ココロのかけら

心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら

2007-01-30 | ことばの風景

雨音が響いて
止まった時間を紡いでる
流れる水
繰り返すリズム


葉っぱの影が
くっきり形を示して
広げた枝から
赤く染まって
落ちてゆく


土にしみ込んだ
紅の葉っぱは
やがて
いのちの種になって
また花を咲かせる


散りゆく姿は
未来への飛翔


赤い生命の
急降下



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2007-01-24 | 想い

和らいでいく太陽の季節
斜めから射す日差し
その光を背に浴びて
匂い立つ庭の柊


小さなトゲの
ひとつひとつ
間に覗く
無垢の花


君の残した この花は
白の美しさが匂う
澄みわたる秋の風と
この空につながって


開いた花を 見つける度
君の面影と想いが重なる
静かにたたずむ その花たちが
忘れ形見の この庭に


柊も椿も槿も沙羅双樹も
君の花は 白く淡く
はかない美しさで


花たちは咲き続ける
君とともに この庭に


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再生

2007-01-23 | 


ふと開いたページに
君が小さく載っていた
どこにいても君の姿を
僕は見つけてしまう


僕はなんだか胸が詰まって
泣きたくなってしまった
いつの間にか君の歌が
頭の中で再生されてる


道端でアロエの花が
赤く伸びて咲いていた
僕は歌に揺られながら
冬の街を歩いた


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センサー

2007-01-22 | 


君の体は
華奢で儚く
細い線を描いていた


あの時 僕の
センサーが動いて
君の存在を捉えたんだ


壊れかけていた
僕の発信機


同じタイミングで
空へジャンプして
同じ深さまで
海へと潜る


僕らのか弱い発信機と
月明かりだけが頼り



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2007-01-22 | ヒカリ

橋から見えた
町の明かりは
私の心を
埋め尽くして
キラキラと
輝いた


冬の寒さに
澄み切って
まっすぐな光


生まれた町は
静かに灯り
そっと私を
包み込む


そんな12月の宵に


そんな12月の宵に



コメント (2)
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