突然咲いた と思う
でも
花にしてみたら
別に突然ではないんだろう
ゆっくりと
見えないところで
咲く準備をしていた
それを知らないから
当事者以外は
「突然」だと思うんだろう
やってきたことの成果も同じで
積み上げてきたことが実を結んだとき
みんなは急に成功したと
思うんだろう
だけど
花は急に咲かないし
成果は急に出ない
そこに至るには
それなりの道のりがある
だからわたしは諦めない
静かに
かつ
期待を膨らませて
春を待つ
あの花のように
ずっと、頑なに守ってきたものがある
揺れたことはあったけど
今までなんとか守ってきた。
それは魂の置き場だ
真っ直ぐで強くて頑固なわたしの魂が
安心していられる場所だ
自分を偽ることなく
無理してがんばることなく
素で安心していられる
自分を預けられる場所
そんな場所を探してきた
妥協はできなかった
それだけは譲れない
もう譲りたくない
その場所はきっと
もう随分前に決めてあった
その場所を知っていたから
他のもので妥協なんてできなかった
その場所以外を
頑なに拒否し続けてきた
わたしの魂の置き場所
それだけは譲れない