心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら
道に迷ったときの不安を
わたしは何度も感じていた
小さい頃から
繰り返し見ていた夢
気付いたら知らない町にいて
どこをどう行けばいいのか
向かうべき方角も分からない
ただ家に帰りたくて
ひたすら歩いて
歩いて
泣きべそかいて
目が覚める
大人になっても
その不安は消えない
独りぼっちで歩く道が
あまりに果てしなく感じられて
わたしは何度も
その場にしゃがみこんで
もう動きたくないと
うずくまる
知らない町に
独り取り残されて
何とも言いようのない不安に駆られる
そんな気分のときは
誰かに頼りたくて
頼りたくて
潰れそうな想いを抱えて
うずくまる
淡い期待を抱く
いつか
この想いが届いて
その先の未来が
続いていくこと
捨てたくても捨てられない
この想いは
ずっと
わたしの中に居座り続けて
じんわり温かい気持ちになったり
ポツンと淋しくなったり
ひたひたと波打って
満ち引きを繰り返している
この先
どこまで続くか分からない人生の中で
もう一度
会えるとしたら
わたしはこの想いを
成就させられるんだろうか
始まりだけがあって
終わりがない
起点だけがあって
終着点がない
行くあてのない列車の中で
ずっと揺られている
そしてまた
時々
淡い期待を抱く
ふわふわ
雲の上から
言い知れぬ不安に駆られるとき
視界はどんどん狭まって
何も選べなくなる
どこへ行くべきなのか
何をするべきなのか
そもそも
べきという言葉に
あまりに捕らわれすぎて
僕の手足は
あまりに不自由で
もう
上手く動かせないんだ
どんなにポジティブな言葉を頭に詰め込んでも
あっという間に靄の中に拐われて
消えてしまう
そんな日々が繰り返されて
僕の脳みそは
もうずっとバグってる
不安の正体は
実態のないオバケ
暗がりで増長していく
ただのフィクション
その筋書きを
もう一度 書き換えよう
脳みそのおかしな癖を変換して
ちゃんと前に進めるように
自分を誇れるように
その脳みそのバグを
解消して
かつてのわたしは
真っ暗な世界の中で
ゆらゆらと揺れる
僅かな期待や希望を
心の支えにして生きていた
このトンネルを抜ければ
明るい世界があると
いつかは自由になって
太陽に照らされて
どこへでも
好きなところに行けるのだと
どん底だと思っていた世界
抑圧や制限や非難で
がんじがらめで
ただ必死にもがいていた
その世界を抜け出せたと
そう思っていた
それなのに
なぜわたしの視界は
まだ暗いのだろう
もうわたしは
どこにいるのか分からない
心の支えにして
目指していた光さえ
ぼやけてしまった
わたしは幻想を見ているのだろうか
見えない壁やトンネルに向かって
挑み続けているのだろうか
もう外へ出たはずなのに
晴れた青空を感じられない
暗闇の中でしか星が見られないからといって
ずっとその中に留まっていたいわけじゃない
もう羽ばたいていいのだと
自由に生きていいのだと
わたしは自分に言い聞かせよう
もしも この状況が
昔からのパターンを抜け出すための
伏線だとしたら
振り切るための
反動を起こす起動装置だとしたら
これはギフトであり
使命であり
祝福である
人は 誰かのために動くとき
一馬力以上の力を出すのかもしれない
自分だけのためより
誰かのために
より 力を発揮する
それを人は
愛と言うのかもしれないけど
多分それは
いわゆる恋愛というより
人間愛というか
もっと 根本的な力なんじゃないかと
わたしは思う
大切な誰かがいるからこそ
発揮できる力がある
守りたい何かがあるからこそ
湧いてくる力がある
それは夢物語なんだと思ってた
唯一無二のパートナーに出逢うということ
それは奇蹟で
叶うか叶わないかわからない
ふわふわとして実態がなくて
いくら追いかけても掴めない
シャボン玉のようなものなんだと
だからわたしは
夢を真剣に追いかけることを
半ば諦めていたのかもしれない
掴めないのなら
手を伸ばしても仕方ないと
あの曲のような世界がどこかにあるなら
その理想郷から一歩も出ずに
幸せに暮らせるのに
ずっと手を離さないで
ずっと一緒にいられるのに
もう先が見えないと
蹲った あの日も
いくつかある転換期の
1つの転換点だと
そう思える日が
もうすぐ来るのだろうか
どん底にいたんだと
あそこから上がってきたんだと
振り返るまでもなく
わたしは そう捉えた
そう捉えることにした
あそこはドン底だった
もうそこは越えたと
ライオンズゲートは
閉じようとしている
過去は振り返らず
新しい道を行こう
何度も繰り返す
諦めずに進むこと
凹んでは顔を上げ
蹲っては立ち上がり
零れ落ちそうな 僅かな望みを
必死に掴んで歩き出す
何度も繰り返す
投げ出したい気持ち
もう手放してしまえば
悩まずに済むこと
それでもわたしはもがく
どんなに深い沼でも
どんなに速い川でも
どんなに荒い海でも
まだ諦めきれないから
まだ夢を見たいから
なんだかもう疲れたよ
ポストに届くのは
税金、年金、健康保険料のオンパレード
持っていかれるものが多過ぎて
もう夢は尽きた
何に使われているかと言うと
防衛費の増強とか
マイナ事業費とか
一部の人間の利益のために
無駄遣いのオンパレード
なんだかもう疲れたよ
正直者も
真面目な人間も
無駄に消費されて
捨てられる世界
もう この世界を捨てるほうが
現実的なのだろうか
日々のどんな小さなことも
必然的な出会いだったりする
すべては必要なことで
届けられるメッセージだったりする
小さな感動も
小さな絶望も
何かに繋がるメッセージを含んでいて
その裏には
そこから始まる世界があったりする
出会いに恵まれている
自分はラッキーだ
そう言う人は
その出会いの連鎖を生み出す
そのメッセージを
受け取る幅を持っていたい
その直感を動かせる
心の余裕を持っていたい
その姿勢を
向き合い方を
自分の中に定住させたい
自己受容という言葉は
頭で考えるほどには簡単じゃなくて
心で捉えるには不確定すぎる
それはどういうことかというのは
否定されることが多かった人間には
とっかかりがどこにあるのか
皆目見当がつかない
ともすると自己否定に陥ってしまう
そして 一度落ちたら
なかなか上がってこれない
真っ暗闇の穴の中で
一人でもがいてる
そんな自分を どうやったら
受け入れて
前を向いて
笑っていけるのだろう
そんなわたしは 鏡に向かって
「ありがとう」と言うことにした
ある本に書いてあった
自己受容の方法を
とりあえず信じて始めてみる
へっぽこな自分を許容して
その一歩から始めてみる
どんなタイミングで
どんなことを思って買っていたのか
すっかり忘れていた本を
また手に取ってみた
その当時 自分に必要だと思った
その感覚は間違ってなかった
必要なものは 手に入るようになっていて
しばらく手を離れて 失ったように見えても
本当に縁があれば また手に取って
繋がることができる
必要なものは 手の届く範囲にあって
選ばれるのを待っている
大好きな杏仁豆腐を食べる
スーパーで値下げされた
1パック4個入り
1個55円の贅沢
冷蔵庫にあったマンゴーペーストをかけて
さっき見かけたデザートに似せる
足りないものは頭を捻って
アイディアで切り抜ける
そうやってわたしは
今まで生きてきた
久しぶりの杏仁豆腐
わたしの小さなシアワセ
ぷるぷる白い杏仁豆腐
あと3回味わえる
わたしの小さなシアワセ
可能性を信じて動きたいはずなのに
なぜかブレーキがかかる
大丈夫だろうか
自分なんかがやってもいいんだろうか
何かそれによって
得体の知れないものが動いて
不幸になるんじゃないだろうか
嫌な思いをするんじゃないだろうか
そこそこ上手くいくだろうと思うのに
なぜか警戒してしまう
ひとたび動き始めたら
何か悪いことが起こるかもしれない
だけど
本当に後悔するのは
やらなかったときのほうだ
だから
欲しいものには手を伸ばして
取りたいのに遠慮しないで
巡っているチャンスに
背を向けて立ち去らないで
自分の持つ可能性を
置き去りにしないで
勇気を出して
自分を信じて
その一歩を踏み出して