24日は
大阪府立弥生文化博物館へ
大道雪代さんの写真展「結婚式」を見に行く。
何で歴史の博物館で写真展?と思っていたが
入館料を払うときにやっと気がついた。
イベントでも何でもやって人を呼ばないと
橋下知事が潰してしまうのだろう。
背に腹は替えられないのである。
大道雪代さんは以前、仕事がらみの取材撮影でお世話になったご縁から
写真展の案内をいただいた。
作品は言うまでもなく結婚式でのスナップの数々。
披露宴での大騒ぎはよく見る光景だが
さすがに支度中の花嫁が見せる表情は印象深い。
幸せと不安が交錯する一瞬はまさにこの時ならではのものだ。
おとなりのラーメン店で軽く腹ごしらえをしたら
ちょうど雨があがって橙色に染まった夕焼け雲も見えてきた。
これは神の啓示かもしれん…と、最寄り駅のJR信太山駅ではなく
1.5キロほど離れた南海松ノ浜駅までスナップをしながら歩いていく。
半分高架になった松ノ浜駅のホームに登って大阪湾の方向を見たが
建物の向こうに阪神高速湾岸線が見えるだけだった。
博物館の展示の中に弥生時代の泉州地方の想像図があったが
それによると、当時の海岸は南海本線の辺りにあり、線路の西側には
砂浜と松林が広がっていたはずである。
海の香りがしないのはちょっと寂しい気がした。
それにしても信太山は遠い。
関空快速を使えば時間的にはあまりかからないが
津久野あたりからの鄙びた風景や真っ直ぐ伸びるJRの線路
信太山駅のローカル色濃厚な駅舎などは
はるばる遠くへやってきたという実感を抱かせる。
「はるか」や
「ラピート」を使えばあっという間に通り過ぎてしまうところだが
あちこちに下車しながら泉州を巡るのもいいかもしれない。