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『甲斐ある人と いわれなむ』  高校の同窓会に出席して

2006-07-15 09:06:00 | 徒然なるままに
7月2日

宮城県立石巻女子高等学校(現・好文館高等学校)の関東支部同窓会に出席してきた。
私たち昭和54年度卒業生は今年から参加が認められ、会場には昭和15年度卒業生をはじめ、大先輩方がたくさんいらっしゃった。

今年81歳になる恩師伊藤みゑ先生(科学)にも卒業以来久々にお会いした。先生は私のことを覚えていた下さっただけでなく、先生に
「相変わらずめんこいごだ」
と言われ、うれしくって気持ちはすっかり15歳に戻ってしまった。
同級生たちと旧姓やちゃん付けで呼び合い、懐かしい話に花が咲く。
久しぶりに歌う校歌も、ちゃんと2番の最後まで歌えた。
歌いながら、高校生活のさまざまなシーンがよみがえってきた。

歌いながら、SMAPの「夜空ノムコウニ」の歌詞がオーバーラップしてきた。
「あの頃の未来に僕らは立っているのだろうか・・・」
当時、恩師に
「10代・20代は誰でも皆若く美しい。30代の生き方で、40代の顔ができる。『美しき40代』を目指して頑張りなさい。」
と言われてきた。
10代が思い描く40代は遥か遠い未来の姿だった。
何にでもなれると思っていた『無敵の10代』『恋に恋する夢見る乙女』だった高校時代。
当時の私を、『藤村甲子園』と呼んだ友人がいた。『直球』しか投げられない彼と私は共通点が多いらしく、それは今でも変わっていないかも・・・。
演劇部での3年間、友情あり、恋あり、悩み、感動した、まさに『青春時代』だったなぁ・・・。
あの頃の自分は、抱きしめたくなるほどピュアで、一生懸命で、何事にも全力で前向きに頑張っていた。不器用で、真っ直ぐすぎるために損ばかりしていたり、周りが見えていなかったり、勇気がなかったり・・・。今なら気づけていることが、当時は分からなかったんだろうなあ・・・。
でも、自分で言うのもおかしいけれど、可愛かったなあ。もちろん『顔』のことではなく、生き方というか、性格が。
『あの頃の自分がなりたい自分になれているか』
あんなに憧れていた『美しき40代』に私はなれているのだろうか・・・。

今、もし、高校時代の私自身に会って話すことができたら、何て言うかな・・・。
「今のうち、しっかり勉強しておくんだよ」・・・?
あんなこと、こんなこといっぱいあるけど、もしかしたら
「ごめんね。なりたい自分になれなくて」
と謝ってしまいそう・・・。
でも、あと5年40代は残っている。
前半は「想定外」のことが次々起こり、心身ともにぼろぼろになってしまったけれど、後半はそれをバネにして、今度こそ、今からでもあの頃なりたかった自分に近づくために頑張ってみる!

次に会いに来るときは
「ありがとう。夢見てくれて。あの頃の自分に恥じないように頑張ってこれたよ。」
と言えるように。

校歌の最後に
『甲斐ある人と いわれなむ』
というくだりがある。

これからもその言葉を胸に刻んで、人生を切り拓いて行こう思う。

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