道に迷ったときの不安を
わたしは何度も感じていた
小さい頃から
繰り返し見ていた夢
気付いたら知らない町にいて
どこをどう行けばいいのか
向かうべき方角も分からない
ただ家に帰りたくて
ひたすら歩いて
歩いて
泣きべそかいて
目が覚める
大人になっても
その不安は消えない
独りぼっちで歩く道が
あまりに果てしなく感じられて
わたしは何度も
その場にしゃがみこんで
もう動きたくないと
うずくまる
知らない町に
独り取り残されて
何とも言いようのない不安に駆られる
そんな気分のときは
誰かに頼りたくて
頼りたくて
潰れそうな想いを抱えて
うずくまる