何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

自信満々

2016年01月10日 20時18分22秒 | Weblog
今の僕は、ちょっと自信満々です。

今日は、ある部分で病気である事の自分の無力さを感じたり、音楽の世界でも社会生活の中でも人とのつながりを作ることを何も判らず生きてきたおのれの無知さを情けなく思ったり、ミックスダウンの作業で、各楽器のパートのそれぞれに違った奥行きと広がりを明確につければ、より立体的で壮大な音空間を作り上げることが出来ると分かってきていたが、どんなエフェクト操作をしてどのサブトラックに立ち上げればいい、昨年からずっと試行錯誤していた事がついさっき全部つながってかなり理想の空間に近づいて、嬉しさと満足感に満ち満ちて自信満々、いろいろあった日です。

無力さは、朝の資源ゴミ回収で、荷物を持って運べない僕は、自分専用の台車にダンボールや古紙を積んでは資源ごみ倉庫に運び込むのだが、資源ごみ倉庫は4号棟の先にあって今の僕にとって2号棟からはけっこうな距離になる。
古紙やダンボールの束をうまく積んだつもりでもデコボコの道を台車で運んでいるうちに、積んだ荷が崩れてきて落ちてしまう。
それを、たどたどしく拾い集めている僕を見て、手伝いに出ている人達が荷を積みなおすのではなく重い古紙などを持って運んでくれる。
落ちる心配の無いぐらいに残った少しの資源ごみだけを台車に積んで、皆さんに感謝しながら運ぶだけ。
僕は自治会役員の資源ごみ回収の係りなのに、全部みなさんに手伝ってもらってる。
動かない身体はどうしようも無いのだが、悔しい、でもそれが今の僕なんだ。

10時からは、集会所で自治会の役員会。
4月からの役員を決めうことになっている。
誰かがやってくれれば誰もやりたくない。
本音は誰もがそうだ。
無報酬でやることが沢山ある。
何か特権でも与えられるならやりたい人も出てくるだろうが、報酬も特権も無い。
それでも自治会がないと、特に都営住宅に住む人達には、金銭的にも安全面でも不都合が出てくる。
誰もがやりたくないのに役員を決めなきゃいけない。
特にこのアパートは老人を優先的に入居させている所だから若い人が少ない。
色々と僕なりに行政に対する思い(不満)はあるがそれはそれ。
運動機能が思ったより早く弱ってきているので役員会では何も発言できなかった。

去年の秋、会長の渋谷さんと、もし誰も会長やる人がいなかったら何も出来ないかも知れないけど僕がやってもいいですよと、おおみえをきっていた。
その時は、字も書くことが出来たし、美観部の刈り込み作業も立ってごみ集めも出来た。たどたどしくてもわりとスムーズに歩けていた。
だから、だれもやらないならと言っていたのだが、今の状態では本当に何も出来ない。
役員選びが大変な中、何も発言出来ない自分が歯がゆかった。
でも何もしないわけではない、2号棟の班長と美観部員をやることになっている。
はっきり言って、僕より動ける人達が多いのに、歩くのも大変な僕が、アパート全体の清掃を負かされている美観部員にならなきゃいけないんだろう。
誰も、何にもしたくない、それが本音。
でも、誰かがやらなきゃ‥‥、しかたないね。
身体が動いてくれれば‥‥、くそ~、だがこれもしかたない事だね。
でき無い事を悔しがるより、出来る事を探してやる。
なんでもいいんだ、やらないで四の五の言ってないで、出来る事をやろう。

そういう意味で今日は、ミックスダウンに活路を見出せた。
色んな思いが交錯した日だったが実り多い日だった。
今日の日に、ありがとう。

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