Tokai University Kihara Lab

・・・研究室の活動記録・・・?

先生 メヒコでいったい何してるの その2

2011-05-22 04:06:13 | 木原より
木原です


いやあ おもしろいものに 出会いましたよ



sea catfish 学名までは調べきれませんが
海にいるナマズ
ここでの名前は Chihuil(チーウィリー)

あごひげ4本
くちひげ2本

水中で見るともっとおもしろい
こんなのがいるのですね 
世界はおもしろい


内臓を見てみると これまたおもしろい
腸が長く 巻いています

以前 小松くんと 魚の内臓の解剖図についてあれこれ話をしていましたが
横から見た解剖図しかなく 本当の姿がなかなかわからない
なぜだ?なぜ側面図しかないのだ?
そこで こうやって腹側から写真を撮るようにしています
そうすると結構いろいろなことがわかってくるのです
ここでも魚の世界の“足りなさ”を感じます
さてあまり文句ばかりを言うと、その分野のひとに怒られそうですので やめましょう



胃につながっている腸が、いったん胃の上(頭側)をぐるっと経由して また肛門側へとおりていきます
ほ乳動物ではなかなか見られない腸の配置
腸捻転とか起こしてしまいそうですね
なぜこんな配置になっているのでしょう
不思議です


不思議と言えば、これ メスだったのですが
ちょうど繁殖期らしく 卵巣が大きくなっていました
その卵巣を開いてみてビックリ!



ほんとうにこれが卵なのだろうか なんだか信じられない
大きなサイズの一粒一粒は、そうサケの卵 イクラよりも大きい
しかし、次のステージの小さなサイズの卵群も見かけられる
このおおきなサイズの卵を開くと、卵黄のような黄色い液体が出てくる
じょじょに成長して、この卵サイズになるのだろうか
やっぱり成熟卵なのだろうか
しかし、どうやって産卵するのだろう
これがそのままボコッと出てくるのだろうか
こんなサイズのものが出てきたってすぐに外敵に食べられるだろうに

インターネットで調べてみると、口中保育をするとも書いてある
(この解剖した魚がそうなのかどうかは いまだ不明)

不思議な魚がいるものです

さて、命を奪ったのだから 食べて供養してあげないといけません

フライで食べる、と 船のメキシコ人シェフが言ったので 調理してもらいました



白身の肉で モッチリ感あり なかなかに美味

またあらたに魚について勉強させてもらいました
そして、おいしく、供養してあげました

Chihuil ありがとう




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