助手 「やっぱり所長の言う通りでしたね。」
所長 「ん、何の話じゃ。」
助手 「ほらっ、ミニのクロスオーバーが出たじゃないですか。」
所長 「ああ、SUVルックのヤツじゃな。」
助手 「前にクラブマンが出たとき、利便性に優れた5ドアを出すために、高い金を払ってミニのブランドを手に入れたんじゃないって、言ってたじゃないですか。」
所長 「そんなコト言っとったかの。」
助手 「言ってましたよ。5ドアにしたミニなんてミニに見えるはずがないとも言ってましたけど、覚えてないんですか。」
所長 「ん、いや、言ったような気もするの。」
助手 「もぉ、言ったことにはちゃんと責任を持って下さいよ。」
所長 「そりゃ、スマンかったのぉ。ミニのクロスオーバーもなかなか上手いコトやっとるようじゃの。ちゃんとSUVになっとるのに、どっから見てもミニ以外の何モンでもない。これならファミリーユースにも使えるし、また市場を広げるコトになるんじゃろうな。」
助手 「いや、あのー、違うんですよ、まったく逆。」
所長 「ん、違うのか。」
助手 「ボクも写真で見て、今の所長とおんなじように思ってたんですよ。で、興味があったんで早速見に行ってきたんですよ。」
所長 「ほぉ、それでどうじゃった。」
助手 「そしたらですね。見れば見るほど、普通のミニが魅力的に思えてくるんですよ。」
所長 「ん、どういうコトじゃ。クロスオーバーを見に行ったんじゃなかったのか。」
助手 「いや、もちろんクロスオーバーを見に行ったんですよ。でもクロスオーバーを見てると、一緒に置いてある普通のミニやコンバーチブル、クラブマンに目が行ってしまうんですよ。決してクロスオーバーがダメってワケじゃないんですけど、ミニはやっぱり普通のが一番ですよね。」
所長 「そりゃそうじゃろ。40年も愛され続けたオールド・ミニを上手いコト現代風にアレンジした傑作じゃからの。出てから今年で10年になるんじゃけど、一向に衰える気配もないしの。」
助手 「そうなんですよね。昔のミニと比べてしまうと不利なんですけど、ニュー・ミニってあらためて見てみると完成度の高いデザインですよね。あれだったらあと10年でも何ら問題ないんじゃないですかね。」
所長 「先のコトはわからんが、基本的なデザインは変えようがないじゃろうな。」
助手 「そうですね。それでですね、ミニを見てて思ったんですけど、コンバーチブルやクラブマンって普通のミニの派生車種なんですよ。おんなじボディを変化させてるって言うか。でも今度出たクロスオーバーは、全く違うクルマなんですよね。」
所長 「そういうコトか。確かに違うクルマじゃの。」
助手 「ニュー・ミニのデザインを纏った別のクルマってコトは、オールド・ミニをモチーフにしたニュー・ミニ、そのデザインを取り入れたクロスオーバーってコトですよね。」
所長 「ってコトは言い換えると、モノマネ芸人の真似をしとるようなモンじゃの。デフォルメされたモンだけが残って、元ネタが何だったか最早わからんようなヤツじゃな。」
助手 「ありますよね、そういうのって。」
所長 「このやり方が成り立つんなら、ミニバンでも何でもアリじゃろ。丸目のライトにメッキのグリル、ルーフを白く塗ればどんなカタチのモノでもミニっぽく見えるしの。」
助手 「さすがにソコまではやらないでしょう。1月のデトロイトショーにクロスオーバーをベースに2ドアクーペとしたペースマンって言うのが出てましたよね。あれは出そうですよね。今度のジュネーブショーにはミニをさらに小さくしたロケットマンって言うのも出るそうですし、まだまだ拡大するようですね。」
所長 「そう言えば2年ほど前にクーペとロードスターのコンセプトカーが出とったけど、あれはどうなったんじゃろうな。」
助手 「ああ、ありましたね。市販化するとか言ってましたけど、その後は音沙汰ないですね。ひょっとするとお蔵入りかもしれませんね。まぁ、元々普通のミニ自体がクーペみたいなモノですし、コンバーチブルもありますからマーケット的に難しいかもしれませんね。」
所長 「かもしれんの。」
助手 「スマートのロードスターやクーペなんかも上手く行かなかったようですし、この手のクルマには手を出さない方がいいような気がしますね。」
所長 「お前にアドバイスされたくないじゃろうけどな。」
助手 「ですね。ところでミニのクロスオーバーですけど、売れると思いますか。」
所長 「今のお前の話しじゃったら難しいかもしれんのぉ。」
助手 「でもミニで初めての5ドアですし、所長が言ってたようにファミリー・ユースの需要は大きいんじゃないですかね。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。あらためて考えてみると、ミニを欲しいヒトってあのカタチに惚れ込んどるワケじゃろ。じゃったらカタチが違っとるクロスオーバーでは満足出来んのかもしれん。」
助手 「5ドアを諦めて普通のミニかクラブマンに行くか、もしくはミニ以外の5ドアを選ぶコトになるかもしれませんね。」
所長 「ま、ミニにこだわらんかったら、5ドアのクルマなんて選び放題じゃしの。」
助手 「となるとミニのクロスオーバーは失敗に終わるかもしれませんね。」
所長 「いや、わからんぞ。このクルマってWRCに参戦するんじゃろ。じゃとすると今までのミニみたいな可愛さとは違う需要を掘り起こせるんじゃないかのぉ。」
助手 「あっ、そうですね。ランエボやインプレッサのようにエボリューション的なラリー・ルックの人気も期待出来ますよね。」
所長 「じゃろ。ベースが飛びっきり個性的なミニじゃから、他のクルマよりギャップがあって面白いし、人気が出るのは間違いないじゃろ。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「ワシらごときが心配せんでもちゃんと手は打ってあるってコトじゃの。」
参考資料
ミニ・クロスオーバー(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
ミニ・クラブマン(轟クルマ文化研究所)
ミニ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ん、何の話じゃ。」
助手 「ほらっ、ミニのクロスオーバーが出たじゃないですか。」
所長 「ああ、SUVルックのヤツじゃな。」
助手 「前にクラブマンが出たとき、利便性に優れた5ドアを出すために、高い金を払ってミニのブランドを手に入れたんじゃないって、言ってたじゃないですか。」
所長 「そんなコト言っとったかの。」
助手 「言ってましたよ。5ドアにしたミニなんてミニに見えるはずがないとも言ってましたけど、覚えてないんですか。」
所長 「ん、いや、言ったような気もするの。」
助手 「もぉ、言ったことにはちゃんと責任を持って下さいよ。」
所長 「そりゃ、スマンかったのぉ。ミニのクロスオーバーもなかなか上手いコトやっとるようじゃの。ちゃんとSUVになっとるのに、どっから見てもミニ以外の何モンでもない。これならファミリーユースにも使えるし、また市場を広げるコトになるんじゃろうな。」
助手 「いや、あのー、違うんですよ、まったく逆。」
所長 「ん、違うのか。」
助手 「ボクも写真で見て、今の所長とおんなじように思ってたんですよ。で、興味があったんで早速見に行ってきたんですよ。」
所長 「ほぉ、それでどうじゃった。」
助手 「そしたらですね。見れば見るほど、普通のミニが魅力的に思えてくるんですよ。」
所長 「ん、どういうコトじゃ。クロスオーバーを見に行ったんじゃなかったのか。」
助手 「いや、もちろんクロスオーバーを見に行ったんですよ。でもクロスオーバーを見てると、一緒に置いてある普通のミニやコンバーチブル、クラブマンに目が行ってしまうんですよ。決してクロスオーバーがダメってワケじゃないんですけど、ミニはやっぱり普通のが一番ですよね。」
所長 「そりゃそうじゃろ。40年も愛され続けたオールド・ミニを上手いコト現代風にアレンジした傑作じゃからの。出てから今年で10年になるんじゃけど、一向に衰える気配もないしの。」
助手 「そうなんですよね。昔のミニと比べてしまうと不利なんですけど、ニュー・ミニってあらためて見てみると完成度の高いデザインですよね。あれだったらあと10年でも何ら問題ないんじゃないですかね。」
所長 「先のコトはわからんが、基本的なデザインは変えようがないじゃろうな。」
助手 「そうですね。それでですね、ミニを見てて思ったんですけど、コンバーチブルやクラブマンって普通のミニの派生車種なんですよ。おんなじボディを変化させてるって言うか。でも今度出たクロスオーバーは、全く違うクルマなんですよね。」
所長 「そういうコトか。確かに違うクルマじゃの。」
助手 「ニュー・ミニのデザインを纏った別のクルマってコトは、オールド・ミニをモチーフにしたニュー・ミニ、そのデザインを取り入れたクロスオーバーってコトですよね。」
所長 「ってコトは言い換えると、モノマネ芸人の真似をしとるようなモンじゃの。デフォルメされたモンだけが残って、元ネタが何だったか最早わからんようなヤツじゃな。」
助手 「ありますよね、そういうのって。」
所長 「このやり方が成り立つんなら、ミニバンでも何でもアリじゃろ。丸目のライトにメッキのグリル、ルーフを白く塗ればどんなカタチのモノでもミニっぽく見えるしの。」
助手 「さすがにソコまではやらないでしょう。1月のデトロイトショーにクロスオーバーをベースに2ドアクーペとしたペースマンって言うのが出てましたよね。あれは出そうですよね。今度のジュネーブショーにはミニをさらに小さくしたロケットマンって言うのも出るそうですし、まだまだ拡大するようですね。」
所長 「そう言えば2年ほど前にクーペとロードスターのコンセプトカーが出とったけど、あれはどうなったんじゃろうな。」
助手 「ああ、ありましたね。市販化するとか言ってましたけど、その後は音沙汰ないですね。ひょっとするとお蔵入りかもしれませんね。まぁ、元々普通のミニ自体がクーペみたいなモノですし、コンバーチブルもありますからマーケット的に難しいかもしれませんね。」
所長 「かもしれんの。」
助手 「スマートのロードスターやクーペなんかも上手く行かなかったようですし、この手のクルマには手を出さない方がいいような気がしますね。」
所長 「お前にアドバイスされたくないじゃろうけどな。」
助手 「ですね。ところでミニのクロスオーバーですけど、売れると思いますか。」
所長 「今のお前の話しじゃったら難しいかもしれんのぉ。」
助手 「でもミニで初めての5ドアですし、所長が言ってたようにファミリー・ユースの需要は大きいんじゃないですかね。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。あらためて考えてみると、ミニを欲しいヒトってあのカタチに惚れ込んどるワケじゃろ。じゃったらカタチが違っとるクロスオーバーでは満足出来んのかもしれん。」
助手 「5ドアを諦めて普通のミニかクラブマンに行くか、もしくはミニ以外の5ドアを選ぶコトになるかもしれませんね。」
所長 「ま、ミニにこだわらんかったら、5ドアのクルマなんて選び放題じゃしの。」
助手 「となるとミニのクロスオーバーは失敗に終わるかもしれませんね。」
所長 「いや、わからんぞ。このクルマってWRCに参戦するんじゃろ。じゃとすると今までのミニみたいな可愛さとは違う需要を掘り起こせるんじゃないかのぉ。」
助手 「あっ、そうですね。ランエボやインプレッサのようにエボリューション的なラリー・ルックの人気も期待出来ますよね。」
所長 「じゃろ。ベースが飛びっきり個性的なミニじゃから、他のクルマよりギャップがあって面白いし、人気が出るのは間違いないじゃろ。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「ワシらごときが心配せんでもちゃんと手は打ってあるってコトじゃの。」
参考資料
ミニ・クロスオーバー(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
ミニ・クラブマン(轟クルマ文化研究所)
ミニ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
そんな人間を納得させるための「挑戦・革新性」がないと、いつ「退屈なブランド」になってしまってもおかしくない。ミニという呪縛から卒業しなくちゃいけない時期だと思うけどな~。(そういう人の受け皿が日産のJUKEなんだろうか。)
>これだけあからさまに「ミニ」というアイコンを利用した「ブランド商売」を見せつけられると、反発したくなるのが人情ってものでしょう(笑)
>そんな人間を納得させるための「挑戦・革新性」がないと、いつ「退屈なブランド」になってしまってもおかしくない。ミニという呪縛から卒業しなくちゃいけない時期だと思うけどな~。(そういう人の受け皿が日産のJUKEなんだろうか。)
どうでしょうね。「ミニ」というアイコンを利用した「ブランド商売」に乗る(乗せられる)ヒトだけを対象にしても、十分商売になりそうな気も・・・。
乗らないヒトは、そもそも「ミニ」には行かないでしょうしね。そういう需要を狙ったのがアウディのA1やシトロエンのDS3なんじゃないでしょうか。
で、BMWは、「ミニ」が「退屈なブランド」になってしまったら、二束三文であっさり売り飛ばすんでしょうね(笑)
やっぱり反発したくなりますね。
>試乗はしなかったけど。クーパーと比べるとやっぱりデカいなって印象。SUVとしては車高が低くて使いづらそうな気もします。ミニを買うなら予算的にoneが精一杯。
ですよね。デカいミニは可愛くないです。
ボクも買うならハッチバックのoneですね。それもMTでカラーは白がいいです。