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*(テニス)*の冬季選抜大会(団体戦)

2009-12-24 09:12:00 | 徒然なるままに
12月23日(水)*(日本)*天皇誕生日

今日は、末娘の*(テニス)*の冬季選抜大会(団体戦)の応援に行った。
今年の新人戦のベスト8に残った学校が集まって、来年の夏の中学校総合体育大会(総体)のシード校を決める大切な大会だ。

結果は惜しくも3位入賞だったが、総当り戦の予選リーグでは優勝校や準優勝校(新人戦では優勝校)とも互角の戦いが出来ていたと思う。

でも、何度か娘達の試合を見てきて思うのは、強いチームとはあきらかに違うところがある。
それは、声と挨拶、話を聞く姿勢、そして髪型だ。

強いチームは、まず、声が出ている。
たまに、相手を威嚇するつもりか必要以上にギャーギャーとわめいているようにうるさい選手もいるが・・・。
ダブルスを組む相方と、たとえにわかペアだったとしても、それを感じさせないように、お互いに声を掛け合っているペアは強い。
娘達のチームは、負けが込んでくると、お互いにミスを謝り合うことはあっても、声がでないので、捕れる球も「お見合い」になってしまい、そこに「穴」が出来てしまう。

今日、つくづく感じたのは、話を聞く姿勢の違いだ。
試合終了後、優勝チームはさっと整然と挨拶をし、すぐに相手チームの監督にも挨拶に行き、アドバイスを受けていた。
それを見て真似した娘達のアドバイスを受けている姿を見て、その違いに愕然とした。
優勝チームは、監督の話を一言も漏らさないように全員が監督の目を見て、姿勢正しく聞いているのに対し、娘達のチームは片足重心で、中には監督の顔も見ず、ただその場に並んでいるだけのような選手もいた。
私が完全に頭に来たのは、男子の表彰式のときだ。
その表彰式の直前、まだ試合が残っている女子は別コートで練習していたのだが、式が始まるや、練習を中断したはずだった。
ところが練習は中断したものの、自分達の学校の男子チームはいないと思ってか、ずっとぺちゃくちゃ喋っているのだ。
優勝校には男子チームはないが、講評でいろいろなアドバイスをしてもらっているときも、一生懸命聞いていた。準優勝校は、男子チームも準優勝だったので、整然と聞いていた。

私は娘達の副顧問ではないので、表彰式の役員として離れている娘達の顧問に代わって注意するわけにも行かず、ゼスチャーで「しー!」とやってみても、誰も気づいてくれない。
笑い声まで立てて大きな声で関係ないことをしゃべくっている他校の女子選手達を見ていて、練習量や上手いだけでは優勝なんて出来ないのだなあとつくづく思った。

先日、ミュンヘンオリンピックの金メダリスト西本さんの講演会でも、
「他人が受けている注意を自分のこととして聞く耳と姿勢がないものは、一流にはなれない」
とおっしゃっていたが、まさにその通りだと思った。

最後に髪型。
中2といえば、14歳、思春期真っ只中のお年頃。
髪型にもこだわりがあるのか、逆に自信のない自分の隠れ蓑として使っているのか、どう見ても、うっとうしい髪型の生徒が多い。
特に前髪。
まるでニキビを培養しているかのようなうっとうしい前髪。
視力低下効果抜群の目に付き刺さりそうな簾状態のような前髪。
ゲゲゲの鬼太郎か、『リンク』のさだ子か、顔半分、もしくは顔全面を隠してしまうようなありえない前髪。
とてもスポーツ選手とは思えない髪型は、本人は無意識なのだろうが、試合の真っ最中にその髪の毛をいじる仕草がありえない!許せない!
その0.何秒のあいだに出遅れ、スマッシュを決められてしまうのだ。

ある中学校の女子バレーボール部は、部員は全員『髪型はショートカット』を義務付けられていた。
ボールをしっかり目で捉えると言うのは、球技では常識で、なおかつ安全指導としては当然のことだと思う。
女子の表彰式の後で、娘達の顧問にそのことを話したところ、先生も「困っているんです」とのことだった。
思春期の女子チームの男性顧問は、なかなか気苦労も多いのだろう。

帰宅後、頑張った娘をめちゃくちゃ褒め称え、決勝リーグで娘のペアは勝っていたのに、途中で相手チームの2勝が決まってしまい、試合途中で試合中断になった悔しさを分かち合った。
その上で、『全ては夏の大会!』に向けて、娘達のチームの今後の課題について話し合った。
私の感じたことは、今日応援に来ていたお母さん達が全員感じていることであり、特に髪形については、顧問も困っていることだと言うことを話した。
娘達自身もそれぞれ、実はそう感じているらしい。でも、メンバーは仲が良いが、肝心なことは離せない雰囲気があり、ディスカッションができないのだという。

部活動から離れたら、仲良しこよしはいい。でも、部活動中は2年生は2年生らしく、1年生の手本になるような活動をしなくては、後輩に示しがつかない。
集合時間を守る、出欠席の連絡の仕方、道具の取り扱い、管理のしかた、挨拶の仕方、話を聞く姿勢、練習態度、ミーティング内容・・。
一生懸命やるのはダサい、仲良く楽しくやりたいから人からウザがられることは言わない。まじめなことや正論を言える雰囲気じゃない。
そんなことで、本当の意味で、楽しく、充実した、思い出に残る部活動が出来るのか。この部活で良かったと言って引退できるのか。
後輩達に、引退する時、
『先輩から教えていただいたことを守り、先輩達を見習って、来年はもっと強いチームになれるように頑張ります。本当にありがとうございました』
と、心から言ってもらえる部活動に参加させてあげられているのか。

『全ては夏の大会に向けて努力する』
とは、人一倍練習することや、新しい技を習得することだけではない。
胸を張って部を引退し、卒業できるように、試合だけでなく、日々の部活動にベストを尽くして精一杯頑張ることなのだ。


末娘が夏休み明けからしばらく部活動を辞めたいと追っていた時期、息子が末娘に言っていたのは、
「辞めるなんて、いつでもできることだけど。引退は必ずやって来るから。総体で負けたとたん、引退だから。その時に思うんだよな。『もっと、~やっておけばよかった』って。あ、受験のときも思った。『ああ、もっとちゃんと勉強しておけばよかった。授業聞いておけばよかった。夏休み前に時間を戻してほしい』って。」

いきなり髪型をを変えたり、部長でもないのに注意をすることは難しいだろう。でも、そんな雰囲気に流されずに、自分から髪をピンで留めたり、話しかけられたら、
「ごめん、今、話を聞いているから、後でその話聞かせてくれる?」
と言うことはできるはず。
応援する側に回った時、
「ここ、もっとこうするといいんじゃないかな。私の試合のときも見ていて気が付いたことがあったら、遠慮なくなんでも言って」
とメンバーと言い合えるきっかけ作りをする。
他人を変えることは難しいし、はっきり言って無理だとおもう。
でも、自分で心がけて、まず自分からはじめることは可能だと思う。
それを見て、なるほど、と思った人は理解し協力してくれるだろうし。
でも、「口先だけ」とか「あなたには言われたくない」なんて反感を買われないように、『有言実行』でなければならない。
それと、一人でやろうと思わずに仲のいい子に、
「こういうこと今度ミーティングの時に皆に言ってみようと思うんだけど、どう思う?」
と事前に相談しおいて、アドバイスをもらったり、応援してもらえるようにするといいね。


明日は同じ試合会場でDUNLOP杯の*(テニス)*の試合がある。
「皆で前髪止めて、声掛け合って、最後まで諦めないでがんばれば、もっときれいな色のメダルGETも夢じゃない!」
と言ったら、いつになく納得した顔をしていた末娘だった。
明日は応援に行けないけれど、頑張れ!ピッピ!!がんばれ!みんな!!!

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