心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら
タンポポの綿毛は
いつか見た どこかの星のように
完璧な幾何学模様を描いて
出発のときを待っている
ここから
四方八方へと飛び立って
世界を拡大していく
まさに 宇宙のように
風に乗って
くるくると舞いながら
無重力のエネルギーで
その世界を変えていく
言い知れぬ不安に駆られるとき
視界はどんどん狭まって
何も選べなくなる
どこへ行くべきなのか
何をするべきなのか
そもそも
べきという言葉に
あまりに捕らわれすぎて
僕の手足は
あまりに不自由で
もう
上手く動かせないんだ
どんなにポジティブな言葉を頭に詰め込んでも
あっという間に靄の中に拐われて
消えてしまう
そんな日々が繰り返されて
僕の脳みそは
もうずっとバグってる
不安の正体は
実態のないオバケ
暗がりで増長していく
ただのフィクション
その筋書きを
もう一度 書き換えよう
脳みそのおかしな癖を変換して
ちゃんと前に進めるように
自分を誇れるように
その脳みそのバグを
解消して
かつてのわたしは
真っ暗な世界の中で
ゆらゆらと揺れる
僅かな期待や希望を
心の支えにして生きていた
このトンネルを抜ければ
明るい世界があると
いつかは自由になって
太陽に照らされて
どこへでも
好きなところに行けるのだと
どん底だと思っていた世界
抑圧や制限や非難で
がんじがらめで
ただ必死にもがいていた
その世界を抜け出せたと
そう思っていた
それなのに
なぜわたしの視界は
まだ暗いのだろう
もうわたしは
どこにいるのか分からない
心の支えにして
目指していた光さえ
ぼやけてしまった
わたしは幻想を見ているのだろうか
見えない壁やトンネルに向かって
挑み続けているのだろうか
もう外へ出たはずなのに
晴れた青空を感じられない
暗闇の中でしか星が見られないからといって
ずっとその中に留まっていたいわけじゃない
もう羽ばたいていいのだと
自由に生きていいのだと
わたしは自分に言い聞かせよう