技術構造分析講座ブログ

東工大の科学史・技術史・科学技術社会論・科学方法論研究室のブログです。公式情報、研究の詳細はホームページをご参照下さい。

高峰譲吉生誕150年記念展(梶 雅範)

2004-12-25 06:29:36 | Weblog
いま上野の国立科学博物館で、「高峰譲吉生誕150年記念展」をやっています。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2004/takamine/index.html

みどり館地下一階(なお本館は現在修理に入り閉鎖されています。本館再開には二三年はかかるそうです)
常設展示の入場券で入場できます。
会期 12月10日から1月10日

高峰譲吉の一生と業績をまとめた見応えのある展示です。

彼の足跡の地の写真、特許のコピー、アドレナリン単離を成功させた上中啓三の実験ノート(手帳のような小型本です)などそれぞれは聞いたことがあるものですが、一堂に集められたのははじめてみました。高岡や金沢の顕彰会、三共、理研などから出品されています。

「日本薬局方」では、高峰と上中が世界で初めて単離・結晶化し高峰が命名した「アドレナリン」ではなく、その競争相手のアメリカの薬学者が命名した「エピネフリン」しか記載されていませんでしたが、2006年改正予定の「第15改正日本薬局方」でアドレナリンも併記されることになるそうです。

残念だったのは、この展示会の内容をまとめたパンフレットのないことです。会場でお会いした「高見譲吉生誕150年記念展」実行委員会のメンバーの三共株式会社の顧問の方は、実行委員会の中心がわれわれ70代なのでそこまでとても手が回らなかったとおっしゃっていました。

なお、これは「日本の科学者技術者展シリーズ」の第一回だそうです。これからどんな人々が取り上げられるかはこれから決定されるようで、会場のアンケートの今後取り上げて欲しい人を書く欄があるので、そこに希望者を書かれるとよいでしょう。

シビンガーとプロクター (中島秀人)

2004-12-22 17:47:35 | Weblog
シビンガーは結構チャーミングで、亭主のプロクターは可愛い男の子という感じです。98年の国際会議に招待したとき、二人とも予想外で、驚いた記憶があります。しかし、彼らはボストンに移ると予定していたのに、最終的には西海岸に移ったのですねえ。

ところでブログ、広報委員以外は書き込みがないので、書き込み方の説明とパスワードの設定など、改めて講座で説明する必要があるのではないでしょうか。あとは、一度だけは講座の院生全員に書き込んでもらうという取り組みをやったほうがいいかもしれませんね。

シービンガー見てきました

2004-12-20 21:55:13 | Weblog
見てきた、というか、お茶大COEのレクチャーに、土曜日行ってきました。いかついフェミニストを想像していたら、快活な素敵な女性でした。お話は、18世紀、カリブ諸島の植物で、現地では中絶に使われていた「クジャク草」の知識について。植物はヨーロッパに持ち帰られ、その特性についての言及もあった。にもかかわらず、実際にバースコントロールに適用するというところまで知識が拡がらなった。そこには、politics of not knowingが存在していた、というような内容でした。

残念ながら、コメンテータのコメントまでのところで、保育園お迎えの時間になってしまい、途中で抜けてきました。ディスカッションには、だんなさんのプロクタが来るかも、と言ってましたが、タバコについて調べているのでどうしても煙草と塩の博物館に行きたいと出かけていたらしく、見ることはできませんでした。

久々の講演会で、新鮮でした。


ミムラ

帰国しました(なかじま)

2004-12-14 16:11:48 | Weblog
韓国で大ハッスルして、帰国後に風邪にかかってしまって自宅にいます。今日のゼミにも出られず残念。
しかし、東アジアSTSは大変に盛り上がり、実質的な議論も充実していました。
ヨン様の人気は台湾でもすごいようで、ヨン様ジョークが各国からでて受けていました。
次回はたぶん来年の5月に中国東北大学で開催されます。

しかし、やはりソウルでは忙しすぎてネットにつなげなかった。さっき大学のメールボックスを見たら160通ぐらいメールがあって、あけるのが怖かったです。明日もメールと格闘・・・。あーあ。

映画の紹介

2004-12-08 21:26:58 | Weblog
先日,「アトミックカフェ」という映画を観てきました.面白かったので紹介します.

この映画はちょっと変わっていまして,米国政府の広報映画をつなげて作られています.どんな広報映画かというと,原爆なんて怖くないですよ,きちんと対処すれば大丈夫ですよ,と国民を安心させるために作られた映画です.

原爆が爆発しても,物陰に隠れて地面に伏せれば大丈夫だそうです.
学校で授業中に原爆が爆発しても,机の下に隠れれば大丈夫だそうです.
この映画の監督は,そのことを徹底的に皮肉っています.

ちなみに監督はケヴィン・ラファティという人で,ブッシュ大統領のいとこで,あのマイケル・ムーアの師だそうです.

下記のサイトで予告編を観られます.
http://www.takeshobo.co.jp/movie/atomic/index2.html

映画は終わってしまいましたが,DVDで手に入るようです.(くりはら)

東大史料室ニュースレターを頂きました

2004-12-08 19:58:59 | Weblog
原稿を書いた関係で、『東京大学史史料室ニュースレター』の最新号(第33号)を頂きました。
目次は以下の通り

「努力立身の人」ヘンリー・ダイアー(加藤詔士)
個別大学史から「戦後大学改革」をみる(岡田大士)
「東大総長のプレゼンス 渡邊洪基から内田祥三まで」展報告

(私のよりも)ダイアーの記事は要注目です。(おかだ)