今年、初めての洋書が"ガリバー旅行記”だ。
きっかけは、12月のNHKのラジオ講座で、取り上げられたのを
読んで、興味を持ったのだ。
1719年に出版された大好きなロビンソー・クルーソーに影響を受けて
1726年に初版が出されたのだが、こちらも、ロビンソー・クルーソー
と同じく、当初大人向けに書かれている。
私は、ロビンソー・クルーソーに比べると子供っぽいのかと感じていた
が、ストーリーは、確かに奇抜で、SFぽいので、比較できないが、
内容は、政治や社会全般についての風刺に満ちた大人向けの本だ。
主に下記4つの国の旅行記なのだが、子供の本には、最初の2つが
書かれているようだ。
1.リリプット国(小人の国)
2.ブロブディンナグ国(巨人の国)
3.ラピュタ(天空の国)&ラグナグ(永遠の命の国)他
4. フウイヌム(馬の姿の国)*ヤフーも描かれている。
また、ほんのちょっとだが、日本にも訪れているのが不思議だ。
時代的には1720年頃というと近松門左衛門の浄瑠璃の時代だ。
最後のフウイヌムでの影響の結果、イギリスに帰ってから、
馬のにおいの方が、人間のにおいより良くなってしまい、
正気を失い厩舎にすみつくなど、とても、絵本には描けない
世界だろう。
英語としては、古典であるため、単語のつづりがちがったり、
簡単な単語でも通常と違う意味で使っていたりする。
また、関係代名詞の制限用法などで長い文が続いたり、
この作者の癖なのかも知れないが、下記のように単語がこれでもかと、
並べられる場合があるのが、ちょっと、厭になるかも知れない
here were no gibers,censures,backbiters,pickpockets,
highwaymen,housebreakers,attornesy,bawds,buffoons,
gamesters,politicians,wits,splentics,tedious talkers,controvertist,
ravishers,murderes,robbers,virtuosos;
しかし、良く知られたストーリーのせいか、日本の古典を読むのに比べると、
比較的、わかりやすい英語のような気がした。
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