何があっても孫は天使だ

午後散歩しようと外に出た。
暖かいが風が強かった。
エレベータで1階に降りて、かるい傾斜のスロープをくだってアパートの前の道に出る。
エレベータを降りて道に出るまでのかるい傾斜が今の僕には難しい。
いつでもそうだが、動き出す時がぎこちない。
朝起きて布団から起き上がる時。
椅子に座っていて、立ち上がって動き出そうとする（トイレに立つ、食事の後、宅急便が届く、など）時。
玄関を出て歩行器につかまって歩きだそうとする時。
しばらく同じ行動を続けると、比較意的にスムーズに動き出すのだが時間がかかる。

いくらゆっくり歩いても道に出るまで、足の運びがままならず、歩行器の車輪に左足のつま先をぶつけてしまう。
そんな状態でスロープを降りるのだが、ブレーキを掛けながら慎重に歩くのだが、体が前のめりになっておまけに車輪に足をぶつけるので転びそうになるのを必死でこらえて進む。
やっとの思いで道に出たが、強い風に体がよろける、それだけじゃなく土ぼこりがすごくて、目を開いているのがつらい。
梨畑まで歩いたが、挫折した。
すぐに部屋に戻った。

実は昨日、スーパーで焼肉用の国産肉が１４切れパックに入って１０００円で売っていた。
先日典子さんと家賃の減免審査の書類を出しに駅前にある公社に出かけた時、久しぶりの外食をする事にした。
居酒屋でランチをやっていたので入ったが、半端じゃなくまずかった。
リベンジするほど経済的余裕は無いので悔しい思いが残ったままだった。
少しの肉だがこれを買って帰って、肉好き典子さんと悔しい思いを吹っ飛ばそうと、サンチェと焼肉のたれも買って帰った。

ささやかな焼肉を楽しみにしていたのだが、帰ってくるなり「ひなとこっこが夕飯食べに来るって。」だって。
小学校３年生になるひなは、肉が嫌いでいっさい食べないのだが、幼稚園の年長さんになったこっこは肉が大好物。
案の定、娘も含めて大人３人で６切れの肉を食べただけ。
残りの８切れはこっこに食べられてしまった。
で、そのリベンジに肉を買いに出たのだが…。
孫たちの楽しそうな顔が見れたからいいか！。


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