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「生物図鑑」がNPOや行政等にまで付きつけているもの

2013-04-26 21:00:40 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
 数研出版による「生物図録」の内容が、高校生の副読本ということで、全国で十万冊にも及ぶような販売を達成する可能性が高い。
 同様にして「化学図録」などもあるとすれば、その意味はとても重要と思う。
例えば、「生物多様性」にかかわる項目だけでも、フルカラーの表現力豊かな紙面で、最新の情報を整理して、かつしっかりと副読本として監査済みデータであるという事実と重ね合わせると、高校生がこの最新情報をどんどん学習しているとすれば、一般的なNPOや市民レベルが、がたがたと研究調査する意味合いはすくなくとも学問的には少ない。
 というよりこの情報とウイキペディアを組み合わせれば、多面的で豊富な情報の力はどのような百科事典よりも高い。一般的な高校の先生では歯が立たないレベルになってると考える。
 環境系のNPOや市民の多くが全国各地で行っている普及啓発事業のやることの意味を、本当の必要で意味のあることなのかを再度検討する必要があるとまで考える。
 
 これからは。これらの整理がついてきた生物多様性という概念を生かした、普及啓発というより実践活動をもって、しっかりと具体的に関わる地域のなかで生物多様性をどこまで高められたかを実践してみることが大切と考えます。

 現状でも、渡り鳥の調査情報なども、大多数の野鳥の親睦団体等が長年にわたって調査を行っているという事実があっても、その蓄積された情報が科学的な知見のなかで、実践活動で有益に使えているという情報はほとんど聞いたことがない。というか蓄積情報が意味を持てていないというか。
 同様にして、NPOや市民団体等が、国や県や市町村からの助成金を得て活動した結果を報告書として提出されているが、それらがなかなか実際の領域でうまく利用されているということはなかなか聞くことができない。
 それよりもその報告書データが良くても行政レベルではロッカーの肥しと呼ばれてしまう状態でどこかのすみに積み上げられているにすぎないとしか言いようがない。
 なにせ、その報告書を受領する行政側が2ヶ年ごとのローテーション的な入れ替えによって、どこにも専門的で奥の深い経験者がいない現状では、特に科学的な知見のある情報を求めている学会等では相手にしていないという現実がある。それを見つめてきた一人として、このようなことは早く縮小したほうが良いとまで考えている。
  
 今回の、「生物図鑑」の大きな意味は、そのあたりの日本全国での壮大な無駄に近い行為、勘定科目的にk目的に不整合を抱えたままの活動を、このまま放置しておいてよいのかを問う意味が大きい。 


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