこにいるの?

とにかく疲れる

見てるMUSICAの方がパニックになりそうだ

お願いだからピアノを弾いて

ピアノを弾くのは運動神経との闘いでもあるけれど
言葉で取り出せない内面をうつす作業でもある

アルツハイマー病で被ったダメージからの神経再生は
新しい回路を作ることと、生き残ってた回路を殺すことが
同時に進行していくのだろう、きっと



昨日にひきつづき、右手がきえたり出てきたり



今、
一心に奏でる音楽は
初期のころの響きをかみしめて楽しむ遊びじゃなく
前進しようとするエネルギー
伝えたいストーリー

MUSICAがそんな風に思いたいだけ?

どうだっていいよ
もしもだありんがピアノを弾いてなかったら
弾きながら「今日のボク」を見せてくれなかったら
毎日が厳しすぎる


本日はこれにて、おあとがよろしいようで



ポルターガイストはただいまこうなっています

2020年08月13日 | 若年性アルツハイマー病
だありんのポルターガイストな日々
減7の和音は無限階段どこまでも読みかえて永遠に終わらない次に来るのは光か闇かたどりつくまで誰にもわからない相変わらず続いてる指先の不便無意識のうちに手が勝手にち......


ポスト1000日、2か月と半分




脳の可塑性って何なんだろうね

1年前の必死でリハビリしてた頃
リハビリってできることを足掛かりにしながら反復練習
シナプス強化の小さな積み重ねで
だんだんとネットワークができていくんだと
充分なネットワークができた時
ネットワーク同士が交信をして大きな変化
脳が生まれかわっていくんだと思ってたよ

それはそうなんだけど
脳の中の離れた場所に信号を伝える長い軸索があるんだってさ
瀕死の状態だった長い軸索にミエリンが巻かれることで伝達速度が急激に変化するんだってさ

そう言われてもなあ、わかんない
いったいどういうことなんだか想像もできなかった
ナルホドこういうことだったんだと

それも何度も思ったけど

繰り返しやってくる急激変化とそのたびの大混乱

なんか繰り返すたびに混乱ヒドイことになってない?
メチャメチャしんどいやん
いつまで続くんだろう

脳の中の信号伝達
トイレも
着替えも
ごはんも
バランス崩して崩壊して
ズタズタ&ボロボロになって
ちょっとマシになって
そんなことを繰り返す
いったいいつになったら使いやすく編集されるんだろう


どうやら右の足の指に感覚が戻り始めたらしい
草履型スリッパ鼻緒をつかんで歩いてる
変なところから復活するんだなマッタク


なかなか納得しない、あれこれ考えてずっとやってる


そして、バランスが変わった
幻の右手が意識から消えた
現実の右手は丸まってうごけない

夕立が来て、ただいま脳みそ工事中な感じ


制御できない信号て痛いんだよね
現実の右手に運動神経が接続されるのはいつ?

2020年 夏 記録あれこれ

2020年08月11日 | 若年性アルツハイマー病
お盆です
ご先祖様お迎え
何をするにも気力が足りないMUSICAだけど
1年に一度のことだからありったけのアドレナリンを絞って準備するぞ

お墓の掃除
いっしょに行ければだありん的にはよい刺激かもしれないけど
連れていくのは気力・体力自信がない
だありんにはお留守番してもらう

いっしょに行けばきっとだありんのためになる

そう思っても 動けなきゃしょうがない
できないよりはマシ、やれるようにする



ものすごく久しぶりにバッハを弾いた

手っ取り早く気分変えるためにはショパン
バッハの曲は強制的にエネルギー全開にさせるから
楽譜の前にいることすらしんどかったけど
若干回復気味ってことだろう

ちょっとだけモーツァルト

チェンバロ調律しなきゃ猛暑でタイヘン

アルツハイマー病とはもうしばらく闘う
もしも、顔の右半分の活性がなかったなら
きっと敗北宣言していた

右の耳で自分の言葉を拾いながらしゃべる
それは、左半球の言語野に直接入力になって言語野が活性
そして論理思考ができるようになるとトマティス先生は言うけれど
右耳を使い始めて2か月
いやはや、しゃべり言葉がもはや判別不能なまでに崩壊
何かを必死でうったえているのだけれどさっぱりことばになってない
入力されて向かった先に言語野がなかったということか

そして3日

言葉が戻ってきはじめた
ガンバレ右耳、ガンバレ左脳
言葉で考えて運動につないで
脳みそ全体を使わなきゃ思うようには弾けないよ、きっと

悩めるRubeくん