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文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

2004/5/18[satochiba:0231] 千葉の里山、特に稲作・田圃を再生するために(6)

2006-06-17 17:36:41 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
千葉の里山の現実として、色々な方々とのくだけた話し合いの中で、大変気になる会話がありました。
 都会人の描くイメージとしては、農家の広々とした庭前の、縁側でこっくりこっくりと昼寝をする、おばあちゃんの姿だと思います。
 話しを聞いて、現実の里山にある農村では犯罪多発による生活の安全性の低下が心配になってきています
 それは、最近軒並み、空き巣に入られた、農機具を根こそぎ持って行かれた収穫物を盗まれたという話しを頻繁に聞くようになったことです。
 これは、農村自体での強固だと思われてきた共同体そのものの組織が崩れつつあることが大きな原因とも考えられます。
 各地で頻発する農産物泥棒では、地域内では盗んだ犯人の人物まで特定できても、警察は現行犯逮捕を原則としています。警察に犯人として名指しをした人の方が、逆に居直られて、俗に言う村八分にかけられる結果になってしまったという話を、あちこちで聞かされます。
 そのため、多くが泣き寝入りになっているという話しでした。
 それと、もう一つもっと困った話しとして 千葉県での、畜産農家の営農の現実と、環境の汚染があります
 里山にある、いわゆる畜産農家による牛や豚の多頭飼育(400頭単位)で発生する膨大な畜産汚泥の問題が、現状、最悪の環境汚染と密かに呼ばれている状況です。 でも、地域の農家の方々からは実態も、また特定の誰が問題を生じているかが分かっていても、外部には誰も話をされません。その結果として、地域の実態が本当のことは誰も分かっていません。

 その間に、だれも事態を特定できない。制御できない、抑えられない事態の深刻化の現実があります。
 これは、千葉県等特定県の問題というより、日本全国で一斉に起こっている問題点でもあります。

 北海道の東端、根室の風蓮湖や函館近くの大沼、宮城県の伊豆沼、長沼等でも、昨年の夏、水質汚濁の象徴的なシンボルである?アオコが発生しかけているか発生してしまいました。
 特に宮城県の長沼は水質汚濁ワースト2にランクされてしまいました(ワーストワンは、ご存じのごとく、千葉県の印旛沼です)。 長沼でも風光明媚なすばらしいところですが、畜産農家等からの垂れ流しで畜産汚泥の一部が河川に流出し、湖沼に流れ込んでいるとの話も聞いております。

 30年~40年前までは、1農家での家畜の飼養は、馬牛豚等を含め1桁以下であったと理解しています。

 現状は、畜産農家側が収益を確保するために、40頭が100頭になり、200頭になり、400頭になってしまった事にあります。その畜産農家の経営現場の実態があまりにひどくて、同時に畜産汚泥処理技術開発が遅れていて、かつ費用がかかり、それらへの対策の遅れ等からこの状況は、当分どうしょうもないと言うことが現実かと思います。

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