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トヨタのアキレス腱にもなりかねない、愛知県での里山問題(6)

2009-07-06 18:00:37 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
2009-7-6
 
 トヨタの新社長は、自分でスポーツカーを運転することを無上の喜びとして感じ取りことのできる方と聞いています。それは、トヨタへの新たなロマンと、新たな企業文化をもたらすことになると思います。
 そのためには、新製品として白物家電のような自動車の製品であっても、社長自らがハンドルを握って車を実際に走らせて検証をすることによって、一味もふた味も奥行きのある、付加価値のついた新たな分野を切り開ける製品になると思います。
 
 その行為がトヨタによる尊敬される自動車文化を新たに創造する事になるのでしょう。それ故に、不便な北海道の奥地とは異なる身近な所でのテストコース構築が必要だとの認識は同意しますし、また、絶対に必要な事業だと理解しています

 現在、そのためもあってか、トヨタが愛知県の方々と相談しながら、本社工場から車で20分程度の場所に、広大な里山を全部破壊して、テストコースを造り上げようとしていることを、聞いています。
 すでに、90%もの土地を愛知県の担当者等が代行して、トヨタの代わりに土地の取得までがなされていると聞いてもいます。行政が一企業のためにここまでやることは異常ではないのでしょうか。まず第一の疑問点です。

 たしかに、北海度の奥地で専門のスタッフが新製品のテストを行っているのと比較して、本社工場のすぐ近くで、しかも中部国際空港に近く、近々できる第二名神(通称トヨタ道路)からも真近い箇所にできれば、社長が新製品等をテストするには最善でしょう。

 しかし、そのために、日本にとって貴重な660Haもの里山をつぶし、5,000人に及ぶ地域の方々を放り出してよいものか、そのようなことがトヨタという会社に、社会的な意味で、権利として与えられているのかを、改めてお考えいただけないかと提言しておきます。

 しかも丁度、生物多様性条約第10回締結国会議(CBD-COP10)が2010年10月に名古屋市で開催されます。
 日本国は、里山に着目し、日本からの提言として「Satoyamaイニシァテイブ」をも提唱もしています。
 その足元での貴重な里山の、超の字が付くほどの大規模な環境破壊は、国内的にも許容できることではなく、国際的には、厳しく指弾される可能性が高いと申し上げざるを得ません。→ なんと、面積だけで東京湾のデイズニーランドの丁度10個分です。
 現在、多くの生物多様性にかかわるほとんどの市民団体や、企業連合の方々からも、事実確認を要求され出しています。
 今後、各方面からの意見表明がなされていくと考えられています。
 
 なお、愛知県内には三河湾に向かっての、田原町に、膨大な埋立地の空き地が所在すると聞いています。こちらの活用のほうが、愛知県にとっても、トヨタにとっても最善策と
思えてなりませんが。

 トヨタにも、愛知県名古屋市が、この会議を招へいしたいきさつから、生物多様性の活性化に協力を果たしていくという流れをも、今後はいろいろと考慮をお願いしていけないか、と、まずご提言をしていきたいと考えています。

 この敷地内には、立派に圃場整備された現役の、また一連の優良田んぼも多数含まれています。
 立場を変えて、水田の無肥料無農薬によるふゆみずたんぼ+里山の組み合わせが、一次産業としての水田稲作を、生物多様性を最高度に高める農法として日本の全国で定着が始まっています。
 
 トヨタが広報活動として提供いただいている「宇宙船地球号」に乗って、この660haを、日本農業と里山の再生のための、また環境省が提唱している「Satoyamaイニシテイブ」実現の場として、協力し合えませんでしょうか。
 素晴らしい情報を「2010にCBDCOP10/名古屋」として、ご一緒に共同して発信できればとても幸いです。

 CSRの観点からも、ご検討をよろしくお願い申し上げます。

なお写真は、開発予定地の一例です。地域の方々は愛知県から、トヨタから言われて、かなり参っているようです。   


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