not uncommon but indescribable (photographs)

趣味で撮った写真など、徒然なるままに投稿しております。

【 ようやく書けました読後感想文「Hokkaido/Daido Moriyama」 】

2009年01月27日 | 出来事

先日、注文していた待望の本が届いた。
600ページ以上のハードカバー、百科事典が如きボリュームである。

未発表という触れ込みだが、すでに2007年宮の森美術館での写真展をはじめ、
アサヒカメラ1978年9月号・11月号と、1983年2月号での一部掲載、
アサヒグラフでの連載「犬の記憶 終章」中での掲載(1997年・翌年単行本化)、
また、1979年刊の「新アサヒカメラ教室」第2巻では
札幌滞在時のかなり詳しいレポートも掲載されている。

したがって既にお馴染みの作品も中にはアリなのだが
これだけの量がまとまると個々の作品の存在感もあいまって
すさまじい迫力となって見る者に襲い掛かってくる感じがする。

自身も白状しているように、若干「旅情」というセンチメンタリズムも
感じられるが、何かから解き放たれたように自由に被写体に向き合う
伸び伸びとした感じも、また旅ならではのものであろう。

今や、こんなにフォトジェニックな70年代の風景など残ってはいないと思いながらも
自分もカメラ片手に北海道へ行きたくなる。
森山氏に、かって「ぼくにとって北海道とは、わが愛。なのであり、終生の恋人。なのである。」
とまで言わしめた北海道への気持ちがもはや無いのなら、自分がその後を引き継いで
北海道を旅したい、などと大それた事を考えてみる。

アサヒカメラ1983年2月号での母恋北町でのエピソードなど読むと
今すぐに現地に飛んでいきたくなってしまう。
それが叶うのがいつになるかはわからないけれど。




コメント
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