渦の道~Un vorticoso modo~

サッカーJリーグディビジョン2の徳島ヴォルティスについて語るブログ

サポカン忘備録

2015-07-13 22:02:44 | Weblog
昨日試合前に行われたサポーターズカンファレンスのレポートをざっくりと。

会は定時の13時にスタート。クラブ側の出席者は岸田社長、岡田強化部長、富本取締役、福島事業部長他。

冒頭に社長より挨拶。先ずは現状のチームの戦績について、ファン、サポーターに対して期待に沿えていない事にお詫びしますと。

続いて、今シーズンの経営面での現状報告がありました。法人・個人会員数や、スポンサー数といった辺りのシーズン当初目標と現時点での達成率について説明が。

経営規模についての比較対象がやや古い年度のものであったのが微妙に気になりましたが。

会員数等はまだ目標に達していないのが実情だそうです。

前年度比では、やはり降格した影響は免れず、全てマイナスとなっているとも。

特に入場者数に関してはシーズン後半に向けて、一層の集客努力に努めていくとの説明でした。

続いて岡田強化部長より、強化面でのチームの現状分析が示されました。

順位低迷の要因については、大きく3つを挙げました。

1.得点力(決定力)の不足
2.ネガティヴな考え方から派生する消極性
3.勝ちきれない(終了間際の失点等、踏ん張りきれない試合、取りこぼしが多かった)

その上で、これからチームをどの様に引き上げていくのかに関しては、先ず現時点では具体的な補強の話は無いとの事でした。

現戦力の成長による底上げ、ネガティヴ思考の排除や、チーム内競争の活性化によって現状を打開していこうというのが強化部の考え方であると。

その、チーム内競争といった所で必要があれば補強という選択肢もあるという話でした。

経営、強化の現状説明の後、ファン、サポーターとの質疑応答に。以下は発言の概要を伝えるもので、この様なニュアンスだった、位に捉えて下さい。

Q1.現状17位と低迷しているが、小林監督の解任、或いは辞任はあるのか?

A.(岡田部長、以下 岡)現時点で解任という事は考えていない。今シーズンは続投する。

毎試合ごとの分析に加え、監督以下スタッフ、フロントも含めた全員でシーズンを7ゲーム毎に区切り6ステージとして振り返りを行い、分析、課題のあぶり出し、意識の共有をしている。


Q2.チーム内競争との説明があったが、その割には試合に出場するメンバーは固定化している様に見えるが?

  あと、怪我人が多い様に感じるのだが。

A.(岡)現状、細かい怪我、故障で全体練習から外れている選手が2、3人居る。しかし、特段多いとは思っていない。

  若手選手にも夏場以降の底上げを意識して、トレーニングの強度を上げている。

  余り無理をさせて、大きな故障を起こしてしまっては意味が無いので、個々の状態をチェックしながら出場の可否を判断している。


Q3.今後消費増税された場合、チケット価格は上がるのか?

  ユース等下部の選手達の海外遠征や留学といった強化策は。

  他クラブの様なホペイロを置く、或いはそういった専門職の研修といったものを行う予定はないのか。

A.(岸田社長 以下 岸)現時点では未だ来シーズンの入場券の価格設定については検討していないが、要望を踏まえた上で価格決定していきたい。

 (岡)ユースの留学については、受け入れ先との調整もあり、今の所、今夏は実現予定はない。遠征については、東南アジアへの強化試合を予定している。

    ホペイロについては現時点ではマネージャー2人がこの役割を担っており、専門職は採用していないが、将来的にはスタッフの他クラブへの研修といったものも検討したい。


Q4.先程から現状分析等の説明を聞いたが、クラブ側とファンの側の認識にズレがあるのでは。

  正直、怪我人は多いと感じるし、主力を想定し補強した選手が今の所、十分に機能していない様に思えるのだが?

  現在の順位についても、こちらとしてはJ3への降格というものを現実的に感じ、相当な危機感を持っているのだが。

A.(岡)怪我人という部分に関してはチーム全体の内のどの程度かというパーセンテージで理解しており、そういった意味では決して多くはないという話。

    個々の選手のフィジカルコンディションに関しては、仰る様に一部開幕に間に合わない選手等もおり、期待に応えられていないという部分での責任は感じている。

    チームスタッフも選手達も当然現状に対して危機感は持っているが、それをあまりネガティヴな言葉で表現してしまうのも、チームにとっては良い影響を与えないので。

    それよりも、今はまだチームにとっては昇格の可能性がある限りは諦めずにプレーしていく事が大事なので。前向きな姿勢を貫いている。


Q5.6月14日のカマタマーレ戦の後、一部サポ-ターと監督の間で話し合いがあったと聞いたが事実なのか。監督はカンファレンスには出席しないが、一部のサポーターがゴネたら直接話をしてくれるという事なのか?また、その話し合いの内容について、一般には全くリリースがないが、どの様な事が話し合われたのか?

A.(岡)監督と一部サポーターの話し合いが行われたのは事実。当日、ハーフタイムにスタンドから「監督辞めろ」といった主旨の罵声が浴びせられた時に、監督がやや感情的なリアクションを起こしてしまった事に対し、試合後、クラブスタッフとの協議の上、一部サポーターとの話し合いが持たれた。

    監督のカンファレンスへの出席は原則、考えていない。通常、試合会場においても、個別の意見に対応するといった事はないが、今回はイレギュラーな状態であり、やむを得ず行われた措置。

 (質問者)そも、スタジアムにおいて、罵声を浴びせるという事がどうなのか?(スタジアムマナー、観戦ルールの違反なのでは?)フロントの姿勢、説明にも筋が通っていない様に感じる。

A.(岡)一部サポーターが試合中に罵声というか、思わず感情的な言葉を投げかけてしまったのも、広い意味で言えば、チームへの愛情があるからこそで。思いを寄せてくれる方々にどの様にして応えていくのか、チームとしてもクラブとしても、情報発信の在り方も含め、一層の努力をしていきたい。


Q6.大人のサッカー教室について。何度か参加させてもらっているのだが、いつもメニューがほぼゲーム形式であり、全くのサッカー初心者にはついていくのが難しい。もっと、基本的なテクニックや体の使い方などを教えてほしい。もしくは、事前にこういった事を行うといった内容紹介をして欲しい。

A.(岡)サッカー教室のメニューに関しては、担当スタッフがメニュー内容を考えて実施しているが、今後は寄せられた要望も踏まえてメニューに反映させていきたい。


Q7.今シーズンから社長、強化部長共に交代したが、その事がクラブの運営面でマイナスに働いてしまっている面はないか。
  話は変わるが、ファン感謝祭での対応について。開場前の入場列を整理するスタッフが居なかったが、列が駐車場の入口付近迄延びていて危ないなと感じたが。また、入口が2カ所あり、どちらに並んだら良いかも案内が無く、開場時に別の入口に並んでいた人々がドッと移動する等不手際がみられたが。
  選手入場時のハイタッチが今年から無くなったのは何故か?選手と直接触れ合える機会で楽しみにしていただけに残念だった。

A.(岸)シーズン開幕の直前に職務を引き継いでから、至らぬ点はあると思うが、チームを支える事、クラブを更に発展、安定させていく為に日々取り組んでいる。ファン感謝祭における対応については、頂いたご意見を参考に今後の運営に活かしていく。

 (岡)昨シーズンから今シーズンへの推移、戦力分析等を十分に行った上で補強等の判断、決定をした。現状、戦績としてはファン、サポーターの期待に沿えていない部分があるが、得点力不足解消の為の方策としては、先ずは現戦力の底上げ、チームとしての熟成度を高める事を第一に考えている。具体的な補強の進捗状況等、特に報告出来る様な話はない。


Q8.スタジアムのナイター設備について。ナイター照明で、ピッチを照らし、更にピッチ脇にLED看板があり、選手達は眩しすぎるのでは?
  先程、総合的判断で監督の解任はないと言ったが、その総合的とは一体どういう事か。個人的には監督の人事はフロントの個人的な繋がりというか、信頼関係に根ざしている場合が多い様に感じるのだが。

A.(岸)ナイター照明に関してはJリーグの規定に則って設置、運用している。ピッチレベルでどの程度の明るさになっているかという所や選手の視界にどの程度影響するかという部分に関しては詳細な分析、検証を今後更に行い、最適な環境を整備していきたい。

 (岡)監督人事に関して、フロントの個人的な信頼関係が影響するといった事はない。監督への評価基準は現在迄の経過を含め、将来に渡ってのチーム作りという部分を考えての判断であり、リーグ戦の成績だけではみていない。


Q9.他の方の意見と重複するが、やはり、現状では順位、勝ち点からみても降格の方が、近い。にも拘らず、試合後の監督や選手達のコメントを聞いたり、読むと危機感がないのではと感じてしまう。実際に現場の声に接している立場からみてどうなのか?

  冒頭の説明にもあった、シーズン当初に掲げた組織的な動き、ハードワークというものについて、守備に関しては一定度の評価が出来るが、攻撃に関してはハードワーク出来ていないのでは?例えば、1点取った後に直ぐ、引いてしまっていないか。試合を通してアグレッシブな姿勢が見たい。

A.(岡)先程も説明した様に、チーム全体として当然危機感は持っているが、ただ、それをマイナスイメージの言動にしてしまう事により、チームへのネガティブ要素の刷り込みというか、悪循環に陥らない様、前向きな姿勢というものを大事にしている。攻撃面のハードワークに関する印象としては、クラブの考えも一致しているので、今後更なる努力を重ねていく。


Q10.怪我で長期離脱した衛藤選手の回復具合はどうなのか?まだ試合に出られないコンディションなのか。

A.(岡)怪我に関しては回復しており、TMにも出場する等、実戦可能なレベル迄コンディションも回復してきている。そこから先の、試合に出場するかどうかについては、他の選手と同様に判断されると思う。


Q11.チームの現状説明の際に、昇格の可能性がある限り、諦めずにといった話があったが、現時点で最終的な勝ち点の目標をどの位に設定しているのか。

A.(岡)プレーオフ進出圏内というと、勝ち点65~70といった所を目指して後半戦を戦っていく。具体的には勝ち点67を獲る事を目標としてやっていく。21試合の内、14~16試合勝利するという厳しい目標ではあるが、達成出来る様、チーム一丸となって取り組んでいく。


と、この様な内容でした。戦績ゆえ再三にわたり、監督の去就についての質問が出ましたが、現時点での解任はないという答えでした。しかし、監督続投の理由や、今シーズンの戦績の説明責任の所在、今後のチーム強化における具体的な施策が示される事はなく、やや説明不足な感は否めない質疑応答であったといえます。
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