いくえしれず

気持ちの感じるままに どこにいくのやら

被災地から届いたサンマ

2011-09-22 | じぶんごと・仕事
以前にもココで話した、岩手の陸前高田市に住む叔母からサンマが届いた。

毎年毎年、地震がある何年も前から新鮮な魚介類をずっと送ってくれていた。
今年は地震があり、復興に力を入れなければいけない、
明日の暮らしの心配をする状況下だったにも関わらず、
去年と同じように新鮮な旬のサンマを送ってくれた。

嬉しかった。

旦那様は今の状況を考えてか、この話をすると目に光るものがあった。

叔母は何も言わないけど、私達に心配をかけまいとする心からだろう。
分かっているからこそ本当に今年のサンマは格別美味しかった気がする。

仕入れしてくれた叔母だけではない。
注文を受けてくれた業者。
まだ復興ままならない市場の人達。
変わらない日を取り戻そうとしている漁師の皆さん。
心にはそれぞれ色々な想いを抱えてるだろう、それでも日々たくましい。
そんな姿を思うと本当に、感謝するしかできない自分を恥ずかしく思う。
いつも以上に、骨と頭以外の全てを感謝の気持ちで食べきった。


しかし周りを見ると少し違う。

世間では被災地の名が付くだけで商品を避ける人々が未だ跡をたたない。
確かに世間で流れるニュースは正しく、汚染されてるものもあるだろう。
でもそれは全ての物がそうなのだろうか?
誰かが「被災地の物だから…」と言う時点で安全な物もそうでなくなる。
被災地の物を懸念してる人の中の何%の人が真剣に記事を読んだだろう。
必死に汚染についてや被災地の現状を、自分なりにでも調べただろう。
一体何人が実際に被災地を訪れただろう。
風評被害を訴える人の何%が確固たる自信と理由を持っているのだろう。

私も実際に被災地に出向き現状を見た訳ではないから大きな事はいえない。
けど少なくとも親戚がいる=人事には思えないからこそ悲しく思う。
心無い人達の意見に腹が立つこともある。
色々な場所で被災地支援の文字を見ても、見掛けだけに思えたり。
だって支援の為に花火を主催するとか言って中止になってるぐらいだから。
懸命に働き、安全な物を提供しているのに頭から危険と決め付けて。
中止にして謝るぐらいなら最初からしなければいいのに。
復興を願ってとか言わなくてもいいのに。
どうぜ上辺だけで心の中では自分達中心なんだろうなって思ってしまう。

人の意見はそれぞれで、こう思う私の意見に反対する人もいるだろう。
私だって自分、そして家族が大切で自分勝手になる時はたくさんあるもん。
でもサンマ一匹を口にして色々改めて思うところがあったという事実は
復興を願う気持ちと共にここに残しておきたいと思い切って書く事にした。


今後は家族3人、どのうように生活していくかをちゃんと考えていきたい。
自分達が産まれ育ち愛する国だからこそ向き合って明るい未来にしたいから。
叔母さん、今年は大変だったのに美味しい美味しいサンマをありがとう。
ごちそうさまでした!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする