技術構造分析講座ブログ

東工大の科学史・技術史・科学技術社会論・科学方法論研究室のブログです。公式情報、研究の詳細はホームページをご参照下さい。

モスクワの日本食ブーム(梶 雅範)

2005-06-18 05:38:36 | Weblog
モスクワではいま日本食ブームです。日本レストランはもちろん、ちょっとした気の利いたカフェ(本格的なレストランと大衆食堂の間、食事もできるしお酒も飲める喫茶店といった感じの店をカフェと呼んでいます)ではかならず、寿司やてんぷらなどの日本食がメニューに加えられています。そうした店は一説には150店を超えるそうです。

日本レストランの看板は、ロシア語ですがその字体が角張っていて、ロシア人の考える「漢字」のイメージなようです。

こんな寿司をロシア人もつまんでいます。

梶 雅範@モスクワ

失敗知識データーベース(こばやし)

2005-06-14 23:10:45 | Weblog
JSTから失敗知識データーベースなるHPが開設されています.
東工大理工学研究科特任助教授の水谷先生から教えてもらいました.

http://shippai.jst.go.jp/fkd/Search

私たちが授業などでよく聞く事故の事例は大抵あります.
「御巣鷹山の日航ジャンボ機の墜落」は,問題となった圧力隔壁の修理状況も図なども掲載されておりかなり秀逸です.

「スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発」「JCOウラン加工工場での臨界事故」などは,もう少し事故の背景に言及しても良いのではないでしょうか.Oリングの低温での脆弱性を知りながら,打ち上げに至った経緯とか,どうして高濃縮ウラン加工の作業手順を変更したのかなどについては,NHKの番組の方が詳しいと思います.
詳細については,技術史研究の立場からすると不十分な点があるように感じれらますが,最初に事例を調べる上では,大変役に立つサイトです.今後も,ますます拡充・発展していってもらいたいです.




モスクワのポプラの綿毛

2005-06-14 06:21:37 | Weblog
いまモスクワでは、ポプラの木の綿毛が飛んでいます。ポプラ(ロシア語ではトーポリ)は、和名ではセイヨウハコヤナギというそうです。ヤナギ科でよくみると葉など柳の木に似ています。この葉の裏に綿毛状のものがつき、これがモスクワで6月ごろになると飛びます。
ポプラは成長も早く、街路樹としてロシア各地で植えられたようですが、いまごろ飛び、吹きだまりには綿毛がたまっています。

結構迷惑な存在で、アレルギーもあると聞きましたが、花粉症のような状態ではないようです。ポプラの木を街路樹として植えさせたのはアメリカの陰謀だというもっともらしい話を聞いたことがあります。
梶 雅範@モスクワ

2005年科学史学会(おかだ)

2005-06-09 18:15:23 | Weblog
北海道の開拓記念館・札幌学院大学で行われた日本科学史学会年会・総会に参加しました。

我々の講座からは、小林さん、栗原さん、恒川さんが発表をしました。

懇親会後の飲み会には、伊東会長も参加されました。

その他私が撮った写真は、以下のURLに掲載してあります。
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=155378&key=1316971&m=0

第8回読書会のお知らせ(くりはら)

2005-06-01 20:43:01 | Weblog
東大と東工大の科学史を研究する院生の有志で,読書会を行っています(2005年1月28日,3月2日,3月8日,3月24日,4月6日,5月4日,5月19日のweblogを参照).第8回読書会を次の日時と会場で行います.

日時: 6月17日(金) 18:00 開始
会場: 東大駒場14号館3階大学院生室

テキストは,
Mark Walker ed., Science and Ideology: A Comparative History, Routledge, 2002
の第9章,「Fridrich Moglich: ファシズムから共産主義への科学者の旅」
(Dieter Hoffman and Mark Walker, "Fridrich Moglich: A Scientists Journey from Fascism to Communism," 227-260.)
です.

本書の序章で,第9章について次のように述べています.
・ワイマール共和国最後の年から第三帝国とWWIIを通じて,共産主義のドイツ民主共和国までにおける有能な物理学者Fridrich Moglichのキャリア.
・Moglichは,Starkのような著名な“アーリア物理学者”と対照的なタイプの“ナチ物理学者”だった.国家社会主義の政治運動でアクティブな役割をすると同時に,近代物理学を支持しそれに寄与した.
・しかし,ニュルンベルグ人種法と衝突して失墜した.WWII終結後,共産主義と東独に奉仕する立場に転換することに成功した.

Moglichがどんな人かは知りませんが,波乱万丈な人生を送ったようですね...関心のある方はぜひご参加ください.参加を希望される方は,山崎研のくりはらまで連絡をください.