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美術の学芸ノート

明治以後の近代日本美術、印象派などの西洋美術についての小論。その他、独言など。

夏目漱石の屏風と小川芋銭の「長沙散歩」

2016-01-26 13:17:50 | 小川芋銭
今日(2016年1月26日)の読売新聞に漱石直筆の「ほとんど知られていない」屏風が二松学舎大に購入されたと出ていた。それでこれと同じ詩文の賛がある小川芋銭の作品長沙散歩が茨城県近代美術館にあるのでリンクして紹介しておく。

漱石と芋銭の関係と言えば『三愚集』(明治45年)がよく知られている。
がこの屏風でさらにもう一つの繋がりが見つかったことになるかもしれない。

ただし、芋銭の作品は昭和10年の作だ。また漱石(大正5年没)のこの屏風は晩年の揮毫と推定されている。

漱石のこの屏風と芋銭の「長沙散歩」は20年の隔たりがあるが、二人の芸術家が以前から互いに通じ合う自然観を持っていたことを探るのも興味深い。

以上、簡単なとりあえずのメモである。
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