やったぁ東北新幹線が青森県の八戸駅から新青森駅まで延伸して全線開業

2010-12-04 10:06:38 | 旅行
東北新幹線が4日、青森県の八戸駅から新青森駅まで延伸して全線開業する。仙台市と青森市が乗り継ぎなく結ばれ、所要時間は最大38分短縮されて1時間41分になる。青森から宮城を訪れる人が増えると期待され、観光業界などで新規需要の獲得商戦がいよいよ本格スタートする。
■記念の酒発売
 JR仙台駅から新青森駅行きの初列車、下り「はやて95号」は4日午前6時40分に出発する。ホームでは津軽三味線の演奏やテープカットなどの出発式が行われる。

 それを目前に3日、仙台駅隣のホテルで、JR東日本などが企画した新酒の発表会が開かれた。宮城の米「ひとめぼれ」と水で作った純米吟醸酒「仙臺(せんだい) 驛政宗(えきまさむね)」で、720ミリ・リットル入り、1890円。仙台駅構内の店で全線開業の4日から6000本限定で販売する。駅構内店を統括し、酒造りに携わった東北総合サービスの新妻博敏社長は「全線開業で結ばれる東京、青森の人にぜひ味わってほしい」と話し、青森県民らに宮城の酒のおいしさをアピールしようと意気込む。

■イベントや温泉PR

 県や県内観光業界は、これまで少なかった青森県からの観光客にターゲットを当てる。11月上旬には、青森県のデパートやスーパーでキャンペーンを行い、法被を着た県職員や県観光キャラクター「むすび丸」らが宮城の観光パンフレットを配った。「光のページェント」が青森県民の関心を引いていたという。

 宿泊業界でも期待の声が上がる。仙台市の秋保温泉にある老舗旅館「佐勘」の佐藤勘三郎社長(49)らは今秋、青森駅でPR作戦を行った。秋保温泉は昨年、延べ宿泊者数が2002年のピーク時より22%減った。佐藤社長は「青森からどれだけ宿泊客が来るのか未知数だが、好機を生かしたい」と意気込む。

 プロ野球・楽天イーグルスも、全線開業をファン拡大の好機とみる。4日は青森市内のイベントにマスコットキャラクターの「クラッチ」とチアリーダーを派遣する。

■日帰り出張増加か

 一方、仙台のビジネスマンにとっては、新青森延伸で青森への日帰り出張がしやすくなるメリットがある。そのため、企業の間で青森の拠点を廃止し、仙台に集約する動きが強まるとの見方が出ている。実際、昨年夏には大阪府の金融会社が青森営業所を閉鎖、仙台に拠点を統合している。今後、同様の動きが広がる可能性がある。



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