Tokai University Kihara Lab

・・・研究室の活動記録・・・?

World time

先生 メヒコでいったい何してるの その8

2011-05-29 04:12:24 | 木原より
木原です。





ラパスの市場です。
魚をあつかっていますが 海から少しはなれたところにあります。
意外です。

ゆっくり寝てしまったので 出かけるのが遅くなったのですが
それでも いくつか魚を見ることができました。
市場の雰囲気は感じられました。



ハタ系のさかなも並んでいます。
おいしそうです。



で、こうやって接近して鼻の穴を撮ってしまう。
ここでも 変なやつ・・と見られるのだ。
でも、他人に迷惑がかかるわけではないのだから。いいでしょ。


しかし今回の旅は、サカナの鼻の話で盛り上がった。
行く先 行く先でこの話。
ちゃんとサカナに鼻があることを知っているひともいた。すばらしい。
でも穴が4つある!という話には 驚いていたなあ。
クリック


ついで言うと、肛門と生殖孔の位置関係についても話をすることがあり、これまた興味を持ってくださる。
ヒトとサカナをじっくり比較すると 実はおもしろいのだ。
双方の進化やからだのしくみや、生きる戦略や知恵を知ることにつながるのだ。
ヒトとサカナ、どのへんで違いが生まれるのか、もういちど両生類、は虫類を勉強しよう。
鳥類はウンチとオシッコがおなじ穴から出てくる(このブログ その7で書いた)。
動物は、生き物は、おもしろいですね。
世界に出ると、さらに視野が広がって、興味がふかまっていく。
ああ、しかしマルタのカタツムリが解決しない。
<マルタのカタツムリ>(クリック)

おお、なんだか それっぽい内容になってきましたな。
何しているか? ほら、ちゃんと勉強っぽいことしてるでしょう。

さらに言うと・・・・、ここには書けない話にどんどん向かっていくので、聞きたい人は直接聞きにくるように!
ああ、先生っぽいのは一瞬だった。


市場の中では野菜も売っています。



カラフルですよね。



はい、これがチリ、唐辛子。
袋に入った黄色いのが、ハバネロです。
そういえばかつての職場で、後輩がこのへんの辛いものを・・・・・
これも書けない話だった。
直接聞きにくるように!


で、面白いものを発見しましたよ。



なんですかこれ、ホオズキのでかいやつ。
聞いたらトマトですって。
うーん 信じられん・・・
だって 殻があるじゃない

調べてみると 和名:オオブドウホオズキ
たしかに最近 食用ホオズキというのがありますね

これは緑のトマトともいって、メキシコ料理の緑色のサルサには欠かせない食材なのだそうです
トマトと同じナス科の植物ですが、こちらはホオズキ属の植物
トマティーヨ
いわゆるトマト(ナス属)とは違うようです
まだまだ知らないことがおおい
世界は広い

「今日うちで トマティーヨ使った料理でパーティしない?」
「なんだったら とまてぃーよ (泊まっていいよ)」

・・・。
さ、ラパスにわたしの強烈な印象を残して
いざ、エンセナーダへ




で、機内でも。



まったビール飲んでるって?

いいじゃないか
ちょっと勉強しただろ?




タダなんだよ!


先生 メヒコでいったい何してるの その7

2011-05-27 18:39:49 | 木原より
あっはっはっはっ


この島の白いの  ぜんぶカモメの糞だそうです


Pichilingueの海岸にて


なんとこの島 Googleの衛星写真でも 白くしっかり認識できます
だからけっこう大きな島よ


カモメも根気のある作業をしましたなぁ


まさに尿酸たっぷりの 痛風の島なのですね
ビール飲みは近づけない!

そういえば 海面でもカモメが糞をすると 尿酸の白いのが海中をただよう
ばらけにくいのだな

そうすると小さな魚がよってきて パク 
しかし ペッ!

これ、船の上から 毎回おなじ風景を目にする
なかなか学べませんな
ついつい白いものに反応してしまうのですね

わたしの水中ビデオカメラ、全体的に白いのだが
今回マグロの強烈アタックを受けて 液晶がさようならしました
ついつい白いものに反応してしまうのですね


だから白パンツでマグロのイケスに入るのは・・・命取りなのだな

世界で初めての男になって 男じゃなくなってしまう





保険申請しても信じてもらえんだろうなあ・・・



先生 メヒコでいったい何してるの その6

2011-05-27 03:00:38 | 木原より
木原です


今回はべつに特別メキシコが・・・ってわけではないのですが


なんでペンキで塗っちゃうかね 塗られちゃうかね



赤いのは模様じゃないのだ
日本でも、派手にカラーリングされている犬を見かけたりもしますがね


これシマウマじゃないよ
ロバなのよ
白いロバに黒く模様が描かれているのさ



確かにシマウマとロバは近縁だけど


まあ ペンキ臭でノミ・ダニも付かないか
そういうことにしとこう


先生 メヒコでいったい何してるの その5

2011-05-26 19:06:27 | 木原より
たて続けに 木原です。

メヒコでいったい何しているか、昼飯編です。


今日も船の上。
さあ、昼だ!と食堂へ行くと こんなんがテーブルの上に。



そういえばさっき、シェフがトントントンと千切りしてたなあ。
きざんだキャベツ、赤タマネギ、緑色はパクチー、そしてレモン。

彩り美しい
ん、しかし これでは腹一杯ならねえじゃない。

だいいち どうやって味をつければ いい・・ぶつぶつ・・・
おっと、オーブンからスープが出てきたぞ!

細切り風の肉を煮込んだスープ。
うまそう。
ここに先ほどの刻んだ野菜を入れよとのこと。



なるほど、このスープが今日の昼飯か
でも ちと、物足りないかな



おおおおっと、出てきましたよ
焼きたてのトルティーヤ


おおおおおおおおおおっ、なるほど
巻くのですね、巻くのですね
このスープの具材を巻くのですね
レモンを搾るのですね
お好みで辛いチリソースをかけるのですね
タコス!なのですね



そして巻いたその端から口の中に
歯でちぎり取る!
具材が落っこちる!散らかる!
汁がしたたる!
手が汚れる!
そんなこたあ 気にしない
かむ!
肉とキャベツの歯ごたえ 生タマネギの辛みと甘さとシャキシャキ感
パクチーの独特のアロマ
そして トルティーヤからのトウモロコシの香り
これらが一体となって鼻腔をくすぐる
のむ!
空腹の胃にドンと落ちて行く
スープを飲む

う、う、うまい!
もう一枚!


日本には手巻き寿司があります。
メキシコの手巻き料理もあなどれません。


いいかみんな 今年の河原BBQは、急遽指向をかえてタコスBBQじゃ。
なにを巻いたっていいのだ。
好きなものを好きなだけ巻いて好きに味付けすればいいのだ。
とにかく うまいのだ。


何しているのかって?

これでもいちおう食にかかわる身。
外国の食を知る。
わかるだろ、大事なことじゃないか。


先生 メヒコでいったい何してるの その4

2011-05-26 16:17:56 | 木原より
木原です。

メヒコでいったい何しているかって?
こんな格好で海にいるのですが、



で、何をしているか? ちょっとそれは詳しくかけません。



だからマグロの写真だけ。


さて、海に向かう途中の風景



さすがメキシコって感じですね
広大です

そして



こうやってサボテンが生えています。 
いかにもメキシコという風景です。
初めてこのラパスの空港に降り立つとき、上から見えましたよ。
広大な平野の中に 点々と大きなサボテンが林立している。
映画で見るような風景。
感動しました。

ところで、このブログにも書いたchihuil君。
水の中ではこんな風に見えます。


・・・・拡大


ちょうど良い写真が無いのですが、そのなかでもこれ
ヒゲが見えますよね
おもしろい魚です

でも、背びれと胸びれの第一棘(きょく)が硬くするどくなっているので危険です
毒は無いのですが、うっかりさされると痛いのです
釣った後 要注意です。


さて今回の船長 メキシコ人です。



すごい腕、筋肉でしてね 船内にマシンやトレーニング器具があって 日々鍛えているようです。

お互い言葉が伝わらないのですが(彼はスペイン語)それでもなんとなくニュアンスは伝わったりもする。
なんとなく言っていることが理解できたりする。

ニーニョ ニーニョと連呼するので何かと思ったら
「子供はいるのか?」と聞いていたのですね。

いない。妻と二人家族だ、と英語で言ったのですが、

おおそうか、二人か! 俺は7人だ!わっはっは と答えられてしまった。

うーん、誤解を解かずに帰ってきてしまった。
ま、いいか。
犬が二頭いるから、なんとなくつじつまは合うか。

それにしても、マルタやメキシコや、各地でわたしがお会いする船長さんたち は
みなさん たくましく、やさしく、かわいらしい。
クリック
クリック
うれしく、ありがたいことです。

海の男たちに、感謝。
すばらしい出会いに、感謝。



先生 メヒコでいったい何してるの その3

2011-05-26 05:07:00 | 木原より
木原です。


いやあ 来た当初から気になっていたのですよ

道路を横切る電線に靴がひっかけてあるのだな

落とし物?をかけてあるのかな と思っていたのですが
(日本でもガードレールや電柱の足掛けなどに 手袋とかよく掛けてありますよね)

わざわざ何車線もある道路の真ん中に、そして数メートルも頭上
これじゃあ「落とし物ですよ」、の意味はないですもんね
だいいち拾いに行けませんしね




これは、サッカーがうまくなりますように、というお願いなのだそうです
写真にはありませんが、1本の電線に何足も靴がぶら下がっているということもあります
電線にも人気、不人気があるようです


メキシコもやっぱりサッカーの国なのですね

靴ひもの先端に、木の棒のようなものが結わえてあります 
クルクルッと電線に引っかかるように うまく放り上げるのでしょうね
でも交通量も多い、危険ですね

夜中にやってきて引っ掛けるのかな
それにしても、
子供たちが サッカーがうまくなるようにと必死でぶら下げている姿を想像すると
愛くるしい 
なんだか頭をなでてあげたくなる

ん、この靴けっこうデカイサイズだなあ?



先生 メヒコでいったい何してるの その2

2011-05-22 04:06:13 | 木原より
木原です


いやあ おもしろいものに 出会いましたよ



sea catfish 学名までは調べきれませんが
海にいるナマズ
ここでの名前は Chihuil(チーウィリー)

あごひげ4本
くちひげ2本

水中で見るともっとおもしろい
こんなのがいるのですね 
世界はおもしろい


内臓を見てみると これまたおもしろい
腸が長く 巻いています

以前 小松くんと 魚の内臓の解剖図についてあれこれ話をしていましたが
横から見た解剖図しかなく 本当の姿がなかなかわからない
なぜだ?なぜ側面図しかないのだ?
そこで こうやって腹側から写真を撮るようにしています
そうすると結構いろいろなことがわかってくるのです
ここでも魚の世界の“足りなさ”を感じます
さてあまり文句ばかりを言うと、その分野のひとに怒られそうですので やめましょう



胃につながっている腸が、いったん胃の上(頭側)をぐるっと経由して また肛門側へとおりていきます
ほ乳動物ではなかなか見られない腸の配置
腸捻転とか起こしてしまいそうですね
なぜこんな配置になっているのでしょう
不思議です


不思議と言えば、これ メスだったのですが
ちょうど繁殖期らしく 卵巣が大きくなっていました
その卵巣を開いてみてビックリ!



ほんとうにこれが卵なのだろうか なんだか信じられない
大きなサイズの一粒一粒は、そうサケの卵 イクラよりも大きい
しかし、次のステージの小さなサイズの卵群も見かけられる
このおおきなサイズの卵を開くと、卵黄のような黄色い液体が出てくる
じょじょに成長して、この卵サイズになるのだろうか
やっぱり成熟卵なのだろうか
しかし、どうやって産卵するのだろう
これがそのままボコッと出てくるのだろうか
こんなサイズのものが出てきたってすぐに外敵に食べられるだろうに

インターネットで調べてみると、口中保育をするとも書いてある
(この解剖した魚がそうなのかどうかは いまだ不明)

不思議な魚がいるものです

さて、命を奪ったのだから 食べて供養してあげないといけません

フライで食べる、と 船のメキシコ人シェフが言ったので 調理してもらいました



白身の肉で モッチリ感あり なかなかに美味

またあらたに魚について勉強させてもらいました
そして、おいしく、供養してあげました

Chihuil ありがとう




先生 メヒコでいったい何してるの その1

2011-05-22 02:56:26 | 木原より
木原です

ようやくブログに書き込む余裕が出てきました

夜はなんだかすごく眠くて、そのままバタンキューでした
海の上(船の上)にいると、そしてイケスにもぐっていると とても疲れます
時差ボケもあるでしょうし





さて、今いるのはカリフォルニア半島の町 La Pazです。
街の中心地はビーチに面した通りも整備されていて、こんなにきれい

ここで朝食なんかとったりして・・・


いやあ 以前 マルタのランチ風景(クリック)をのせましたがね,
「なんだ、ビール飲んでるじゃないか!」
という声も多かったので、コーヒーカップを握ってみました。
やらせっぽいですね。でも
中身? コーヒーですよ! 
顔が赤い? 日焼けですよ!

さてなぜ顔が赤いか。

ここでもマグロのイケスにもぐっています。

この○○社 水中カメラが良くない! 使いづらい。
やっぱりそれなりに投資しないといい写真は撮れませんね。
来年のために 買おう。


以前のマルタは大西洋クロマグロでしたが これは太平洋クロマグロ。
朝早く出航して マグロの様子を見ています。

たまに こうやってアザラシも様子をうかがいに顔を出します。


クジラやイルカも見かけますが すぐにもぐってしまうので なかなか写真には撮れません。



ペリカンがたくさんいます(マグロ用のエサをねらっています)
日本のマグロ養殖場では見られない風景です。

メキシコの船にはだいたい犬がいっしょに乗船しているそうです。
長い航海の場合など 人間関係を解きほぐしてくれたりといった よき乗船仲間になるそうです。
ダイバーたちをこうやって見送ってくれます。
なんだか心休まる風景です。
ああ、我が家の犬にあいたい!




「こいつは来月食べられるんだ!」なんて船員さんが言ってましたが,
これは冗談でしょうね。きっと!
そう信じたい。。。。

さて、お昼はこうやって船の上でメキシカン料理です。



今回は 豆を煮たスープと 牛タンの煮込み これにトルティーヤ
なかなかに おいしいです
どこへ行っても、何を食べても おいしく、丈夫でいられる身体に感謝ですね

それにしても 日焼けがひどく 皮がむけはじめました

こんな色で新千歳空港に降り立ったら、きっと怪しい目で見られますね
きっと大学内でも 学生から 変なやつ? 扱いですね

いいんです
変なやつなんですから





今年の しびの岬

2011-05-10 05:29:47 | 木原より
木原です。


いよいよ来週メキシコへ発つのですが、まだなにも準備ができていない。
最悪は、着るものどんとつめて、あとはお金とパスポートとチケットがあればなんとかなるか。

メキシコに行く前にこれだけやっておかないと、と思いGW後半「しびの岬」に行ってきました。

以前にも書きましたが、ここには魚魂の碑というのがあるので
研究用に使われた魚たちに お礼と感謝の気持ちを捧げ、
またこの先一年間の研究の無事と発展をお願いしてきました。



昨年もそうだったのですが、札幌は雨。ここに行きつくまでの道中も雨。中山峠は雪。
しかし、岬についたとたん 晴れでした。
毎年 不思議です。



ひとまずこれで安心してメキシコのマグロに会いに行けます。


マグロといえば、OBたちのために わが家のマグロたちの近況
ここにあげておきましょう。

おおきいほうのクロマグロは なかなかの継続型高速遊泳です。


まだパピーですが、これだけ運動能力が高いので、筋肉中のミオグロビン量もきっとおおいことでしょう。
赤身ですね。

ちいさいほうのクロマグロは、瞬発力がある(ご存知 普段は寝てばかり)。
こっちは白身魚タイプですね。