Tiangangの毎日

浦和から国分寺に引っ越したフットボール好き。レッズの試合や食べたもの、旅行、読んだ本などをのんびり書いてます。

「浦和、G大阪にも負けて公式戦5連敗・・・」

2009-08-16 08:53:41 | Weblog
8/16
 昨日はモルガンでTV観戦だった。

 アウェイG大阪戦は、ロスタイムに途中から出てきた播戸に決められて1-0で沈没。モルガンもその瞬間お葬式のようにシーンとなってしまった。

 がっくり。

 決してゲームの組み立てが悪いとは思わない。全体としては凄く質の高いパスまわしから仕掛けようとしている意図はよくみえる。

 結果が出ないつらさ。

 何より苦しいのは選手達本人だろう。

 どれだけ強くても泥沼にも入ってサポーターを切ない気持ちにさせるのがレッズ。今回もそうなってしまっているがいつか抜け出せる日を信じて待つしかないだろう。

 来週のアウェイ広島戦は現地参戦する予定。

 その前に平日水曜の広島戦で久しぶりの勝利をしてくれれば嬉しいのだが・・・。


「世界のサッカー応援スタイル」

2009-08-16 08:18:32 | Weblog
8/16
 浦和の須原屋のサッカーコーナーで「世界のサッカー応援スタイル」(サッカー批評編集部編)という本をみつけたので買って読んだ見た。
 世界の名クラブのサポーターやチャントが紹介されていてマニアックでおもしろかった。

 ヨーロッパのクラブのチャントは卑猥な言葉をおかまいなしに並べ立ててライバルを罵倒するのが多いが、自分のクラブへの賛歌は愛情に満ち溢れた言葉が並び詩的でもある。

 強烈なトルコのベシクタシュ(Besiktas)のサポーターは

 雨の降る日にあなたを見た
 着ているものは縦じまのユニフォームだった
 その瞬間に私はあなたに心を奪われ、恋に落ちた
 人生の意味は黒と白
 死と生を分かつ一本の線だろうと
 黒と白を分けることはできない
 すべての道の最後に死が待っていようとも
 愛するものを誰も分けることができない

 壮大な愛の詩という感じだ。

 またスコットランドのセルティックは、支配者サイドのレンジャーズへの対抗から

 This land is your land(この地こそ我らが地)

 この地こそ君が地 この地こそ君が地
 北のハイランド(高地)から西に島々まで
 ケリーの丘からデリー(自由)の街角まで
 この地こそは君と我のためのものなりき

 と詠いあげる。

 イタリア・ナポリの唯我独尊の熱いティフォージは、
 
 ねえお母さんお母さん、お母さん
 ねえお母さんお母さん、お母さん
 なんで僕の胸がドキドキしているか知っている?
 僕はマラドーナをみたんだ 僕はマラドーナをみたんだ
 ねえお母さん、僕は(彼に)恋をしたんだよ!
 
 ナポリの街角でオーマンマ マンマ マンマと口ずさめばそこらにいる小さな子供から思春期真っ只中の男の子や女の子もパパもママも、見るからにマフィアの親分という風貌の男も全員つられてうたいだすそうだ。還暦間近のおっさんもワイン樽のような腹を揺らしてうたうというからおもしろい。
 
 世界のマニアックなフットボール文化を垣間見れるので本書はおすすめ。

 



「小説日本興行銀行」

2009-08-16 07:44:26 | Weblog
8/16
 高杉良「小説日本興行銀行」第1部~5部(講談社文庫)を読んだ。

 実名・限りなく史実にもとづいた興銀の歴史を語ったもの。主人公は戦後の興銀の代表的人物である中山素平。

 興銀は戦前は国が出資した殖産興業のための国策銀行として発足し戦時中には戦争遂行のために中島飛行機や三菱重工等の軍事産業への融資、南方植民地の経済状況調査等で大きな役割を果たす。

 敗戦後GHQからは戦争遂行に加担した銀行として目をつけられ一時解散させられそうになったが本来の産業金融のために必要な銀行として認められ戦後は「日本興行銀行法」を廃止し民間銀行に再編し金融債を発行することによる長期信用銀行としての道を歩むことになる。

 戦後の興銀は、日本の産業振興のために重要な役割を果たし、資金供給のみならず優秀な人材をも供給した「ますらお派出銀行」ともいわれたらしい。

 戦後初の山一證券の救済のための日銀特融(戦後初)、富士製鉄・八幡製鉄の合併、日産自動車とプリンス自動車の合併等日本の経済史の大事件対応にいつも裏方として関わってきた。

 最近テレビで「官僚たちの夏」がドラマとして放映されているが金融側の視点でみたバージョンのようでおもしろい。

 しかし「官僚たちの夏」でも出てくるが企業の整理・統合による産業再編を官民が一緒になってやるというのは今の時点からすると統制経済の悪しきことだったのようにみられがちだがこの「小説日本興行銀行」を読むとその当時の日本の経済事情からしてやむを得ないし必要であったことがよくわかる。

 それにしても昭和の時代は、政財官が一緒になって己の私利私欲を捨てて日本をよくするためみんなが燃えに燃えて頑張っていたんだ。