夢を想い描くと
その人の頭の後ろに
絵が広がる。
そんな気がするのです。
みんないろんな夢や希望を持っていて
それはささやかで小さいかもしれないけれど
普段の何気ない生活の中にそんなのがプカプカ浮いていて
風船みたいで
その風船みたいな絵のような揺らめくものがみんなどんどん増えたらいいなあと
思うときがあります。
夢を作っていくのは
そんな風船みたいな何かを
この世の中に引っ張り出して行くことみたいな気がします。
面倒でも大変でも、
コツコツと引っ張り出していって
私は必ず自分の世界をお見せしたいなあと想っています。
宇宙は毎日膨張していく。
様々な執着のようなものや
引きずるものを
ハサミでチョキチョキしながら(笑)
ちょっとずつ身軽になる。
子供たちが巣立つまでは
巣を死守した
旅だったら今度は新しい巣を作る。
今度の巣は
子育ての巣ではない。
新たな何かを生むための巣で
それは簡単ではないし厳しいけれど
コツコツ構築するのも楽しい。
子供たちを守るための巣はもう必要ないので
今度は子供たちが自分の巣を作るので
親鳥は黙って離れて
今度は自分のための巣を作る。
友のあたたかさ
友の優しさ
友の笑顔
みんなの顔が浮かぶので
私はなんて幸せ者。
来年
今年とは違う広がりのある世界をつくりたい
めあてがあるのなら
表現を弛まずしたい。
そうしてそのあとは
大きく羽ばたけるような翼を持ちたい。
それは地位とか名誉とかじゃなくて
ただ、作りたい世界を体現していくこと。
出会った恩人たちがおられて
だからこそ
狭い工房も
暑い夏の日に整備してもらったことや
手製の旋盤もらったことや
それはもう数えきれないご恩があるので
だからこそ私は
中途半端に投げ出さない。
ご恩返しは色々ある。
うまく気が回らない私だけれど
与えてもらった種は必ず芽吹かせる。
そしていつか
必ず
小さくてもいいから花を咲かせたい。
ただそれだけなのだ。
ただそれだけなのだ。