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「すでに起こったことは、明らかに可能なことがらである」
在台日本語教師の東アジア時事論評あるいはカサンドラの眼差し

原子炉危機を打開するには─隠蔽すればするほど有利になる民主党と東電

2011年03月29日 | Stop the 民主党(ファシスト)

 東電、政府ともに陰湿な隠蔽体質に歯止めがかかりません。

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東電がロボット提供の申し出拒否」…仏企業
(読売新聞) 2011年03月29日 11時41分
 【パリ支局】福島第一原発事故で、フランスのベッソン産業エネルギー・デジタル経済担当相は28日、東京電力からの支援要請を受け、仏原子力大手アレバ社が専門家2人を日本に派遣すると明らかにした。産業界との会合で述べた。
 放射能汚染された水の処理の専門家という。必要な人員を「何人でも送る用意がある」とも表明した。
 一方、アレバ社は28日、本紙に対し、原発事故用にフランスで開発された作業用ロボットの提供を申し出たところ、東京電力が断ったと明らかにした。
 ロボットは1986年のチェルノブイリ原発事故後に同社や仏電力公社が開発にあたり、高性能カメラや作業用アームを搭載。放射線量が高い場所で、遠隔操作により作業ができる。アレバ社報道担当は、「東京電力はロボット使用は決定的な効果がないと判断したようだ」と述べた。
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 東電は、おそらく民主党政権の承諾のもとで原子炉をまた使う意図(選挙と会社存続のために、原子炉の電力回復は不可欠)があって、危険なデータをなるべく隠蔽する必要があり、海外からの援助等で事態が明るみに出ないように、援助を拒んできたと言えます。
 菅直人民主党政権+東電は、以下のような論理で、この事態を基本的には隠蔽して曖昧化しようとしていると見られます。
1)選挙で勝利する必要がある(民主党)=会社を存続させる必要がある(東電)=この点で、民主党政権と東電は完全に利害が一致しています
2)そのためには事故の現状は隠蔽すればするほど有利になる(民主党)=事故の現状は隠蔽すればするほど有利になる(東電)=この点でも両者は同じ穴の貉です。
3)データを隠蔽すれば批判をかわすことができ選挙が有利になる(民主党)=データを隠蔽すれば批判をかわすことができ会社経営が有利になる(東電)=民主党も東電も原発は自分の存立を脅かす問題で隠蔽すればするほど有利になります
 おそらく、大半の時間は民主党(海江田など)と東電の関係者で、毎日、何をデータとして公開し、何を隠すか綿密に打ち合わせて決めてから発表をおこなっていると見たほうがいいでしょう。

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海水注入遅れたと米紙指摘 東京電力、廃炉を懸念
 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル
(電子版)は19日、福島第1原発事故の状況に精通した複数の関係者の話として、東京電力が廃炉を懸念したため原子炉への海水注入が遅れたと報じた。政府側の受け身の姿勢も事故対応の遅れにつながったと指摘している。
 同紙によると、東京電力は地震発生の翌日となる12日朝、原子炉を冷やすために海水を注入することを検討した。しかし、実際に1号機に注入したのは、爆発があった後の同日夜だった。他の原子炉への注入を開始したのは13日以降だった。
 事故対応に当たった複数の関係者によると、東電が海水注入をためらったのは長年の投資が無駄になることを心配したためだという。海水を入れることで、原子炉が再び使える可能性はほぼなくなる。
 これに対して、東電の広報担当者は同紙に「施設全体の安全を考えて、海水を注入する適切なタイミングを見計らっていた」とコメント。一方で政府関係者の「この災害は60%が人災だ」との発言も紹介している。
 また、1~4号機で原子炉や使用済み燃料プールが破損した後の16日になるまで、自衛隊は本格的な活動に参加せず、政府の対応も後手に回ったとしている。防衛省の広報担当者によると、東電側から支援の要請がなかったことが理由だとしている。
2011/03/20 17:07 【共同通信】
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 今回の原発事故は、菅直人の視察や余計な指示+東電の隠蔽体質が相乗して、格納容器の内容物流出という最悪の事態を招いたと言えます。3号炉の被曝事故で出た「作業員が接近できない」という表現ですが、その意味は、今までの隠蔽レトリックで解釈すると、即死する量の致死量以上の放射線が出ているということでしょう。そうした状態の3号機の屋内や地下周辺には使用済み燃料かプルサーマル燃料が飛散している可能性が大です。
 今回、プルトニウムが検出されたというニュースが出ましたが、これも情報を小出しにしてカバーする隠蔽工作の一種で、おそらくもう手の付けられない状態の3号炉を隠すための工作だと思われます。

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プルトニウム検出の意味は 
東京電力福島第1原発の敷地内の土壌から、毒性の極めて強いプルトニウムが検出された。どんな意味があるのだろう。
 Q プルトニウムの特徴は。
 A 人体への影響が極めて大きい アルファ線を出し、呼吸などで体内に入ると骨や肺に沈着して、強い発がん性を帯びるため非常に厄介だ。同位体のうち、代表的なプルトニウム239の半減期は約2万4千年と非常に長く、体内に入ると放射線を出し続け、排出されにくい。核分裂を起こし膨大なエネルギーを出すため、核兵器の材料にもなる。
 Q アルファ線とは。
 A 透過力が弱く、空気中では3センチも進めず、水も通り抜けられない。 しかし、人体に入ったときの影響力はヨウ素などから出るガンマ線の約20倍とも言われている。
 Q 健康への影響は。
 A 今回検出されたうち、事故の影響と考えられるプルトニウム29 件238の濃度は、2地点のうちの高い方で土壌1キロ当たり0・54ベクレル。東電は「通常の土壌中の濃度と同じ。人体に問題になるものではない」と説明している。経済産業省原子力安全・保安院や専門家も、ただちに健康に影響はないとの見解だ。
 Q どこまで放出されているのか。
 A プルトニウムは重い元素であり、遠くには飛びにくいと考えられている。ただ、今回は原子炉建屋の外でも高濃度の放射性物質が検出29 件されており、専門家は「動向をチェックすることが必要だ」と指摘。東電は今後も土壌を定期的に採取して調べるとしている。
 Q 今回の事故でこれまでに検出されたヨウ素やセシウムとはどう違うのか。
 A 気体となって放出されるヨウ素やセシウムと違い、プルトニウムは沸点が約3232度と非常に高く、気体状になる前に溶け出したと考えられる。これは、損傷した燃料そのものが水に混ざって外に 出ている可能性があることを意味し、より深刻な状況になったといえる。
 Q どこから出てきたのか。
 A 3号機ではプルトニウムにウランを混ぜた混合酸化物(MOX)を燃料にするプルサーマルを実施しているので、ここから出た可能性がある。ただ、プルトニウムは原子炉内でウラン燃料が中性子を吸収すると生成されるため、ほかの号機の燃料にも含まれている。現時点では出所の特定は難しい。
 Q 今後の対策は。
 A これ以上放出が続かないようにしなければならない。燃料が損傷するのを抑えるため、原子炉や使用済み燃料プールの冷却をこれまで以上に強化し、封じ込めることが求められる。(2011年03月29日 共同通信社)
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 この背後には、長年にわたる発電業界と政官界瘉着の構造があると言えます。

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原発関連団体は「天下り」の巣窟だった 2011年03月29日10時00分
提供:ゲンダイネット3ツイート 9コメント 12total  福島原発事故の“恐怖”がジワジワ広がっている。25日は、半径20~30キロの地域で自主避難が促されたほか、経産省原子力安全・保安院が、これまでに17人の作業員が被曝線上限量の100ミリシーベルトを超えたと明らかにした。あらためて原発の危険性を認識せざるを得ないが、これを食い物にしてきたのが霞が関の官僚たち。原発の関連団体は「天下り」の巣窟だったのだ。
 もともと原発は「迷惑」施設だ。自治体も住民も受け入れに「反対」が本音。しかし、国は「電源開発促進税法」「電源開発促進対策特別会計法」「発電用施設周辺地域整備法」という「電源三法」をフル活用。交付金やハコモノ補助など、あの手この手で“アメ玉”をしゃぶらせ、自治体や住民を懐柔してきた。
「この原発推進運動を支えてきたのが、天下り団体。例えば、経産省関連の『日本立地センター』は、住民向けのセミナーやクイズ大会、メディアへの広報活動などを展開し、『原発で地域振興』『原発は安全』と刷り込みをしてきた。国の補助金・委託費交付額は09年度実績で年間収入の約半分の5億円。理事長や専務理事など役員は旧通産官僚で、年収は軽く1000万円を超えています」(都内の環境団体関係者)
 驚くことに、こうした原子力関連の「天下り団体」は無数にある。原発地域の振興策などを手掛ける「電源地域振興センター」(東京)、原子力推進を掲げる「日本原子力産業協会」(東京)、原子力の基礎研究を行う「日本原子力研究開発機構」(茨城)、大型混合酸化物(MOX)燃料などを研究する「核物質管理センター」(東京)、原発の安全管理などを行う「原子力安全基盤機構」(東京)、海外のエネルギー事情を研究する「海外電力調査会」(東京)……。数え上げるとキリがないが、共通するのは、理事クラスに旧通産省、科技庁、文科省出身者が名を連ね、年収で1000万~1500万円も得ていることだ。
 原子力問題などを研究する市民グループ「高木学校」(東京)のメンバーはこう言う。
「原発は産官学一体となった国策です。だから原発の関連団体には、電力会社や電機メーカー、研究者とともに天下り官僚がいる。これはずっと続いてきたことです。国が研究開発、用地確保、住民への広報活動といった一連の活動を全面的にバックアップしてきたため、反対運動もあまり起きず、広がらなかった。そうやって長年、原子力業界は牛耳られてきたのです。その結果が、今回の大事故の背景にもあるのではないでしょうか」
 これだけ多くの団体が税金で原子力を研究しながら、いざという時には役に立たない。甘い汁を吸ってきた官僚OBは、率先して現場で汗を流したらどうか。自衛隊や消防、警察、東電協力会社に尻拭いさせて、知らんぷりは許されない。
(日刊ゲンダイ2011年3月26日掲載)
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 構造汚染という表現が相応しい、まさに日本の活力を奪う腐敗構造の典型がここに見られます。従って、東電幹部が、嚴重事故発生後もキャバクラで豪遊していたのは、「どうせ自分の味方はいくらでもいる」という傲慢さの表れでしょう。腐敗しきった支配階級という言い方がまさにぴったりっです。
 こうした日本の腐敗構造を揺るがしているのは、海外からの批判です。

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一度宣佈千萬倍 連續烏龍 日輻污下修至10萬倍 更新日期:2011/03/28 04:11
〔駐日特派員張茂森、編譯林翠儀、記者謝文華/綜合報導〕「恐怖哦!」日本福島核一廠二號機組渦輪機房地下室的積水中,東京電力公司昨日原先對外宣布,檢驗出濃度為正常運轉反應爐冷卻水一千萬倍的放射性物質,且積水表面輻射量超過每小時一千毫西弗。然而,東電昨晚與今天凌晨兩度更正並致歉說,這項驚人的千萬倍數據,其實是搞錯放射性物質種類:最先說是碘134,後來又推論應是鈷56,最後證實是銫134,濃度約為反應爐內冷卻水的十萬倍。
搞錯放射性物質種類
此事源於福島核一廠二號機積水二十六日進行採樣,日本原子力安全保安院及東電昨上午公布,每立方公分的水中,碘134含量為二十九億貝克,為運轉中反應爐冷卻水中放射性物質含量的一千萬倍,引起恐慌。這個結果遭到日原子力安全保安院質疑。
東電後於二十七日晚間召開記者會表示,誤將放射性鈷56(半衰期七十七日)的數據,誤為半衰期更短的碘134(半衰期五十三分鐘),才發表二號機輻射污水的放射性物質濃度高達每立方公分二十九億貝克的數據,東電對查核數據疏失致歉。至於積水表面輻射量超過每小時一千毫西弗,並無錯誤。
但東電今天凌晨再度召開記者會,表示重新檢驗結果顯示,輻射物質不是鈷56,而是銫134。銫134的半衰期長達兩年,放射線的釋出很緩慢,因而貝克值大幅下修。但即使是銫134,污水的放射性物質濃度,仍約為反應爐內冷卻水的十萬倍。
東電連擺烏龍,不僅引起專家普遍質疑,連日本媒體和一般民眾都痛罵不已!
日本內閣府原子力安全保安院已指示東電重新檢測。專家指出,倘若每小時輻射量真的達到一千毫西弗,只要在裡面待三十分鐘就會導致淋巴球減少,若待上四小時,有一半的人會在三十日內死亡。
我原能會輻射防護處科長王重則說,較常聽過核電廠量測出鈷58、鈷60,很少聽過測出鈷56。鈷56在不經除污情況下,至少在五年多以後,輻射劑量才會降到自然背景值的十倍。
目前一到四號機組的渦輪機房均有積水現象,且都驗出放射性物質,其中一、三號機積水放射性物質濃度偏高為一萬倍,四號機組較低。東電表示,二號機與一號、三號機同樣,可能反應爐內的核燃料有所損傷,經某種路徑和水一起流出,正加緊設法清除積水,並查明漏水原因。
此外,日原子力安全保安院二十六日也在三號機反應爐排水口附近海水中,測出放射性碘131上升至正常水準的一八五○倍,比前一天的一二五○倍更高。可能是各個反應爐內的高濃度積水直接流到排水系統中,導致放射性碘131濃度飆升。
專家們擔心,三號機組內用來保護爐芯的不鏽鋼外殼已經穿洞或出現裂痕,而一號機的反應爐容器、閥門和管道已出現滲漏。這意味核輻射外洩的程度可能比原先想像中更加嚴重,若如此發展下去,可能連地下水也會受到污染。
對於日本的核災危機,聯合國國際原子能總署(IAEA)署長天野之彌接受紐約時報訪問時表示,日本的核災意外「說落幕還太早」,這起核災事件就算不會延燒數個月,至少也會持續數週;另據港媒引述歐洲輻射風險委員會的輻射風險研究模型推斷,福島輻射外洩事故,將導致世界上十二萬人,在未來五十年恐罹患癌症。
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福島核廠輻射飆6萬倍 「東京12萬人恐罹癌」 更新日期:2011/03/28 06:30 蘋果日報
【陳家齊╱綜合報導】日本福島第一核電廠2號反應爐機房昨測到超高輻射積水,其中鈷56超標5萬至6萬倍,積水水面更測得核災爆發以來最高的1000毫西弗輻射量,嚇得工作人員拔腿就跑。另電廠附近海水輻射量也升高至正常值的1850倍。歐盟所屬的歐洲輻射風險委員會估算,福島核災恐使12萬東京人罹患癌症。
經營福島第一核電廠的東京電力公司昨上午宣布,2號反應爐地下室機房積水中,測得每立方公分29億貝克的碘134,等於正常反應爐水的1000萬倍,也是1號、3號反應爐輻射積水的1000倍。負責核安的原子力安全保安院官員西山英彥坦承,這種數據讓他「實在不敢看」。
驗出鈷56半衰期長
但原子力安全保安院另名委員代谷誠治隨後質疑,如此高含量輻射物質,顯示現場發生核分裂反應,但卻只有碘134一項輻射物質飆高,銫134與銫137等其他核分裂,也會出現的輻射物質含量卻沒飆高,數據顯然有誤,要求重測。
東電副社長武藤榮隨後在晚上表示,29億貝克高濃度物質,可能不是半衰期53分鐘的碘134,而是半衰期77天的鈷56。若以鈷56來計算,也相當於正常冷卻水的5萬至6萬倍。
三軍總醫院核子醫學科醫師黃文盛昨說,鈷的輻射粒子類似重金屬,人體吸收後會在肝臟、腎臟和骨頭累積輻射傷害,可能致癌,造血系統也會受影響。
圍阻體恐破損滲出
福島核電廠1到3號爐機房都採得超高輻射積水,顯示3個反應爐圍阻體恐都已破損,爐心燃料棒的高輻射物質直接洩出。這些輻射物質有可能透過土壤或地表沖刷到附近土壤、水源或海洋。
原子力安全保安院昨宣布,上周六在福島第一核電廠附近幾百公尺處採到的碘131輻射濃度,是正常標準的1850倍,比上周五採得的數據1250倍又再升級。
2號爐機房水面的輻射量已高達每小時1000毫西弗(mSv),在此環境下待1小時所吸收到的輻射量,足以讓人出現急性出血,骨髓也會受損,身體組織受創。
搶修進度料將拖延
英國《衛報》報導,到現場量測的人員嚇得拔腿就跑,完全不敢進行第二次量測。
三軍總醫院核子醫學部正子中心主任鴻遠說,若在每小時1000毫西弗高輻射量下仍要強行搶修,因日本搶救人員總吸收上限是每年250毫西弗,等於每名搶救人員只能進去15分鐘,1年內就不能再進場,必須再找另名新人來修。這使得現場幾乎無法再派人工檢修,日本當局也只能夠先行撤退,希望輻射量能夠降低,而電廠搶修進度恐無限期拖延。
鈽有無外洩仍待查
另方面,歐洲輻射風險委員會(European Committee on Radiation Risk)本月19日發表的報告指出,依照車諾比事故的統計去估算,東京3000萬居民,恐有12萬人因福島核災外洩的輻射物質染上癌症。
針對3號爐中所含毒性極強的鈽(Plutonium)放射性物質有無外洩,東電昨表示,已委託外部專門機構進行分析,預計結果數天內可出爐。鈽放射線可用一張紙或皮膚遮蔽,但一旦經肺部吸入,長期停留人體內可能致癌。
福島第一核電廠各反應爐現況
★1、3渦號爐:輪室積水,測得輻射物質,持續排水,並注淡水降溫。
★2號爐:渦輪室積水,水面輻射量每小時1000毫西弗,水中鈷56濃度超標5萬至6萬倍,注淡水降溫,減壓池恐破損。
★4號爐:渦輪室積水,測得輻射物質,持續排水。
★5、6號爐:處於安全的冷關機狀態。
資料來源:綜合外電
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 福島原発の現状を報道する台湾のニュースでは、福島原発から排出された放射性物質は、ヨーロッパ放射線危険委員会の発表として今後東京等被爆した地域で12万人に癌を引き起こす可能性があると指摘しています。

 隠蔽が利益になる民主党と東電が原子炉対策をしている限り、情報隠蔽による東日本地域および太平洋岸への被害はますます広がると推測されます。


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