ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

イン・ザ・ブラッド(ジャック・カーリィ)

2020年10月21日 | 海外ミステリー(和書)

ジャック・カーリィのカーソン・ライダーシリーズの5作目を読んだ。

シリーズ物で読み続けたい作品だが、図書館にはあと一冊。翻訳もあと2冊の
ようだ。実際には、更にかなり書かれているが、最近の翻訳されたものは、
2冊飛ばされているようだ。

英語で読んでも良いのだが、手にはいるだろうか。また、日本語を読む限り、
かなり、手ごわそうだ。翻訳家の三角和代さん、頑張ってください。

さて、今回の作品は、前回、収容施設から逃亡した兄のジェレミーも出てこない。

しかし、非常に面白くできている。

複雑な物語構成のため、ちょっと、登場人物の名前がわからなくなったり、
バイカー(バイク乗り)とベイカーが混乱したりしてしまった。

しかし、非常に面白くできており、特に最後の落ちは、結構、気に入った。

さて、ストリーは、あまり、言わない方が良さそうだが、漂流するボートから、
赤ん坊をカーソンが救い出す。

しかし、その赤ん坊は、病院から誘拐されてしまう。

また、宗教指導者が、変死を遂げる。この二人の事件を、カーソン、ハリーの二人が
追いかけてゆく。

白人至上主義者団体などが出て、今の大統領選で沸く米国の世相を想像できる。

カーソンに精神状態に不安定さが見られ、みんなに心配される。

最高傑作と言う書評もあったが、うなづける部分もある。

 

 


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