何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

バッテリー切れ

2014年10月03日 15時23分26秒 | Weblog
鳥取県からの帰り道から、バッテリーの警告ランプが付き始めた、ヘッドライトは左右両方切れてしまって後方ライトも取り替えたばかりで、予算が無く。バッテリーに水を注入してごまかしてきたが、少し走ると消えていた警告ランプが灯きっぱなしになってしまった。歩くのは大変だが、車に乗ると病気である事が嘘のように普通に戻る、だから車が走らなくなると何も出来なくなる。近くのオートバックスに出掛けバッテリー交換。また金欠になってしまった。ピンチ。
だが、何時もの事だ。

オートバックスに出掛けようとした時、自治会長さんと松本さんがアパートの街路樹の刈り込み作業をしているのが見えた、来年から美化係としてその作業に加わる事になったので少しお手伝いをさせてもらった。
季節の変わり目ごとの仕事かと思ったら、結構一年中あるらしい。
何時まで働けるか分からないから、脳の病気の事も後10年の命と言う事も話した。
自治会長さんは僕と同年の昭和27年生まれ、僕の話を驚いた様子もなく、「私は、肺癌で余命を宣告されたけど直っちゃったよ、気持ちですよ気持ち、こもっていたら駄目だから一緒にやりましょう。」と言ってくれた。そして「10月11月は忙しいから手伝ってくれませんか。」と、有り難い事にまだ美化係ではないのに助っ人としてさそってくれた。

まだ唄う事が出来ると、前向きに考えられるようになったが、強がっているだけで世界で一番弱虫な僕の心の奥底では底無し沼のようにやり場の無い不安が大きく渦巻いている。自治会長の渋谷さんの言葉は同年代の仲間として、病を克服した人として僕に生きる力を示してくれた。
このアパートに越してこれて良かった。

今日の晴れ渡った秋の空は底抜けに澄みきった青空だ。

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