
本講座の山崎正勝 現・東京工業大学名誉教授の著作が出版されました.もう本屋に並んでいるはずです.
山崎正勝 『日本の核開発: 1939~1955 原爆から原子力へ』(績文堂出版, 2011年)
本書は,第二次世界大戦期の日本における原爆研究の開始から,終戦・占領をへて,1955年の原子力基本法の制定と日米原子力協定の締結までを扱っています.
著者のここ10数年の研究を元にして書かれたもので,この分野では,日米双方で利用可能となった多くの史料を駆使した初めての本格的な実証的な歴史研究といえるでしょう.利用した文書史料の出典が明記されているので,本書をもとにして,さらに研究をすすめていくこともできます.
なお,出版社の績文堂出版は,日野川静枝『サイクロトロンから原爆へ―核時代の起源を探る―』(2009年)も出版しています.
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