技術構造分析講座ブログ

東工大の科学史・技術史・科学技術社会論・科学方法論研究室のブログです。公式情報、研究の詳細はホームページをご参照下さい。

打ち上げ

2005-01-29 19:42:46 | Weblog
当日の運営は、人文図書室に良く来ている学部生達が頑張ってくれていました。おつかれさまでした。
ちなみに女性が多いのは、余暇学会関係の先生方のゼミ生・学生さんが結構いたからです。
もっと大きい写真(印刷用)はこちらをクリック

以上、報告はおかだでした。

読書会のお知らせ

2005-01-28 21:17:59 | Weblog
山崎研のくりはらです.

東工大と東大の科学史を専攻する大学院生の有志で,読書会を開催することになりました.第1回読書会を次の日時に開催します.

日時:2月16日(水) 17:00開始
会場:東工大 大岡山西9号館407号室(ゼミ室)

会場が変更になった場合,大岡山西9号館4階の406号室(大学院生室)に来ればわかるように手配しておきます.ちなみに,第2回は東大で行う予定です.

テキストとして使用するのは,

Mark Walker ed., Science and Ideology: A Comparative History, Routledge, 2002(ISBN:0415279992)

です.20世紀の米,ソ,独,仏,中,日における科学と「イデオロギー」との関係の歴史について,比較研究する論文が収録されています.尚,ここで使用されている「イデオロギー」は,ファシズム,ナチズム,共産主義(スターリニズム),冷戦といった,狭義の意味で使用されています.目次を文末に書きましたのでご参照ください.

関心のある方はぜひご参加ください.発表はしたくないけれど覗いてみたいという方も大歓迎です.参加を希望される方は,当日いきなり来られても結構ですが,山崎研のくりはらまで連絡するか,文末の「コメント」に名前と連絡先を書いてください.

Contents
1. Introduction: Science and Ideology,
Mark Walker
2. Science and Totalitarianism: Lessons for the 21st Century
3. Ideologically Correct Science,
Michael Gordin, Walter Grunden, Mark Walker and Zuoyue Wang
4. From Communications Engineering to Communications Science: Information Theory in America, France and Russia
5. Science Policy in Post-1945 West Germany and Japan between Ideology and Economics,
Richard Beyler and Morris Low
6. The Transformation of Nature Under Hitler and Stalin,
Paul Josephson and Thomas Zeller
7. Legitimation through Use: Rocket and Aeronautic Research in the Third Reich and the USA,
Burghard Ciesla and Helmuth Trischler
8. Weaving Networks: The University of Jena in the Weimar Republic, the Third Reich and the Postwar East German State,
Uwe Hofeld, Jurgen John and Rudiger Stutz
9. Fridrich Moglich: A Scientists Journey from Fascism to Communism,
Dieter Hoffman and Mark Walker

以上

ブログのにぎわい(中島秀人)

2005-01-25 14:46:40 | Weblog
ブログ、参加者が増えてきて、楽しくなってきましたね。広報委員の方々、勧誘いっそうがんばりましょう。ところで私、女房が風邪をひいた関係で子供の世話をするためにここ数日ずっと家にこもっています(くしゅん)。やっぱ大学に出ないとだめだね。でもブログがあると気分が晴れる。ちなみに、2週間ほど前に家に無線ランを導入したので、この書き込みはキッチンから。これは快適。では。

アメリカ伊能大図里帰りフロア展を訪れて(梶 雅範)

2005-01-24 02:52:11 | Weblog
昨日、「アメリカ伊能大図 里帰りフロア展」(http://www.gsi.go.jp/1ino-zu/main.htm)を、千葉県の幕張メッセで見てきました。

北海道から(その一部は間宮林蔵らが測量したものが含まれています)九州の種子島や屋久島まで、日本はこんなに広かったのかと思うほど迫力のあるものでした。

大図というのは、縮尺3万6千分の一のもので、214面あったはずのものです(他に中図と小図があります)。従来、最初(1821年)に幕府に提出された図(上呈図(正本))は、明治政府に継承されたものの1873年の皇居火災で焼失し、そのために伊能家がさらに寄贈した副本も関東大震災で焼失してしまったそうです(当時東京帝大に保管)。

写本を含めると従来国内で現存するのが確認されていたのは、214枚のうち、関東周辺を中心とした約60面に過ぎなかったそうですが、2001年3月に伊能忠敬研究会代表の渡辺一郎氏がアメリカ旅行中に、ワシントンの議会図書館地図室(マジソン館)で207面もの大図の写本を発見しました。

アメリカで発見されたものは、明治初期に陸軍が地図製作の資料用に副本から模写したものと推測されています。そのため沿道風景は一部を除いて本図とは違って彩色されていません。

今回は、アメリカで発見されたものをCDDカメラでデジタル化し、それを原寸大で出力、伊能家の子孫で洋画家の伊能洋氏の監修に若手日本画家らが彩色して最初の状態に再現したもののコピーがフロアいっぱいに貼られました。

貼った後に、透明ビニールシートが貼られて、自由にそのうえを歩きながら見ることができました。

昨年4月以来、全国を回り、今回の千葉県の幕張メッセのイベントホールの二日間の展示が最後のものだったそうです。

展覧会の概要は、大図展の実行委員会が編集した
『アメリカにあった伊能大図とフランスの伊能中図』日本地図センター発行(2500円、ISBN4-88946-143-4)
と、同センターの発行する雑誌『地図中心』2004年号外(伊能大図記念号)http://www.jmc.or.jp/book/mapcenter/ino.html (400円)で知ることができます。

大図のうち、所在が未確認のものは、214面のうち4面を残すのみとなったそうです。

人文図書室主催「文化講座」のおしらせ

2005-01-22 20:32:04 | Weblog
人文図書室が主催する「文化講座」を、以下のように開催することになりました。
ふるってご参加ください。

講師 福田政義氏(国語国文学者)
講演題目「源氏物語の舞台裏--王朝のグルメ」
日時 1月28日 金曜日 18時から
場所 東京工業大学本館 1F H111講義室
(入場無料です)

講師からひとこと「物語の時代の相(すがた)を反映しています。いつの時代でも、流行の歌があり歌い手がいます。歌により酒宴もはずむでしょう。王朝の
時代、酒の肴は何だったのでしょう。そしてグルメは……」

当日、会場では 『源氏物語湖月抄』(享保年間木版本)の展示もあります。
また講演後、20時10分から人文図書室にて簡単な懇親会も開催する予定でいます。