助手 「BMWのX3が新しくなったみたいですね。」
所長 「写真で見たわ。」
助手 「どうでした。」
所長 「うーん、まったく興味が沸かんのぉ。」
助手 「やっぱり。ボクもそうなんですよ。新しいのが出るたびに、どんどん興味が薄れてきたって言うか。」
所長 「そんな感じじゃな。」
助手 「X1にX3、X5とサイズ違いの似たようなクルマが必要なんですかね。」
所長 「ま、売れるからつくっとるんじゃろうな。他のメーカーも似たようなモンじゃしな。」
助手 「デカくて豪華なX5、小さくて安いX1に需要があるのはわかるんですけど、間のX3ってどうなんですかね。X1では小さすぎて、X5ほどデカいのはいらないって、コトでしょ。かなり狭いマーケットだと思うんですけど。」
所長 「そうかぁ、X1とX5のいいトコ取りをしたベストバランスって見方も出来るんじゃないかのぉ。例えばベンツのEクラスって、ベンツのラインナップの中で一番ベンツらしいって、よく聞く話じゃろ。」
助手 「そういう見方も出来ますよね。」
所長 「まぁ、X3がベストとは思わんが。」
助手 「ただ先代よりもラインナップを明確にしてきてるのは確かですけどね。」
所長 「どういうコトじゃ。」
助手 「初めにX5が出て、そのあとX3、でX5がモデルチェンジをして、そのあとX1、で今度の新しいX3っていう順番で出たんですけど、初代のX5やX3の頃に比べて今の方がサイズや価格がきっちり分けられてるって言う感じなんですよね。例えば全長を見ればX1、X3、X5とほぼ20センチずつ大きくなってますし、高さも10センチずつ、価格も200万ずつ上がっていくって感じなんですよね。」
所長 「ふーん、そうか。」
助手 「セダンの3シリーズ、5シリーズ、7シリーズって、それぞれに違ったマーケットがあるじゃないですか。BMWとしは、それのSUV版みたいな感じにしたいんでしょうね。」
所長 「そう考えとるんじゃろうな。」
助手 「でも正直それだけの魅力があるとは思えませんけどね。X5は素直にカッコいいと思うんですけど、X1とX3は酷いモンだと思いませんか。」
所長 「どう見るかじゃろうな。例えばSUVとして見るならX5のような水平基調のドッシリとしたデザインが似合うじゃろ。X1やX3はそれよりはスポーツ色を強めとるんじゃ。じゃからウェッジシェイプを強調して軽快感を演出しとるんじゃ。SUVらしいというより、BMWらしいって感じを狙っとるんじゃろうな。」
助手 「BMWらしい、ですか。」
所長 「そうじゃ。BMWって他のメーカーに比べて走りのイメージが強いのがウリじゃろ。SUVやクロスオーバーじゃと言ってもその部分を強調するのがいいって言うコトなんじゃろ。じゃからロングノーズじゃったり、あんまり背の高くない格好にしとるんじゃろうな。それがSUVらしい格好をしとらんから、落ち着かんというか、違和感を感じるんじゃないかのぉ。」
助手 「SUVじゃなくってもカッコいいとは思いませんけどね。」
所長 「じゃな。・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・えー、あと、なんかありませんか。」
所長 「うん、・・・そうじゃな、X3って名前じゃけど、xドライブからきとるんじゃろうけど、昔っからBMWの四駆ってXを付けとったのを知っとるか。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「2代目の3シリーズのときに四駆モデルの325iXってのがあったんじゃ。そういうのって、いいと思わんか。ほらっ、日本のメーカーじゃと同じ装備でも言い方を変えて違うイメージにしたりするじゃろ。そうじゃなくって、自社のこだわりとか伝統を大事にするところとかは、学ばんといかんと思うんじゃ。」
助手 「アウディのQもクワトロですよね。」
所長 「ま、クワトロ場合、それ自体がブランド名みたいなモンじゃけどな。あとベンツも四駆は4マチックって呼んどるしの。フォルクスワーゲンもシンクロって言うとったんじゃが、最近は言わんようじゃな。」
助手 「今は4モーションですね。なんかそういうメーカー独自の言い方って情緒があっていいですよね。ワゴンもボルボはエステートですし、プジョーはブレーク、アウディはアバントって言いますよね。」
所長 「BMWはツーリングじゃし、フォルクスワーゲンはヴァリアントって言うとるの。ま、最近はツアラーっていうのが増えてきとるようじゃが。」
助手 「カブリオレもアメリカではコンバーチブルになりますし、イタリアはスパイダー、イギリスではロードスターって言いますよね。」
所長 「バルケッタやドロップ・ヘッド・クーペって捻りの利いた言い方も味があっていいの。」
助手 「言えてますね。」
所長 「そういう地域やメーカーの風土に根ざしたモンって立派な文化じゃと思うんじゃ。それが国際化かなんか知らんが、風化させるのはもったいないしのぉ。」
助手 「ですね。そう言えばBMWはSUVのことをSAVとかSACって言ってますけど、これもいずれはそうなるかもしれませんね。」
所長 「あんなのはダメじゃ。すでに定着した呼び名があるのに違う名前を付けるのは、単に奇をてらっとるだけで、お客を混乱させるのがオチじゃ。」
参考資料
BMW X3(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
BMW X5(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
BMW X1(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「写真で見たわ。」
助手 「どうでした。」
所長 「うーん、まったく興味が沸かんのぉ。」
助手 「やっぱり。ボクもそうなんですよ。新しいのが出るたびに、どんどん興味が薄れてきたって言うか。」
所長 「そんな感じじゃな。」
助手 「X1にX3、X5とサイズ違いの似たようなクルマが必要なんですかね。」
所長 「ま、売れるからつくっとるんじゃろうな。他のメーカーも似たようなモンじゃしな。」
助手 「デカくて豪華なX5、小さくて安いX1に需要があるのはわかるんですけど、間のX3ってどうなんですかね。X1では小さすぎて、X5ほどデカいのはいらないって、コトでしょ。かなり狭いマーケットだと思うんですけど。」
所長 「そうかぁ、X1とX5のいいトコ取りをしたベストバランスって見方も出来るんじゃないかのぉ。例えばベンツのEクラスって、ベンツのラインナップの中で一番ベンツらしいって、よく聞く話じゃろ。」
助手 「そういう見方も出来ますよね。」
所長 「まぁ、X3がベストとは思わんが。」
助手 「ただ先代よりもラインナップを明確にしてきてるのは確かですけどね。」
所長 「どういうコトじゃ。」
助手 「初めにX5が出て、そのあとX3、でX5がモデルチェンジをして、そのあとX1、で今度の新しいX3っていう順番で出たんですけど、初代のX5やX3の頃に比べて今の方がサイズや価格がきっちり分けられてるって言う感じなんですよね。例えば全長を見ればX1、X3、X5とほぼ20センチずつ大きくなってますし、高さも10センチずつ、価格も200万ずつ上がっていくって感じなんですよね。」
所長 「ふーん、そうか。」
助手 「セダンの3シリーズ、5シリーズ、7シリーズって、それぞれに違ったマーケットがあるじゃないですか。BMWとしは、それのSUV版みたいな感じにしたいんでしょうね。」
所長 「そう考えとるんじゃろうな。」
助手 「でも正直それだけの魅力があるとは思えませんけどね。X5は素直にカッコいいと思うんですけど、X1とX3は酷いモンだと思いませんか。」
所長 「どう見るかじゃろうな。例えばSUVとして見るならX5のような水平基調のドッシリとしたデザインが似合うじゃろ。X1やX3はそれよりはスポーツ色を強めとるんじゃ。じゃからウェッジシェイプを強調して軽快感を演出しとるんじゃ。SUVらしいというより、BMWらしいって感じを狙っとるんじゃろうな。」
助手 「BMWらしい、ですか。」
所長 「そうじゃ。BMWって他のメーカーに比べて走りのイメージが強いのがウリじゃろ。SUVやクロスオーバーじゃと言ってもその部分を強調するのがいいって言うコトなんじゃろ。じゃからロングノーズじゃったり、あんまり背の高くない格好にしとるんじゃろうな。それがSUVらしい格好をしとらんから、落ち着かんというか、違和感を感じるんじゃないかのぉ。」
助手 「SUVじゃなくってもカッコいいとは思いませんけどね。」
所長 「じゃな。・・・・。」
助手 「・・・・。」
所長 「・・・・。」
助手 「・・・・えー、あと、なんかありませんか。」
所長 「うん、・・・そうじゃな、X3って名前じゃけど、xドライブからきとるんじゃろうけど、昔っからBMWの四駆ってXを付けとったのを知っとるか。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「2代目の3シリーズのときに四駆モデルの325iXってのがあったんじゃ。そういうのって、いいと思わんか。ほらっ、日本のメーカーじゃと同じ装備でも言い方を変えて違うイメージにしたりするじゃろ。そうじゃなくって、自社のこだわりとか伝統を大事にするところとかは、学ばんといかんと思うんじゃ。」
助手 「アウディのQもクワトロですよね。」
所長 「ま、クワトロ場合、それ自体がブランド名みたいなモンじゃけどな。あとベンツも四駆は4マチックって呼んどるしの。フォルクスワーゲンもシンクロって言うとったんじゃが、最近は言わんようじゃな。」
助手 「今は4モーションですね。なんかそういうメーカー独自の言い方って情緒があっていいですよね。ワゴンもボルボはエステートですし、プジョーはブレーク、アウディはアバントって言いますよね。」
所長 「BMWはツーリングじゃし、フォルクスワーゲンはヴァリアントって言うとるの。ま、最近はツアラーっていうのが増えてきとるようじゃが。」
助手 「カブリオレもアメリカではコンバーチブルになりますし、イタリアはスパイダー、イギリスではロードスターって言いますよね。」
所長 「バルケッタやドロップ・ヘッド・クーペって捻りの利いた言い方も味があっていいの。」
助手 「言えてますね。」
所長 「そういう地域やメーカーの風土に根ざしたモンって立派な文化じゃと思うんじゃ。それが国際化かなんか知らんが、風化させるのはもったいないしのぉ。」
助手 「ですね。そう言えばBMWはSUVのことをSAVとかSACって言ってますけど、これもいずれはそうなるかもしれませんね。」
所長 「あんなのはダメじゃ。すでに定着した呼び名があるのに違う名前を付けるのは、単に奇をてらっとるだけで、お客を混乱させるのがオチじゃ。」
参考資料
BMW X3(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
BMW X5(ビー・エム・ダブリュー株式会社)
BMW X1(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所