美術の学芸ノート

西洋美術、日本美術。特に中村彝、小川芋銭関連。真贋問題。他、呟きとメモ。

20191229の呟き(リウォルド『印象派の歴史』邦訳、文庫版)

2019-12-30 09:33:00 | 日々の呟き

リウォルドの印象派に関する基本的文献の訳本が2冊の文庫版になって出ていた。前にも出ていた同じ翻訳者(美術史の専門家)によるものの文庫版。ちょっと残念なのは前の翻訳本同様、原著の大事な図版が若干カットされていたりする。精読しなければ気にならないかもしれないが。

学生時代に読んだリウォルドの第4版
The History of Impressionism は決して「面白い」本ではなかった。印象派画家たちの日々の動向の羅列的記述のように見えたのだ。個別作品への鋭い洞察や精神史的内容の記述は、あまり期待しない方がよい。そんなもん、これをおさえたあとと釘を刺された…

「家族というものはたまたま1隻の船に乗り合わせた乗員だ。…だから航海中にはルールがあります。」高橋源一郎氏の言葉
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20191226〜1227までの呟き

2019-12-28 20:10:00 | 日々の呟き
スポーツ選手はやはりスポーツしている時の姿、形が一番頼もしく、一番美しいな。


「自己決定権と公的福利のいずれかを優先すべきか、その問いの臨界点となっているのが反ワクチン意識の意味するところだ。」吉田徹氏の言葉、今日の毎日新聞より


Three Letter Acronym とはMJKが「マジか」、OMGが「Oh My God」の略語のようなものと今日の毎日新聞にあったが、どちらも知らなかった。


西川恵氏が国際貢献の考え方について、中村哲氏と緒方貞子氏を対照させた毎日新聞記事を読んだ。西川氏個人は緒方氏の考え方に近いとも書いていた。
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20191216〜1226までの呟き

2019-12-28 19:47:00 | 日々の呟き
今日の新聞、俳句欄に見つけた言葉
黄落、こうらく 
中有、ちゅうう

「目前の電子情報化社会は、すでにその牙を剥き出している。」山崎正和氏の言葉、昨日の新聞より

「『ひどい』『許せない』と感じても、残念ながら日々の生活の中で忘れてしまったり、問題意識が薄れてしまったりすることがあるでしょう。だから思考を、、、」青木理氏の言葉、昨日の毎日新聞より

「特定の人の責任でこうした事態が生じたのではない。」
トップによるこうした言葉は、ピラミッド構造の中で、各種委員会等設置したり、事業を安易に委託したりして給金を貰っている人にとってはさぞや頼もしい、嬉しい言葉だろう。

「生きる意味のない命」という説明はこの時代が彼に言わせた言葉なんじゃないでしょうか。
NPO抱樸理事長 奥田知志さんの言葉、2019年12月20日の毎日新聞より

「意味がある人が生きるんじゃない。生きることにこそ意味がある」
奥田知志さんの言葉


2017年4月に作ったメガネ、同じ度数のままだが、今日2019年12月22日に新調した。そしたら夜、対向車のライトの眩しさがだいぶ気にならなくなった。やはり数年経つとレンズ面に傷がついて、古いままでは乱反射して眩しくなるんだな。新調してよかった。

昨日TVの中で子どもたちにイチローが今の時代、知識はいくらでも得られる。だから知識を学ぶのでなく、体験を通して学ぶのが大切なのだと言っていた。そこに本当の価値があると。そういう価値観を持つことが大事だと。

日本のお二人のノーベル賞受賞者は少年時代に「ロウソクの科学」を読んだことが将来の自分の道に影響したと言った。
だが、実は同じノーベル賞受賞者の白川さんはこの本を途中で投げ出したと今日の毎日新聞。

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20191101から1214までの呟き

2019-12-15 15:10:00 | 日々の呟き

「落語には、物事を深く考える人も、全く考えない能天気な人も登場します。落語のスゴさは、この両者を肯定することです。」今日の毎日新聞、立川談四楼の「人生相談」より

落語は「人は、なるようにしかならない」と言っているのです。「どっちに転んだところで大した違いはない」とも。  
今日の毎日新聞、立川談四楼の「人生相談」より

首里城火災のTV映像を呆然と見ていた。ノートルダム大聖堂の火災が思わず脳裡に浮かんだ。多くの人々の心に予期せぬ大きな空白感が引き起こされたことも同じだろう…
このところ、日本国、想像を超える水害や劫火などの災厄に見舞われていやだな。

「身の丈発言が呼び起こした反響は、単に入試の問題だけでなく、日本社会に潜在する格差への不満の一端を示すものであるだろう。」
今日の毎日新聞、時代の風、中西寛氏の言葉より

人口80,000人未満で笠間市の図書館の貸し出し数は日本一。同市民以外でも借りられるとのこと。2位は同じく茨城県の守谷市。

昨日の毎日新聞に風船爆弾の記事が載っていたが、日立市などの茨城県北では、この言葉は忘れられてはいなかったように思う。


2019、この3冊を紹介する磯田道史氏の言葉に、「もはや先進国ではない日本。昔のごとく思うようにできなくなりつつある」というのがあった。

同氏の言葉に「見たい現実しか見ない傾向が令和の日本人に強まっている」というのもあった。

中国文学者の井波律子さんがゴンブリッチの『美術の物語』を2019、この3冊で紹介している。「今も読み継がれる美術史の金字塔」。9350円。

大竹文雄氏が毎日新聞記事の2019、この3冊で挙げたのは、山口慎太郎氏の『家族の幸せ』 松岡亮二氏の『教育格差』小熊英二氏の『日本社会のしくみ』であった。

「自分と社会経済状況が近い人と交流することが多いので普段は気がついていないことが多いだろう」とは、山口亮二氏の『教育格差』を紹介する大竹文雄氏の言葉。

大学入試共通テスト、知識だけでなく思考力、表現力、判断力の三要素を評価するのが改革の目標だったらしい。だけどその改革が必要なのは誰なの?

確かに日本はもはや様々な点において先進国ではないよ。

昭和30年代前半の日本ではごみは庭の片隅に大きな穴を掘って捨て、風呂場は離れにあって薪を割ってお湯を沸かした。飲み水も井戸やポンプを使ってガッチャンガッチャン汲み上げた。そんな家庭が多かった。

令か。令の字に何の罪もなく、美しいの意味を含むのも結構だと思うが、たぶん多くの戦争体験者には命令の令が最初に連想される文字なのでゾッとするに違いないのだ。

逮捕歴だけでなく、個人の名前を明示した様々な批判や批評が検索サイトにいつまでま載っているのは、既に罪を償っている犯罪者や、批判や批評が一方的に載せられる当事者にとっては苦痛だ。まさにデジタルタトゥーだが、自分から文身したわけではない。

知識だけでなく本当に国民に「思考力、表現力、判断力」がついたら、一番困るのは誰?
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