高槻少女殺害で山田浩二容疑者を逮捕
大阪府寝屋川市の市立中木田中1年の平田奈津美さん(13)が殺害され、同府高槻市の物流会社駐車場で遺体が見つかった事件で、高槻署捜査本部は21日、死体遺棄の疑いで、寝屋川市香里新町25、職業不詳山田浩二容疑者(45)を逮捕した。容疑を否認している。
捜査本部は駐車場から南に約30キロ離れた大阪府柏原市内の山中で遺体を発見。捜査関係者によると、事件前に平田さんと行動を共にしていた同じ中学の1年星野凌斗君(12)と確認した。遺体には粘着テープが巻かれていた。死後数日が経過しているとみられる。捜査本部は山田容疑者が2人の死亡経緯を知っているとみて調べる。21日、山田容疑者の自宅を家宅捜索した。
捜査本部は遺棄現場付近の防犯カメラ映像を解析し、事件の時間前後に走っていた不審車の車種やナンバーを特定。山田容疑者のものと一致した。21日未明、大阪市内で山田容疑者の車を発見して追跡。柏原市内の山中に入り不審な動きをしたため、現場を捜索し、星野君の遺体を見つけた。
捜査本部によると、平田さんについて「声を掛け、車に連れ込んだのは自分だが、同乗者が後部座席で殴り、知らない間に死んでいた。女の子とは初対面だった。同乗者が駐車場で女の子の遺体を車から出して遺棄した。同乗者の名前は言いたくない」と供述している。
山田容疑者の車は灰色の軽ワゴン車。13日午後0時40分ごろ、大阪府柏原市内のコンビニで山田容疑者が粘着テープを購入する姿が確認された。
逮捕容疑は8月13日午後11時半ごろまでに、高槻市の駐車場で平田さんの遺体を遺棄した疑い。
遺体は13日午後11時半ごろ、自宅の北約7キロの駐車場で発見。粘着テープで顔を何重にも巻かれ、後ろ手にした両手首も縛られていた。全身に30カ所以上の切り傷があり、財布や携帯電話はなくなっていた。
司法解剖により、死亡推定時刻は午後7時ごろで、窒息死と判明。捜査本部は18日、指紋や服装から遺体を平田さんと確認した。2人の親が14日、寝屋川署に届け出た。
2人は12日夜、一緒に外出したとみられ、13日午前1時から5時10分ごろ、京阪寝屋川市駅前の商店街の防犯カメラに写っていた。午前5時すぎ、山田容疑者のものとみられる車が駅周辺の防犯カメラに写っていた。
現場の駐車場では、遺体発見の約1時間前、不審車が近くの防犯カメラに写っていた。