ココロのかけら

心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら

だからわたしは諦めない

2022-03-31 | ヒカリ


突然咲いた と思う
でも 
花にしてみたら
別に突然ではないんだろう

ゆっくりと
見えないところで
咲く準備をしていた


それを知らないから
当事者以外は
「突然」だと思うんだろう


やってきたことの成果も同じで
積み上げてきたことが実を結んだとき
みんなは急に成功したと
思うんだろう

だけど
花は急に咲かないし
成果は急に出ない

そこに至るには
それなりの道のりがある


だからわたしは諦めない
静かに
かつ
期待を膨らませて
春を待つ 
あの花のように


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花のように

2022-03-30 | 想い


膨らみ始めた花が
強い香りを放つように
大きな飛躍を遂げるとき
それは誰かを惹きつける

期待と希望と不安が入り混じった
不安定で繊細で無敵な感覚

それは春の予感
それは始まりの予感


やっと出会えた嬉しさと
やっと芽生えた想い

わたしにも あの花のような
魅力的な香りがあったら
言葉にしなくても
あの人に届くのに


もうすぐ桜が満開になる
その花の数だけ
願いが叶えば


その一瞬の美しさが
永遠になるように

満開の輝きが
あの人にも届くように



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譲れないもの

2022-03-29 | identity



ずっと、頑なに守ってきたものがある

揺れたことはあったけど

今までなんとか守ってきた。



それは魂の置き場だ

真っ直ぐで強くて頑固なわたしの魂が

安心していられる場所だ

自分を偽ることなく

無理してがんばることなく

素で安心していられる


自分を預けられる場所

そんな場所を探してきた

妥協はできなかった



それだけは譲れない

もう譲りたくない



その場所はきっと

もう随分前に決めてあった

その場所を知っていたから

他のもので妥協なんてできなかった

その場所以外を

頑なに拒否し続けてきた



わたしの魂の置き場所

それだけは譲れない



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たった一つのわたしの世界

2022-03-27 | identity
形として表せない
でも確かに存在する真実を
わたしはひとり 信じてきた

ずっと 誰にもわかってもらえないと思っていた
それでも 
どうしても捨てられない
どうしても手放せない
たった一つの真実を 
証明もできずに
ただひとり 抱えていた

いつか
同じ目をした誰かに会えるんじゃないかと
薄い薄い期待を 
ずっと心に秘めて
長い長い道のりを
ひとりで歩いてきた

もう諦めろとか
そんなの無理だとか
そんなのあり得ないとか
世間のみんなは言う

ただ
わたしの中の真実だけが
それらの声に抗って
「それは違う」と
ずっと言っていた


わたしが見てる世界は
それじゃない
もっと強くて 唯一無二の
かけがえのない
揺るがない世界だ

代用品で賄えることのない
嘘をついても誤魔化せない
辛くても決して逃れられない
それがわたしの真実だ


物心ついたときから
わたしはそれを抱えていた
世間のみんなが言う妥協案では
どうにもならないそれを
誰もわかってくれないそれを
ずっとひとりで抱えていた


今になって やっと 
一つのドラマがエンディングで
「それはあるよ」と言ってくれた

長年の想いが溢れ出して
わたしは涙が止まらなくなった

わたしの中の真実が
やっと共感を得て泣いていた


わたしにしか存在しない幸せがある
わたしにしか達成できない幸せがある
誰が何と言っても
替の効かない幸せが
わたしの世界にはある

わたしの中の真実は
ずっと
わたしに「貫け」と言っていた
共感を得られなくても
孤独に苛まれても
「貫け」と
わたしに言い続けた

長い道のりに 挫けそうになると
わたしは夜空を眺めた
星空はいつも
応援してくれているように見えた

遥か何億光年も彼方から
その道を
わたしの心を
照らしてくれた


わたしには
わたしの世界がある
それを貫くために
わたしはやってきた
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型抜きのあなた

2022-03-27 | あなたとわたし
わたしが生まれ落ちたとき
あなたの姿を
すっぽり型抜きされた

そこにはスースー 風が吹いて
あなたの不在を囁いていた

ぽっかり空いたあなたの穴は
いつもどこか所在がなくて
わたしは淋しさを抱えたまま
あなたの姿を
探し続けた


長い時間が流れても
わたしはあなたを忘れなかった
その穴は塞がることなく
型はそのまま変わらなかった

探していたはずのあなたの型に
ときどき誰かを入れようとした
やっぱり隙間が埋まらない
いつもスースー 
風が吹いた


あなたに初めて会ったとき
あなたはあまりに無防備で
あまりにすっぽり入ったから
型のことなど忘れていたけど
ただ懐かしい心地よさと
ツボにハマった愉快さが
たまらなく嬉しかった

そしてあるとき気がついた
あなたといるときは隙間風が吹かない
ずっと張り付いていた底知れぬ喪失感から
無意識に解放されていた

だけどそこには試練があった
あなたの型が抜かれてから
あまりに長い時間が経って
わたしはあなたよりも
何倍も歳上だった


そしてわたしは悩んだ
あなたといてもいいんだろうか
わたしにはあなたの型があるけど
それは誰にも見えてない

どんなに年齢が近くても
スースー隙間風が吹くから
他の人ではダメなんですと
いくら説明したところで
それは誰にも理解されない


そしてわたしは苦しくなって
あなたと離れることにした
わたしの心が知っていることを
証明はできないから
わたしにさえ見えていない型を
確認する術もなかったから


それから数年が経ち
わたしに空いていたあなたの型は
あなたへの想いで埋まってしまった
もうそこには
他の誰かが入り込む隙間はなく
離れていても
あなたで詰まっている


そうだ
そういうことだ


わたしが生まれてくるときに
わたしに抜かれたあなたの型は
あなた以外で埋まることはないと
ずっとわたしは
知っていた

その形を知らなくても
見たことがなくても
あなたという型を
ずっとわたしは
知っていた
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