(サンダーバードの車窓より)
豪雪のため夜行寝台が運休となり、朝の特急で行くことにしたが
時間の関係で五箇山はあきらめ、八尾と城端へと向かう。
柳沢信「北陸紀行」の中では、八尾に訪れた形跡はなし
城端線沿線では、城端の他、福光と福野に訪れている。
福光での写真は干し柿の棚だが、現在屋外で柿を干すことはないそうで
あっさり挫折。
福野は「歳の市」と「駅前の喫茶店」からのガラス越し、なので
今の時期、駅前に喫茶店はないかと途中下車したわけだが
きれいにロータリーが整備された駅前には、今風の居酒屋とラーメン屋は
あったものの、時間を潰せるような喫茶店はなく、次の列車まで
駅の待合室に座っていることとなった。
もしかしたら、この写真たちが撮られた30年前は
冬は冬らしく、町は町らしく、村は村らしくあった最後なのかもしれない。