想いの底にある大切なものを
育てて育てて
まるで海の底から嵐の夜に浮上する人魚のお姫様のように
遠い海面に向かって海の底から上がって行く
船の上の世界に憧れを持つのは当たり前の事
船の上の人たち
波間で見つめていれば本当にすごいのだなあ
アンデルセンはどうして人魚のお姫様の視線を持ったのだろう?
自信なさげな肖像の中に
聞いてみたくなる。
高校のとき
絵のない絵本を読んで衝撃を受けました。
なんと言う叙情
なんと言う色彩
なんと言う映像
本は活字だけなのです
しかし自分の中に生まれる溢れる映像に私はとても驚きました
いつかこんな作品作りたいと思いました
作品を見たら
そこから何かが溢れてくるような
そんな作品作りたいと
その頃はまだ私は
希望の進路も定まらず
想いを閉じ込めておりましたので
よくわからなかったのですが
丸善の本屋さんの片隅で涙を流してました。
当時の丸善は本の森のよう
流行りとかではなく独特の森
それぞれの書店がすさまじい個性を放出する本の森になってました。(笑)
紙と印刷のにおい。
今では懐かしい
今はどこに行っても似たものばかりです。
寂しくなった。
エネルギーが枯渇しないように
想いの泉からは常に溢れる何かを抱えていたいと望んでる。